今井 尋也 (いまい じんや)
1974年生まれ。幼少より祖父から能楽を学び、十代で初舞台。その後、国立能楽堂研修生・多摩美術大学身体造形学科・東京芸術大学音楽学部邦楽科能楽専攻を卒業後、渡仏し、現代演劇を学ぶ。帰国後、日本の古典と現代を背負った特異な身体性を表現する「ダンサー兼役者」として、コンテンポラリーダンスの舞台や東京国際舞台フェスティバル、ブレヒト演劇祭等の舞台で活躍する。2000年「メガロシアター」を主宰し、現代演劇の演出家として活躍する。いわゆるストレートプレイの枠には収まらず、ダンスや音楽、ハプニング的なパフォーマンスの要素を多く含んだ舞台を手掛けている。舞台も劇場だけではなく、青山通りや新宿の飲み屋街、ギャラリーや喫茶店など演劇の社会性をより強く意識させる場所での公演が多い。近年ではアウトリーチ活動にも積極的に参加し、障害者の施設や小中高の授業で演劇やドラマセラピーを教えている。演劇ワークショップは音楽の要素を多分に含みながら以下のようなテーマで実施している。「自己を知ること、そして他者を知ることから、その関係性を浮き彫りにする。また演劇的行為を通して、コミュニケーションの楽しさを学んでいく」また、新作能の脚本・演出・音楽も多数手掛けている。(06年『かぐや姫』川口市民能/05年『ほりきり沢の龍』草津田舎能、他)