アートユニット MAAH (あーとゆにっと まー)
五感研究、美術家の立川真理子(1986年日大芸術学部卒、89年美学校芸術科学実験工房修了)と、不思議造形作家の加藤治男(78年東京農工大工学部卒、90年美学校芸術科学実験工房修了)のふたりで参加体験型の作品を制作しているユニット。94年より活動。光、水、風、虹などの自然現象をモチーフに、人間本来の自然の不思議や驚きに気づく力「センス・オブ・ワンダー」を見つめなおし、地球の一部分としてのヒトの根源的な問題に立ち返ろうと考えている。観客と共に感覚を通して感じとれる作品を目指している。91年より全国各地で開催されているサイエンスアートの参加型展覧会「メビウスの卵展」に毎年出品。2005年愛知万博では、長久手会場の森の中で自然を体感する作品として、水プリズムと自然の風を利用した『虹と待ち合わせ』、ミラーの映りこみを生かした『木漏れ日鏡』を出展。07年は個人活動として、立川が金津創作の森(福井県)にてあかりの体験型作品を出展、加藤が浜田市世界こども美術館(島根県)にて「現代美術の遊園地」展に出展している。児童館、学校、公民館、美術館など多方面での体験型造形ワークショップも行なっている。「Sensible-Art Work Studio 体験芸術研究所」を発足し、さまざまなワークショップなどの体験を通し、こどもから大人まで、ひとりひとりの感覚に根ざした多様な社会芸術をめざしている。