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この季節になると、毎年「グリグリに参加できますか?」というお問い合わせを受けるのですが、この日は体験の方3組が参加されて、20人を超える親子が集まりました。この日のメニューは、一言でいうと「植えつけ」と「食」。どちらにおいても、まさに春爛漫といった内容でした。
植えつけ作業において行ったのは、先月みんなで相談して決めた作付け計画に従った、野菜の苗うえと種まきです。ラインナップはいつもながら欲張りで、狭い畑にたくさんの品種を植え込むのでかなり窮屈になってしまいました。ぱっと見たところは、ネギとニンニクと韮ばかりが目立ちますが、先に植えつけたジャガイモの芽が出てきており、徐々に野菜畑らしくなってくることでしょう。
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体験で来てくれた男児の中には、どうしても土を掘りたいという子がいて、掘る場所があったらその子を派遣するような場面も見られました。メンバーの子どもたちは皆成長し、今は小学校高学年が中心になってきているので、幼稚園児の存在は少し新鮮で、みんなを和ましてくれました。
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盛りだくさんの畑仕事の傍ら、室内ではお昼の準備も行われました。畑で収穫したささげで炊いたお赤飯のおにぎりと、メンバーさん差し入れの八丁味噌をつけたおにぎり、畑のホウレンソウのお味噌汁、畑の周りに自生しているたんぽぽやつくしの天ぷらを、料理好きのお母さんメンバーたちが用意してくれました。すべて美味しかったのですが、特に天ぷらは小さい子どもたちにも大好評で、次から次へと揚げてもらってはあっという間になくなってしまいました。
もう一つ、食のプレゼントがこの日はありました。イチゴです!メンバーのSパパが大変気に入っているというイチゴを、みんなのために差し入れてくれました。一人ひとりもらって、味わいました。Sパパ曰く「土の味がする」というイチゴの美味しさがわかったでしょうか?
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これからは新緑の季節です。畑のエントランスにある「バラのアーチ」も、青々とした葉っぱが茂って、来月にはたくさんの花をつけてくれることでしょう!このバラ、少々手入れを怠っていたため若干くたびれていたのですが、昨年12月に南大塚都電沿線協議会に所属されているバラの先生に剪定を指導してもらい、すっかり蘇りました。美しいバラの花が咲く頃にはぜひアーチをくぐって畑を見学に来てください。

【春夏に栽培する植物】
みんなの畑:トマト、アスパラガス、オクラ、モロヘイヤ、セロリ、バジル、枝豆
子ども畑:トマト、ブルーベリー、きゅうり

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桜の美しいにしすがも創造舎の校庭では、グリグリは毎年のようにお花見をしています。この日は満開になって始めての週末だったため、他の一般の方たちと並んでグリグリも場所をとりました。お花見にあわせて、石がまでフォカッチャを焼いたりしているものだから、他の方たちは石がまを見つけてとても不思議そう。「誰でも使えるんですか?」と聞かれましたが、残念ながらそれはお断りしています。グリグリだけの特権であります(笑)。
この日のフォカッチャは、シェフ(=メンバーのお母さん)が用意してくれた具をはさんでサンドイッチにしました。畑のディルやローズマリーをきかせて、フレッシュな味でした。また、メンバーさんが差し入れしてくれた八丁味噌(フォカッチャにつけても美味!)にちなんだ絵本の読み聞かせがあったり、子どもたちは普段はグリグリでは禁止されているラジコンで遊んだり・・・畑仕事に精を出しているワークデーとはちょっと違い、リラックスした中での会話を楽しむことができました。
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畑のまわりを見回してみると、緑が青々と芽生え、春のお花が咲きならび、 「今年もこの季節が来たなあ!」と感慨深いものがあります。周りをマンションに囲まれた、都会のど真ん中だというのに、畑があり、石がまから煙が上がり、点でばらばらに暮らしている人たちがこの場所に集まって花見をしている・・・。畑仕事をしていないと、この不思議さが浮き上がりますね。
次回より忙しい種まきと苗うえが始まります!
