MOUNT FUJI ARCHITECTS STUDIO （まうんとふじ あーきてくつ すたじお）
建築家
原田真宏（1973年静岡県生まれ）・原田麻魚（1976年神奈川県生まれ）を中心とした、建築・インテリア・町並み・家具等の設計製作を通し生活環境の質を総合的にデザインする、クリエイター集団。原田真宏は、隈研吾建築都市設計事務所、ホセ・アントニオ&エリアス・トレス アーキテクツ（バルセロナ）・磯崎新アトリエを経て、原田麻魚は、象設計集団・建築都市ワークショップを経て、2004年「MOUNT FUJI ARCHITECTS STUDIO」を共に設立。デビュー作の陶芸作家の為のアトリエ『XXXXHOUSE』では、建築家と施主によるセルフビルドの小さな建築ながら、SD レビューでの最優秀賞、フランスのアーキラボ展出展、ルーマニアのアーキテクチュアルビエンナーレ展出展など、国内外で高く評価されている。サッカースタジアムから住宅まで、建築を既存の価値観にとらわれず「大きな工作」と考えているマウントフジアーキテクツスタジオならではの作品だ。近作では、建築を作る材料である建材=マテリアルにも同様に既存の価値観にとらわれない工作者の視線が向けられ、新しいデザインが生み出されている。デザインソースはマテリアルや作り方、実際に作る職人にまで次々と広がり、複雑で難しいとされる「建築」を「工作」へと還元し、合理化している。分かりやすく合理的なデザインこそ、美しく強いのではないだろうか。
