セミナー・シンポジウムSeminar/Symposium
公開オンライン勉強会『少年院にいる子どもたちの現状と課題を学ぶ』
1999年に発足以来、学校や児童養護施設などの教育・児童福祉の現場で、数多くのアーティストによるワークショップ(ASIAS:エイジアス)を実施してきた、芸術家と子どもたち。その中で、発達障害のある子や虐待を受けた経験のある子など、今の社会に生きづらさを感じている子どもたちへのワークショップの意義というのを強く感じてきました。
アーティスト・ワークショップは、少年院で生きる子どもたちにとっても、何かその後の人生を生きていく上での力になるような体験をつくることができるかもしれない。そんな思いから、一昨年度、矯正教育の場での活動に向けて動き出しました。
今回の公開オンライン勉強会では、「少年院」という場について、現場が求めている支援は何か、当団体にできることはあるのか、実際に現場で少年たちと日々向き合い、矯正教育に携わるお二人にその現状と課題を伺い、今後の活動の可能性について探っていきます。
【プログラム】
①芸術家と子どもたちより―『アーティストによるワークショップ(ASIAS)とは?』
②中島学さんによる講話―『立ち直りを支援する少年院の現状と課題』
③山本宏一さんによる講話―『「生きづらさを抱える子どもたち(被虐待経験のある子や発達障害のある子)」への対応の現状と課題』
④フリーディスカッション<中島学×山本宏一×新井英夫>
―『社会に出ていく「生きづらさを抱える子どもたち」に、アーティストによるワークショップ(ASIAS)ができること』
【登壇者プロフィール】
- 中島学/法務省札幌矯正管区長
法務省札幌矯正管区長 博士(法学)
九州大学大学院法学府博士後期課程単位取得退学
1988(昭和63)年法務省入省。赤城少年院長、高松矯正管区第三部長、広島矯正管区第三部長、矯正研修所副所長、美祢社会復帰促センター長、福岡少年院長などを経て現職。刑事政策・犯罪学・司法福祉領域において、刑務所や少年院といった矯正施設に関する歴史研究や処遇論、犯罪や非行に陥った人たちの立ち直り支援のあり方等を主な研究領域としている。
また、NPO法人「食べて語ろう会」顧問、日本自立準備ホーム協議会(仮称)設立準備会メンバーとして少年院出院者や刑務所出所者への食事支援や居場所作り等の活動にも参画するなど、社会における具体的な支援実践、とりわけ矯正施設から家族等への帰住が困難な方々への支援体制の構築等にも積極的に取組んでいる。
- 山本宏一/法務省矯正局少年矯正課企画官
秋田県横手市生まれ。秋田大学教育学部卒。
平成2年,盛岡少年院で法務教官として勤務開始。その後,法務省大臣官房,矯正研修所東京支所教官,矯正局総務課補佐官等を経て,平成28年に新潟少年学院長,平成29年矯正局更生支援室長として政府の再犯防止推進計画の策定等に矯正局の立場から関与,令和元年から現職として勤務,今般の少年法等の改正を踏まえた少年院の新たな運営に向けて鋭意取り組んでいるところ。
- 新井英夫/体奏家・ダンスアーティスト
自然に沿い力を抜く身体メソッド「野口体操」を創始者野口三千三氏より学び深い影響を受ける。投げ銭方式の市街地野外劇などアートでヒトとマチとの関係を紡ぐユニークな劇団活動を主宰、のち独学でダンスへ。現在まで国内外での舞台公演活動多数。舞台活動との両輪として、教育・福祉・社会包摂等に関わる現場で、乳幼児から高齢者まで幅広い対象に向けた身体表現&非言語コミュニケーションのワークショップ「ほぐす・つながる・つくる」をバリアフリーに日本各地で展開している。国立音楽大学・立教大学非常勤講師。
【対象者】
芸術家と子どもたちの活動や少年院について関心のある方どなたでも
【参加費】
無料
【申し込み】
定員40名、要申込・先着順となります。
ページ下部の「お申し込みフォーム」より、必要事項を記載の上、お申込みください。
※申込締め切り<12月20日(月)12時>
→申込を締め切りました。
【会場】
オンライン会議室Zoom
※申込みをされた方には、12月20日(月)の13時以降に、招待URLをメールにてお送り致します。
※当日は、19:20より入室いただけます。
【注意事項】
・勉強会は記録用に録画をさせていただきますので、あらかじめご了承ください。
・ビデオ・マイクはOFFにてご参加ください。
・勉強会終了後のアーカイブ配信はございません。
【お問い合わせ】
Email:seminar@children-art.net
TEL:03-5906-5705
【主催】
NPO法人芸術家と子どもたち
【助成】
公益財団法人ベネッセこども基金