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二週間前は寒さに震えながら畑仕事をしていたのに、この日はうってかわって春本番のポカポカ陽気になりました。重たいコート脱いで、軽装で集まったメンバーは口々に「畑日和ですね~!」と晴れやかな笑顔。待ちに待った畑シーズンです。
まず、雪の重みでボサボサになったコニファーや折れた枝を剪定したり、ハーブ畑や花壇の枯れ草をとってあげる作業から始めました。枯れ草をかき分けるとチューリップの芽やクロッカス、ハーブの芽もちらほら顔を出して、「わぁ春だねぇ!」と歓声が上がりました。
続いて、白山通り沿いにあるグリグリのメインの畑に行ってみると、なんとトンネルの中でブロッコリーとカリフラワーがたくさん実っているではないですか!10月に苗を植えてから半年間もかけて成長したお野菜。なんてスローな野菜の時間。でもそれをじっと待っているグリグリの時間も負けじとスローだということに気づかされます。
ブロッコリーは過去最高の出来栄えで、これ以上ないのではないかというくらいの豊作。子どもの顔よりも大きい株までありました!
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雑草の生い茂った中に浮かびあがるカリフラワーも、なんてかわいいんでしょう。手に持ってみると、ブーケのようにきれいでした。グリグリを長年率いてくれたアーティストのカブさんが、以前こんな話をされていました。「雑草は善玉菌を増やしたり、土の中のリン酸のバランスを整えてくれる働きもあるから、あまり抜き過ぎないほうがいい」と。青々と茂った雑草は、豊作の立役者だったのかもしれません。
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この日は他にもサラダホウレンソウが収穫できたので、ランチタイムにはサラダやパスタにしてたっぷりお腹におさまりました。食べなかったものは、グリグリ特製の直売所で販売することにして外に出て野菜を並べていると、通りがかりのおじいちゃんおばあちゃんや若いカップルが珍しそうにのぞきに来てくれて、1時間で完売してしました。売りすぎたかな?と言いながらも、1500円もの売上げには子どもたちは大喜びでした。売上げた代金で種を買って、これから播いていきたいと思います。
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帰り際には、同じく長い時間熟成させていた長ネギを収穫したので、みんな手にネギを持って帰っていきました。袋には入れていても、電車の中でネギ臭プンプンだったことでしょう!

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グリグリのメンバーさんが、ひょっとしたら一番楽しみにしているのは「クリスマス会」かもしれません。畑でとれたお野菜を調理したり、石がまで大きなお肉を焼いたりしてみんなでいただくのが恒例となっています。この日のメニューは、午前中にミニワークデー、昼過ぎからクリスマス会の準備をして夕方5時ごろからご馳走をいただく流れで行いました。
【午前/ミニワークデー】
年内最後で、1,2月はワークデーをお休みにするので、畑も越冬の準備をしなくてはなりません。主に行ったのは、大根の収穫、バラの剪定、子ども畑にホウレンソウの種まき。大根は、「すがも大根チーム」とのコラボで栽培していたもの。大成功で、20本ほどのすらっとした脚の大根が収穫できました。栽培をしてきたのは「すがも大根チーム」のおじさま達ですが、収穫となったらグリグリキッズの出番です。笑 小さい子は尻もちをつきながら、大きい子はどんどん抜いてあっという間に収穫が終わりました。なかなかうまくできたので、来年の春には春まき大根を栽培しようということでおじさま達とは意気投合しました。
すがも大根チームのおじさま達と、大根の収穫。白い大根がまぶしい!
