ASIAS実施の流れFlow of ASIAS
ASIASでは、児童養護施設職員の方の希望をもとに、施設の状況に応じて、職員、アーティスト、コーディネーター(“芸術家と子どもたち”スタッフ)の三者で話し合い、意思疎通を十分に図りながら、オーダーメイドのワークショップ型授業を組み立てていきます。
<実施の流れ>
★依頼方法
職員からの直接の依頼 ※1
お申込締切:当該年度の5月までに「ASIAS申込フォーム」より
★実施の流れ
- ① 電話での簡単なヒアリング
- お電話にて、希望内容等のヒアリングを行います。
- ② 実施の決定
- 内容やスケジュールを考慮して、事務局(芸術家と子どもたち)が実施施設を決定します。その後、事務局から各実施施設へご連絡し、打合せ日程のご相談をします。
- ③ 打合せ(1回目)
コーディネータによるヒアリング - コーディネーターが実施施設を訪問。希望するワークショップの内容、スケジュールなどについてヒアリングを行います。
- ④ 派遣アーティスト決定
- ヒアリングを元に、コーディネーターが、職員の希望に最適と思われるアーティストを検討、アーティストと連絡を取り決定します。
- ⑤ 打合せ(2回目)アーティストを交えた打合せ
(実施の1~2カ月前/必要に応じて複数回) - コーディネーターと一緒に、派遣アーティストが施設を訪問。担当の職員と、ワークショップ内容の詳細を打合せします。
- ⑥ アーティスト・ワークショップの実施
- コーディネーター立ち会いの下、ワークショップを実施。終了後は担当の職員、アーティストと一緒にワークショップを振り返り、次回に向けての打合せを行います。(以降同様)
- ⑦ 実施終了
- パフォーマンスキッズ・トーキョーの場合は成果発表の場を設けます。
※1 企業財団などの支援を受けて実施している事業ですので、基本的に施設側に財政的な負担をお願いすることはありません。また、お申込いただいても、実施希望時期や内容等により、
実施概要
ジャンル:ダンス・演劇・音楽・美術等
実施日数:8~10日間程度
実施時数: 1回(1日)あたり1.5~2時間程度
実施場所:集会室、多目的室や体育館など施設内のスペース
発表の機会:子どもたちの様子や職員の方の希望を元に、場合によっては成果発表的なパフォーマンスを検討
費用:施設側の財政面での負担は基本的にございません
●過去の活動例
【施設名:クリスマス・ヴィレッジ(足立区)】
対象:小学2 ~高校1年生18人
日数:13日間
時間:各回2~3時間
発表の機会:職員や施設内の子どもたちに向けて発表
作品タイトル:『マリアと伝説の指輪』
アーティスト:棚川寛子(舞台音楽家)
概要: 2016年12月~ 2018年2月まで、月1回程度のペースでワークショップを実施。最初の数回は学年により前後半の2グループに分け、途中からは全員一緒に活動。
内容: 子どもたちと一緒にオリジナルのお芝居をつくり、最終日に発表を行いました。
衣装や舞台美術、劇中の音楽も子どもたちと一緒に相談しながらつくりました。
様々な表現方法を知り、みんなで協力して一つのものをつくり上げる体験を通して、一人ひとりの表現が認められ、人と関わる楽しさを味わいました。
【施設名:二葉むさしが丘学園(小平市) 】
対象:小学1 ~中学3年生12人
日数:13日間
時間:各回1.5時間
発表の機会:職員や施設内の子どもたちに向けて発表
アーティスト:入手杏奈(振付家・ダンサー)
概要: 2017年7月~ 2018年2月まで、月1~ 2回程度のペースでワークショップを実施。
内容: 身体を使った表現を経験する中で、自然と人と関わり合いながら自己表現を楽しめるようになっていきました。相手の動きを真似ることで、相手の気持ちや思いを感じ取るなど、言葉を使わずに身体でコミュニケーションをしながら、子どもたちの関係性を深めていきました。
最終回にはワークショップで取り組んだ要素をまとめてダンス作品として発表しました。
【施設名:子供の家(清瀬市)】
対象:年長~高校2年生11人
日数:16日間
時間:各回2時間(前後半)
発表の機会:職員や施設内の子どもたちに向けて発表
アーティスト:新井英夫(体奏家・ダンスアーティスト)
概要: 2016年11月~ 2017年9月まで、月1~ 2回程度のペースで、学年により前後半の2グループに分けて活動。
内容: 身体を使った表現を試し、子どもたちのアイデアや好きなことが何かを探りながら進めました。
靴下での人形や段ボールでの獅子舞づくりなどものづくりを取り入れたり、お鍋で音楽をつくったり、影絵や、屋外で巨大なビニールチューブであそんだり、身体、音楽、造形など様々な経験をして、最終回にパフォーマンス作品として発表しました。