にしすがも創造舎の校庭で畑づくりを始めてから5年半が経ちますが、この5年の間に、参加メンバーが年々増え続けるとともに、お父さんとお子さん、或いはご家族のみんなさんがそろって参加されるケースが非常に増えてきました。週末はお子さんと一緒に汗水流して畑仕事やものづくりに精を出す…なんていうナチュラルライフが、都会にいながら実現できるのもグリグリの魅力のひとつなのだそうです。家を出て数分で畑に着いちゃうなんて、確かになかなかないことです。その畑で、夢のように描いていたことが実現してしまうとしたら、どうでしょう?そんな畑づくり、やってみたくありませんか?
グリグリのスタート当初から、息子さんとほとんど欠席することなく参加しているYパパは、かねてから「ぶどうを育ててワインをつくりたい!」と言っていました。畑の栽培計画を相談するミーティングでは、メンバーの誰もが育たい植物を自由に提案することができ、一通り希望を聞いたうえで実際に何を栽培するか合議の上で決定していくのですが、Yパパの、「ぶどうを育ててワインを作る」という提案に、最初はみんな笑って聞き流していたと思います。ところが、Yパパは、毎年毎年懲りずに提案しつづけるので、次第にみんなのコンセンサスを得るようになり、とうとう本当にぶどうを栽培することになってしまいました。
何でも手づくりするのがモットーのグリグリは、ぶどうを栽培するためのぶどう棚を、建築家の遠藤幹子さんにデザインしてもらい、昨年9月に遠藤さん指示のもと、30人くらいのメンバーが集まって作り上げました。その後、畑の中で一段と映えるよう、ビタミンカラーに塗りあげて完成させ、つい先日、念願のぶどうを植えこみました。ワイン好きの方は「品種はなんだろう?」と思われるでしょう。そう、途中までは、メンバーの多くも本気でワイン用のぶどうを植えるのかと思っていたのですが、さすがにワインをつくることは法律違反。みんなが楽しめるように、食用としてもおいしく、たくさんの実をつけるという、カブさんおススメのぶどうを植えることにしました。「ワインをつくりたい!」というのは、実はYパパのジョークだったようで、もちろんすんなり納得してくれました。Yパパの真剣なアピールを誰もジョークとは思っていなかったのですが…!
ナチュラルライフを都会にいながらできるのも、確かにグリグリの魅力のひとつですが、何といってもグリグリの魅力は、こうしたメンバーたちのジョークや妄想に、「どこまで本気?」と思いながらも真剣に向き合い、自分自身も楽しんじゃう「ゆるさ」があることではないでしょうか。「ゆるい」ことはだらけているように見られがちですが、「畑をつくる」という共通言語で集まった年齢もバックグラウンドも様々な人たちの集まりだからこそ、この「ゆるさ」
が彼らの緊張感をほぐし、日常生活から少し離れて素の自分に戻してくれるのかもしれません。
4月にはまた新しいメンバーを募集する予定ですので、グリグリに興味をもたれた方は、ぜひ参加をご検討ください!
最高気温7度!寒い時期はぶどうも休眠しているので、移植には最適。夏にトマトを植えたときは、堆肥としてコウモリの糞をまきましたが、今度は馬糞をまきます♪
グリグリのお姉さん、Kちゃんと、新米グリキッズのYくんが、ぶどうを植える穴を掘りはじめました。ぶどうの苗は一つだけなので、交替で掘り掘り・・・。
その間、別部隊はホウレンソウに保温用のトンネルをかけてあげました。小さな、小さな芽が出ているんですよ。
YパパとIくんが一緒に植樹。記念すべき瞬間!
今回植えたぶどう。大きく成長するというので、苗は一つにとどめておきました。実がなると、シャンデリアのように大きな房になるようです!
ぶどうを植えた後開催された「ミニ黒板づくりワークショップ」で完成した、二つの“ぶどう”のミニ黒板!
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