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バラは植えてから4年目で、だいぶ伸びたことを喜んでいたのですが、メンバーだけではなかなか手入れが行き届かないので、南大塚の都電沿いでバラの栽培をしている方に来ていただいての剪定作業となりました。伸び放題だったバラの枝がきれいに剪定されていくのは、見ている方もすがすがしい気持ちになりました。
子ども畑の手入れはいつもの顔ぶれで、RちゃんとボランティアのTさん、それと初ボランティアの大学生のお姉さん。前回種まきをしたときに失敗してしまったので、もう一度まき直しておくことにしました。畑仕事の一方で、同時進行していた直売所の屋根の設置作業が教室で行われていて、メンバーのお父さんとキッズが丁寧に取り付けてくれました。
バラの剪定/子ども畑の種まき/直売所の最終仕上げ
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【午後/クリスマス会】
おもてなし精神がとても豊かなグリグリ料理長(メンバーのお母さん)のアイディアで、今年も色々なご馳走が用意されました。手作りフォカッチャ、ローストポーク、手羽とチーズのスモーク、S家特製ベーコン、採れたて大根のスープなど、食べきれないのではと思いましたが、45名も集まったのであっという間に平らげてしまいました。実は今年は卒業したメンバーの一部をお誘いしたところ、15名程参加してくれたので、特に多くの人が集まった会でした。途中で昔の写真をスライドショーにして畑の開拓がいかに大変だったかを振り返ったり(大根はほとんど育たなかった…という苦い記憶も)、ロンドンに留学したアーティストとスカイプでつないだり、お父さんお母さんがクリスマスにちなんだ絵本の読み聞かせをしてくれたりして、すごく盛り上がったクリスマス会でした。
特製ベーコン/石がまで焼きあがったらその場でほおばる/卒業メンバーのお母さんたち!/会場
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畑に石窯をつくったのは2008年夏。「畑の隣にピザ窯をつくって、採れたて野菜をトッピングして食べたい。そしたら大勢の人が集まる場になるのではないか」―そんな夢を抱いて石窯をつくってから5年間。メンバーのお楽しみに、イベントにとフル稼働した石窯は、長年雨風にさらされてひびが入ってしまったためこの1年間は使用を控えていまし。しかしながら、「窯にふたたび火を!」というメンバーさんの強い要望により、この度業者さんの協力をいただいてしっかりと修復することにしました。下地の部分の修復は、石窯製造を請け負っている株式会社フリーハンド(https://www016.upp.so-net.ne.jp/kama/)さんに再び依頼し、表面の仕上げの部分をグリグリで行いました。以前は、「土仕上げ」でしたが、業者さんと耐久性やリ・デザインについて諸々相談したところ、今回は「漆喰仕上げ」にすることにしました。
晴天に恵まれたこの日は、石窯を漆喰塗りするということで多くのメンバーが集まりました。自宅を漆喰塗りしたことがあるというKさんは、「マイ・コテ」持参!まず最初に、業者さんが用意しておいてくれた漆喰を、メンバーが交代で石窯全体に塗りつけること数時間。ほぼ均一に塗り終わったら、全員軍手をはめて手で表面をなぞります。こうすることによってナチュラルな“手仕上げ風”の風合いを出すことができました。そして最後は、きれいな貝殻をはりつけたり、サインを入れたりして飾りつけ、完成させました。
実は、今回集まったメンバーの中で石窯製作時にいたのは小学6年生の男児一人だけ。昨年の夏に部分的な修復を行ったものの、これだけ大々的に石窯に自分の手を加えるのは初めての方ばかりです。たっぷりと時間をかけて、丁寧に仕上げを行ったのは、きっとみなさんの石窯への愛情ゆえのことでしょう。子どもも大人も、とてもいい顔しながら製作に没頭していました。これで来月のクリスマス会は大いに盛り上がりそうです!
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11月のもうひとつの大イベントは「里芋掘り」です。9年畑をやってきて初挑戦でしたが、亜熱帯化した夏の暑さが奏功してか、葉っぱを見る限りでは上々の成長ぶりでした。芋は掘ってみないとわからないので少しどきどきしながら掘ってみると、株が非常に大きく、大きいものは10個もお芋がついているではありませんか。子どもたちがお芋を傷つけないように丁寧に手とスコップで掘り起こしていくと、全部で50個くらいの里芋を掘り出すことができました。掘ったお芋は、先月植えたばかりのサラダ春菊や、夏に収穫したじゃがいもとともにランチタイムの食卓にのぼりました。
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ちなみに、じゃがいものほうは、フライドポテトに適しているという“サッシー”(白っぽい色)という品種と、ホクホク系の“キタアカリ”(濃い黄色)を食べくらべたり、色を見比べたりして、ほぼ全員の意見が「キタアカリは甘い。サッシーはあっさり系」ということで一致していました。今年は専門家なくしてほとんどの育成&収穫を行っているのですが、まずまずの収穫に満足しつつ、何より子ども畑が一番収穫量が多かったね!(スイカ、モロヘイヤが豊作)と笑いながら振り返りました。
当面の期待はサラダ春菊やブロッコリー、すがも大根ですが、来月にはいずれも収穫予定。次の直売所は【12月15日(日)】にオープン予定です!

