竹澤 悦子 (たけざわ えつこ)
音楽家(箏・地歌・三味線・十七弦箏・胡弓・笙の演奏と作曲)
石川県七尾市に生まれ、8歳より生田流箏曲を学ぶ。沢井忠夫、沢井一恵、中井猛の各氏に師事 東京芸術大学音楽学部卒業。’87年沢井忠夫合奏団CD『箏』(コロンビア)文化庁芸術作品賞 ‘98埼玉県芸術文化祭奨励賞を受賞。’86年箏グループ「どんぐり」を結成。’93年引退まで20回以上の自主コンサート。’89年より国立劇場主催公演に出演、’93年 KOTO VORTEXを結成 箏アンサンブルの可能性を追求し、委嘱新作の発表、’94、’96年CD制作 ’94年ジャズピアノの板橋文夫ユニットに参加し’95年CD『游』発売 ’96年「独箏ーひとりごと」と題しソロシリーズを開始、’99年オーストリアのシュタイアーマルク秋芸術祭にて、新作演劇(ウルリケ・オティンガー演出)の音楽を担当(音楽監督/田中悠美子)、‘02年音楽と映像のコラボレーションユニット「FUTON LOGIC」(おおたか静流他)を結成、03年ロンドンICAにおいて日本人初のライブに成功、‘03、’04年金沢市民芸術村ミュージック工房主催、筝の可能性を探るコンサートシリーズ「コンタクト」を開催、‘05年「日本伝統音楽研究会」を率い、ドイツ各地を公演 ’07年川嶋哲郎(ts.)とデュオCD『Passion of Asia』を発売、’08年ポーランド・ポツナン市、ビエンナーレにてコンサート。`09年1月、日本国際交流基金・アジアソサエティNYの主催によりN・Yにて毎年行われる世界最大の芸術見本市APAPに出演、ヒューストン現代美術館にて公演。4月クロノスカルテットのプロデュースによる、テリー・ライリー「IN C」カーネギーホール公演に出演。’10年西空麗藝團主催、『邂逅』金沢公演にて武元賀寿子(ダンス)と共演。12月市川交響楽団60周年記念し、大塚茜の新作、箏協奏曲のソリストを務める。ジャンルを超えたさまざまなアーティストとコラボレーションやライブ活動、演奏を国内外にわたり展開している。古典から現代まで幅広くこなす演奏力には定評があり、声を伴う作品が特に注目されている。 そのほか福島大学、金城学院大学、有明教育芸術短期大学非常勤講師、沢井箏曲院師範として後進の指導にあたり、小中高の学校公演、ワークショップ等も多く教則本「ネオコトアカデミー初級」(音楽之友社)、「箏・初級」「中級」(楽音会出版)に執筆、作曲も行っている。