岩淵 吉能 (いわぶち よしのぶ)
1972年生まれ 岩手県奥州市出身。
1997年より劇団山の手事情社(※1)所属。以降ほぼ全ての作品に出演。
同劇団独自の俳優訓練方法「山の手メソッド」(※2)のインストラクターとして、研修生や社会人向けの劇団主催プログラムを受け持つ。その他にも大学の授業や各施設でのワークショップを行っている。
2006年〜2011年 えんぶゼミナールインストラクター。
2009年 桜美林大学 非常勤講師。
2010年〜2012年 文化学院非常勤講師。
2011年からは宮城県仙南芸術文化センター(えずこホール)のアウトリーチ事業にて、幼稚園、小中高等学校、障害者施設、病院、介護施設に赴く。東日本大震災の翌日には、隣接する避難所にて心とからだをほぐすワークショップを行った。2013年までの参加者数は3歳から106歳、延べ3,700名にのぼる。
※1:劇団山の手事情社
主宰・演出家 安田雅弘。
1984年早稲田演劇研究会を母体に結成。日本の現代演劇を代表する舞台芸術カンパニー。
1990年代後半、現代日本人を制限された身体と動きで表現する《四畳半》と呼ばれる演技の様式化に取り組み、現代劇のみならず、落語、浄瑠璃、能、ギリシャ悲劇、シェイクスピアなど東西の古典作品を上演。その精力的な活動は、国内だけでなく海外でも大きな注目を浴びている。
2009年、2010年、2013年、ルーマニア・シビウ国際演劇祭より招聘、2013年、シビウ国際演劇祭「特別功労賞」を受賞した。
※2:山の手メソッド
劇団山の手事情社が独自に開発した俳優のトレーニング方法。
徹底した自己観察を通じて、現代生活で鈍りがちな対話能力や身体感覚を呼び覚ますことを目的としている。演劇関係者のみならず教育関係者にも高く評価され、全国で幅広くワークショップが行われる。