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暑く、長かった夏もやっと終わり、やっと畑にとって最適なシーズンが到来。9月のワークデーでは秋から冬にかけて何を栽培していこうか相談しておいたので、この日はたくさんの野菜の苗植えと種まきを行いました。あいにく、前日は雨で運動会が流れたために欠席者が多く、メンバー8名、スタッフ4名でのワークデーでしたが、この日を逃したら植えつけの時期が過ぎてしまうので全員でフルパワーで植えつけを行いました。
<今日のメニュー>
・子ども畑の植えつけ・・・日本ブルーベリー、とちおとめ、ちぢみホウレンソウ、ニンニク
・みんなの畑の植えつけ・・・ブロッコリー、カリフラワー、サラダシュンギク、ニンニク、ちぢみホウレンソウ、次郎丸ホウレンソウ
・すがも大根3回目の間引きとトンネルがけ
・直売所オープン
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子ども畑では・・・
小学生4,5年生と中3、高1が集まり、お兄さんたちがリードをしつつまずはモロヘイヤの最後の収穫。両手で抱き抱えるほどの量が収穫できたので、直売所で販売することにしました。今年の夏は子ども畑が豊作だったので、子どもたちも少し気合が入っていた様子。しっかり開墾して土づくりをしたあと、丁寧に植えつけをしていました。お兄さんたちはもはや子どもと言える年ではないですが、大きくなっても年下の小学生たちとなんだかんだとおしゃべりしながら作業をしていて、聞くところによると中学受験を控えているやんちゃな小5男子の進路相談なんかもしていたそう。彼らがまだ幼稚園児や小学生だった頃は毎度毎度大騒ぎして校庭を走り回ったり、喧嘩したり悪さしたりしてメンバーのお父さんにこっぴどく叱られたりしていたものの、、、今ではそんな相談をできる仲になっているなんて、グリグリはしっかり植物の成長とともに人も育っているんなぁと改めて実感しました。
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みんなの畑では・・・
グリグリの畑は2つに大きく分かれており、普通なら2グループに分かれて作業ができるのですが、今日は人も少ないので、1つづつ順番に作業をしていきました。(本当はたった4,5人でやるには大きすぎる面積ですが…)
まずは「ポテマメのうえん」と呼んでいる畑。一部は、シソとバジルが占めるほど大きく成長していたのですが、そろそろこちらも終わりの時期。スズメバチがときおり飛来する中、刺激させないようよく注意しながら苗を引っこ抜き、袋につめて直売所で販売しました。一通り雑草を抜いたら開墾して土づくり。このところ土が黒々として、ふかふかとやわらかくなってきているので「いい土になったねぇ~!」とみんな感激。そのふかふかの土の中に、ブロッコリーなどの野菜苗を植えつけてあげました。
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すがも大根づくりも「ポテマメのうえん」の一部で行っており(すがも大根チームのオヤジさんたちとのコラボ企画)、今日は最後の間引きの日。立派に成長した葉っぱは見るからに美味しそうで、大根がどれだけ大きくなってくれるか期待がふくらみます。この日は虫除けのネットをかぶせてオヤジさんたちは帰っていかれました。
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もう一方の「サンチコリー」と呼んでいる畑はホウレンソウ畑にするのですが、こっちにとりかかれたのは午後2時半頃。丁寧に雑草を抜いて、耕し、黒マルチを敷いて種を播く頃にはもう4時近くになっていました。人が少ないため、けっこう黙々とした作業でしたが、あの人があれだけやっているなら私はハーブ畑をきれいにしよう、伸びすぎた木を剪定しておこう、、、といったプラスの連鎖反応は随所にみられ、一日かけてずいぶんと広い範囲で畑の手入れをすることができたようです。留学中のカブさん(グリグリ参加アーティスト)に代わって助っ人に来てくれた元ボランティアスタッフのMさん(元農業高校の先生!)がサポートしてくれたのも大きく、気づけばグリグリはもうかなり地域の人たちに支えられている活動になっているのですね。。。
