河瀬 直美 (かわせ なおみ)
映画監督
1969年生まれ。1987年、奈良市一条高等学校外国語学科卒業。高校在学中は、バスケットボール部のキャプテンを務め、国体出場経験もある映像とは無縁の体育会系。1989年、大阪写真専門学校(現ビジュアルアーツ専門学校)映画科卒業。自主映画「につつまれて」(1992年)「かたつもり」(1994年)が、1995年山形国際ドキュメンタリー映画祭でそれぞれ賞を受賞し国内外で注目を集める。劇場映画デビュー作となった「萌の朱雀」(1996年)で、1997年カンヌ国際映画祭「カメラドール(新人監督賞)」を史上最年少受賞。他、ロッテルダム国際映画祭「国際批評家連盟賞」など受賞。同作の舞台となった奈良県西吉野村の人々をドキュメントした「杣人物語」(1997年)で、1999年ニオン国際映画祭「特別賞」受賞。「火垂(ほたる)」は、スイス/ロカルノ国際映画祭コンペティション部門にてワールドプレミアされ、「国際批評家連盟賞」「ヨーロッパ国際芸術映画連盟賞」のダブル受賞、2001年ブエノスアイレス国際映画祭でも「最優秀撮影監督賞」などを受賞。最新作は「につつまれて」の続編、「きゃからばあ」。著書に、小説「萌の朱雀」、「火垂」(ともに幻冬舎)など。