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こんなに忙しく畑仕事をしている一方で、どうしたら直売所が人目につくか、どうしたらもっと野菜を買ってもらえるか、とても自由に(奔放に、、、)動いている子たちもおり、彼らがあれこれ画策した成果なのか、売上げは800円となかなかなものでした。自分たちで育てた野菜を自分たちで考えて販売するという自由を与えることは、実は少しばかり緊張を伴うことなのですが(地域社会とダイレクトに子どもたちがつながるのは、グリグリではイベント開催時しかなかったので)、今は成長していく子どもたちを少し遠巻きに見守ってみようと思っています。子どもを持つ一人のボタンティアスタッフが言うには、「みんなの畑があって、子どもの畑もあり、直売所もあると、子どもたちは今日はどれをしようかなって選べる。いつも同じじゃないから、それが子どもたちにはいいよね。この3つがいい意味でグリグリで循環していくといいよね」。なるほど。畑はたくさんのことを教えてくれます。

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一カ月ぶりのワークデーは、「雑草がいっぱい!笑」でスタート。青々と茂っているのは雑草ばかりで、猛暑の中実りを与えてくれたトマトやきゅうりはすっかり枯れてしまっていました。植物を見ると、あぁもう秋なんだなって強く実感します。
<今日のメニュー>
・スイカの収穫♪
・直売所オープン!
・子ども畑のお手入れ
・すがも大根種まき(すがも大根チームとのコラボ企画)
・草取りと雑草対策
・秋冬の畑計画
今日のメインは、なんといってもスイカの収穫と直売所オープン。「こんな立派なスイカができたら泥棒にとられちゃうんじゃない」ってみんな心配した子ども畑のスイカは、うまく雑草を隠れ蓑にしていて無事で、前回に引き続き収穫することができました。今回は小ぶりのものが4個。一つは直売所で売ることにして、他はみんなでわけようということになりました。
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直売所には、子どもたちが育ててきたモロヘイヤと、バジル、それとスイカが並んで初のオープン。Nちゃんが、野菜にリボンをかけたり、ハーブブーケを手にして門の前で通る人たちに声をかけるなどして、看板娘としてはりきっていました。その甲斐があって、この日の売り上げは360円。一袋20円~100円という安さなので、初回としてはまずまず。「これで種が買えますね~」とグリグリのみんなはあくまでも前向きです!
いつもは畑に向かって、グリグリのメンバーばかりで行っている活動ですが、こうして直売所ができることで人々の目は少しばかり上を向き、地域の人たちを意識するようになります。イベントではなく、普段のワークデーでそうした機会ができることは、きっとこれからのグリグリに変化を与えてくれるはずと信じています。
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ゆるゆるとした直売所の一方で、雑草に覆われた畑では、草取りと枯れた夏野菜の撤収を、すがも大根チームの面々が中心となって大根の種まきをしました。野菜が大好きな小2のYくんは、大根チームのおじさま達が種まきをしている中に一人でフラッと入り、種まきをお手伝い。まだコミュニケーションはあまりとれていませんが、これから大根を育てていく中で、メンバーと大根チームとの関係も育っていくといいことに、スタッフとしては尽力したいと思うところです。「大根を食す会」楽しみです!
あ、そうそう。「畑の主」(=ヒキガエル)は家族で?姿を見せてくれてみんなに人気でした!
次回の直売所オープンは【10月6日(日)】の予定。遊びに来てください!
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お盆で里帰りしたり、旅行に行っている人が多いこの時期に開催したワークデーは、大変こじんまりとしていましたが、内容は濃く、実り多いものでした。
まず何といっても、子ども畑のスイカの収穫です。ハンドボール大に成長したスイカは、ちょうど熟れごろで真っ赤に熟していました。大きなスイカを今日のメンバーで食べてもまだたくさん残っていたので、にしすがも創造舎のスタッフにもおすそ分けし、お土産にも持ち帰れるほど。いつも子ども畑のお世話をしている女児が畑を見ていると、まだあと4個も実ができていて、これからまた収穫できることへの期待感が大きく膨らみました。
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次に、春ごろから計画していた「直売所」の製作です。メンバーが集まらないと作業がはかどらないため、だいぶ時間がかかりましたが、この日やっとワゴンの部分が完成しました。最初のイメージ画から始まり、模型づくり、塗装選び、木材のヤスリがけ、塗装、組み立てと、実にさまざまなメンバーやスタッフの手を通して出来上がった直売所は格別なものがあります。ちょうど猛暑で夏野菜も少し疲れているところなので、9月になってからの直売所オープンを子どもたちは特に楽しみにしています。
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同じく、春ごろスタートした地元オヤジの会の面々との「すがも大根づくり」ミニプロジェクトもこの日は活動しました。オヤジの会の方たちは、色々な文献を探して「すがも大根」とは実際にあったのか探究していたのですが、結論として「ねりま大根」とルーツは同じだということに至り、この秋に種まきを行うことになりました。この日は二回目の開墾。1ヶ月ぶりの開墾だったので畑は草ぼうぼう。。。まずは大きく育った雑草を抜いて、その後肥料をを混ぜて開墾したときには汗だくだくで、「今日はすごくやりがいがありました!」と笑って帰られました。次回は種まきです。
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畑は夏の強い日差しを受けてカラカラに乾いている部分や、ちりちりに乾燥してしまった苗など、もろに打撃を受けている部分もありますが、ズッキーニやサトイモ、子ども畑のスイカとモロハイヤは非常に元気に育ち、これからの成長にも期待がもてて炎天下の畑仕事も少し前向きになれたようです。
次回ワークデーは9月上旬。次は秋の風も期待したいものです。直売所もオープンするかもしれないので、最新情報はカモ・カフェの案内板を見ていらしてください!
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<きょうのメニュー>
じゃがいもの収穫
チューリップのお礼肥
スイカ(子ども畑)、ぶどうに追肥
バラの黒点病対策
トマトの支柱なおし
バジルのたねまき
「今日も暑いですねー」。口をひらくとついそんな言葉が出てきてしまう突然の夏日。体験に来られた親子も含めて約30名が集まる、にぎやかなワークデーでした。2週間ぶりに畑をみると、小さなズッキーニやミニキュウリが実っていたり、スイカの花が咲いていたり、トマトが青々と実っていたりして、じゃがいもはいつもよりもひと月ほど早く収穫ができました。
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じゃがいもは、3月にメンバーで投票をして決めた3つの品種を植えたもの。
「あのじゃがいもがとうとう収穫できるんですね!」
ちょっとしたことでも、みんなでプロセスを楽しみながら栽培していると、収穫のよろこびはひとしおです。
あいにく、寒暖の差が激しいかった今年はお芋が不作らしく、掘ってみるとたしかに小粒でしたが、「色がきれい!」とみんなには好評で、今度食べるときを楽しみにしていました。
夏の直売所オープンにむけて栽培しているトマトは、空梅雨のせいで土がからからに。女の子チームに
「どしゃぶりが降ったみたいに水をまいてね!」というと、
「えー?そんなにあげるの?」
小6になったJちゃんと、小1のKちゃんがペアになって、ボランティアスタッフのお姉さんにフォローしてもらいながらたっぷり水やりしていました。その後、トマトと相性のいいバジルのタネをまいてくれました。
こうした作業は、毎度のことながら、<きょうのメニュー>の中から、その日やってみたいことや、前回に続いてやりたいことなどを各自がえらび、行なっています。あくまで自主的に。この日のように参加者が多いとどんどん作業がはかどるので、中には自分で仕事を見つけて勝手にやってもらっています。それがいいのです。
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木陰のない畑は日差しがきつくて、お昼休みまでの一時間ちょっとでもうクラクラ、汗だく。そのせいなのか、昼食後に「夏にオープンする直売所を設計しよう!」と声をかけると、ほとんどの人が教室に残り、設計会議に参加することになりました。議長は、現役大学院生で建築を勉強中のあべちゃん(ボランティアスタッフ)。カブさんが考えてくれた素案に、みんなの意見を取り入れつつ設計しようと考えてくれて、スケッチを描いたり、寸法を考えたりしてみんなで一つの案をつくってくれました。子どもも大人も一緒になってこんなふうに会議をしたのは、ちょっと久しぶり。グリグリらしい、いい雰囲気でした。スタッフがいなくてもどんどん話が進み、「最後にどうなったの?」と聞いたときには、簡単な設計図ができあがっていました。次回から塗装、組立スタート予定?!
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白熱する設計会議の一方で、数人の畑チームは午前中の作業で残ったところをせっせとやってくれていて、この日予定していた作業は終了。空梅雨にそなえて水やり当番を決めたりして、みんなそれぞれ家路につきました。

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雨上がりのぬけるような青空の下、去る5月12日「畑@校庭まるごと体感デー」が開催されました。
このイベントは、当初はグリグリの収穫祭として開催していたのですが、2010年にアースデイマーケットとの出会ったことをきっかけにして、グリグリのメンバーが企画したいくつかのプログラムと、オーガニックの食材を提供するマーケット、親子向けの音楽ライブ、カモ・カフェのオープン・カフェなどのコラボレーションによるイベントとして発展しました。今ではにしすがも創造舎の恒例イベントとなり、毎年たくさんのお客さんでにぎわっています。今年は、外で過ごすのにちょうどいいシーズンの開催というポイントを活かして、これまでよりも体験型のプログラムを増やし、母の日を意識したコンテンツ―ギフト用を想定したシフォンケーキ、スパイス、ギフトグッズなどの販売、お母さんに贈る花かんむりづくり―を盛り込むなど、小さな工夫もしてみました。
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イベントのコンセプトは、日頃校庭の畑で活動しているグリグリの畑づくりの楽しさをお客さんにも“体感”してもらうことなので、グリグリのメンバーは、いつもの活動でやっていることの延長線で、どんなふうにお客さんに楽しんでもらおうか考えて準備をしてきました。その甲斐あって、どのプログラムも大盛況。手づくりのハーブドリンクやフォカッチャを販売していたハーブBarでは、ドリンクが特に人気が高く、飛ぶように売れていきました。また、毎年会場をにぎわす“子どもによる、子どものための”キッズゲームは、いつも通り子どもたちの自由な発想で企画・運営し、子どもによる宣伝が絶大な効果を発揮して大勢の子どもたちをとりこにしていました。どこまで自由なようでいて、母の日のためのお花をつくる工作コーナーも開くなど、優しさもキラリ。逞しいだけでなく、優しく育っているグリグリキッズに、やるなぁ!と思ったメンバー少なくなかったはずです。
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この日の来場者は700人と過去最高。赤ちゃんや未就学児童を連れた家族が目立つ一方で、いつもお世話になっているご近所のおばあちゃんたちや、元グリグリメンバーのおばあちゃんも、何年かぶりで遊びにきてくれたりしました。にしすがも創造舎では、体育館を利用した演劇公演をたびたび開催していますが、これだけ幅広い世代の人たちを対象にしたイベントは他になく、「畑@校庭まるごと体感デー」がきっかけとなってご近所さん同士が出会う場になったり、再び母校の校庭でくつろいだり、焼きそばを売ったりできる機会として地元の方たちに親しまれていく様子は、地域とのつながりを大切にしてきたことへの、ほんの少しのご褒美のように思えました。
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来年もまた5月頃開催の予定です。今回来て下さった方たちも、来れなかった方たちも、ぜひ遊びにいらしてください。