「畑@校庭まるごと体感デー」の全体レポートに続き、その中で開催されたプログラムのひとつ、「ぷちライブ!」の様子をお届けします。子どもから大人まで楽しめる、「ぷちライブ!」も今回で10回目となりました。
お迎えしたアーティストは、「COINN」。こどもと、おとなと、あかちゃんに送る、4人組の音楽バンド。ギター、ウクレレ、チェロ、ドラム、歌、色とりどりな編成で、愉快で切ないミュージックコンサートを奏でてくださる方々です。午前は小さなお子さんとご家族向けのほんわか室内ライブ、午後は芝生が広がる校庭での屋外ライブ、と2ステージ行いました。
○午前は親子・家族向けの室内ライブ
午前は、小さなお子さんを抱っこしながらでも聞きやすい室内でのライブ。アンプラグドのやさしい楽器の音色に包まれた時間となりました。COINNのオリジナル曲はもちろん、季節は夏、ということで即興?のお化け話を語った後に「おばけなんてないさ」を歌ったりしてほんわかした時間を過ごしました。

○午後はどなたでも楽しめる屋外ライブ
暑さの厳しい日だったのでお客さんがどのくらい集まるか心配しましたが、少し日が陰ってきた頃から人の姿も少しずつ増え、いつのまにか、たくさんの方々がライブの始まりを待っていてくれました。ライブが始めると、子どもたちは惹きつけられるようにじっとCOINNの姿を見つめ、楽器にも興味深々。知らず知らずのうちに近寄ってくる子どもたちも。メンバーの方々も、アコーディオンやギターを抱えて観客の中に入っていき、お客さんを盛り上げたり、みんなで一緒に歌ったり。夕暮れ時に、ホッと一息つけるような音楽の時間となりました。

IMG_3546a.JPG去る7月28日、にしすがも創造舎の校庭で「畑@校庭まるごと体感デー」が開催されました。連日の猛暑で熱中症が心配される中、400名にも及び方々にご来場いただき、本当にありがとうございました。
このイベントは、当初はグリグリの収穫祭として開催していたものですが、2010年にアースデイマーケットさんと出会い、オーガニックの食材を提供する農家さんのマーケットや親子向けの音楽ライブ、カモ・カフェのオープン・カフェが開かれるコラボ・イベントとして、今回が4回目の開催となりました。
グリグリのメンバーこの日のために準備したのは、畑で育てたじゃがいもとハーブの石がまPIZZA、手作りモヒートジンジャーエール、スペシャルアイスティー、メンバーのお母さんによる絵本の読み聞かせ、そしてキッズゲームです。キッズゲームは毎年子どもたちが自主的に企画・運営しているもので、今年は得点が書かれた箱にボールを投げ入れて遊ぶボール遊びでした。ルールを説明する係、列の整理をする係、ボールを渡す係、得点を数える係と子どもたちで担当を決め、いつになく整然と進むゲームの様子からは、子どもたちの成長目覚ましい姿が見受けられました。
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夕方の風が心地よく吹くころに始まるぷちライブ、今年のゲストは4人組のCOINN。優しく穏やかな音色のギターと歌によるライブには、大勢のお子さん連れが集まり、ゆったりとくつろぎながら生演奏に身をゆだねる姿が印象的でした。
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アースデイマーケットは、静岡のお茶屋さん、手作りジャムやさん、シフォンケーキにスモークチーズ、柑橘系のドリンクなど7店の多彩な作り手が集まり、来場者を楽しませてくれました。よーく冷えたドリンクは絶品でした!
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ところで、今回は特別に来場者のみなさんに野菜やお花のタネをプレゼントさせてもらいました。某企業から物資提供いただきました。
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「畑@校庭・・・」は、次回は春ごろ開催の予定です。再び皆さまにお会いできることを楽しみにしております。

にしすがも創造舎にある「ギロンと探偵のいる2年1組」で不定期に開催している親子向けワークショップ。今年度2回目は、『誰も知らない不思議な「たまご海」』で、踊って遊んでお話をつくろう!』という演劇ワークショップでした。
アーティストは、「パフォーマンス集団たまご」の皆さん(柴田千絵里さん、一平杏子さん、 川越美樹さん)と、ダンサーの石井友樹さんにお越しいただきました。誰でも知っている童話などを元に、子どもも大人も楽しめる歌あり踊りありの楽しい作品などを作っている皆さんです。
まず最初は参加者の皆さんの自己紹介。お名前を教えてもらった後は、「今日はたまご海のお祭りに行くよ!」という説明をして、ワークショップの始まりです。

お祭りに行くためには、まずたまご海の仲間にならなければいけません。方法は簡単、親子で海にいる生き物を自由に選んで冠を作ってもらいます。家族でどんな生き物が良いか考えて、一人ひとり名前も考えました。みんななあっという間に絵を描いて、カニの親子にイルカの親子、サメの親子にウニの親子と、楽しい海の仲間が増えていきました。

冠が出来た後は、その生き物になって自己紹介です。黒板に書かれたヒトデと同じだよと説明してくれる男の子や、エビが好きなイルカがいたりして、面白い海になってきました。

そして、次は身体も動かしていきます。自分たちの選んだ海の生き物の動きがどんな動きかも考えながら海の中をお散歩です。その時に、目が合ったらお辞儀をする、目が合ったら「たまご魚語」であいさつをする、目が合ったら「ハイタッチ!」と、いろいろなルールを交えながら、いろんな親子も交流できるようにしていきます。「たまご魚語」は、「パクパク、スイスイ、フリフリ、ウオウオ」の4つ。全部「こんにちは」の意味ですが、一つ一つに動作も決まっていて、動きも一緒にご挨拶します。

身体を動かして海も暖まった後には、いよいよお祭りに出発です!でも、お祭りの会場に行くまでには、様々な困難が待ち構えているのです。たまごのメンバーであるカメの親子について、みんなで会場に出発です。最初は普通に歩いているだけですが、時折「小さな石が転がってきた!」「大きな石が転がって来た!」「サメがやってきたから食べられないように、右へ、左へ、逃げろ~!」と、カメ親子の掛け声に合わせてみんなで上へ下へ右へ左へ右往左往。一気に身体を動かしました。

無事にお祭り会場に到着した後は、ダンサーのクラゲ先生から、たまご海の盆踊りを教えてもらいました。クラゲの形みたいな動きや、「たまご魚語」で使った動きも入っています。最後には、自分たちの魚のポーズも考えて、みんなで輪になって踊りました。時々、クラゲ先生から注文が出されて、みんなでつながって、うつぼになったり、ワカメになったりして、何回も盆通りを楽しみました。翌日に海の日を控えて、盆踊りで夏を満喫した一日になりました!

参加者の方からは、「たっぷり体を動かして表現して1時間ずっと笑っていたので参加して良かったです!!」「家でもまたやってみようかと思います。」「皆さんが笑顔で、とても楽しい雰囲気でした。」などの感想をいただきました。

にしすがも創造舎にある「ギロンと探偵のいる2年1組」では、絵本の読み聞かせの他にも、親子向けワークショップを開催しています。今年度は3回予定しており、1回目は『声とからだで音つむぎ』という音楽ワークショップでした。
アーティストは、音楽パフォーマンスグループ「つむぎね」から、宮内康乃さん、大島菜央さん、中尾果さんの3名にお越しいただきました。普段は主に声とピアニカを使って活動している方々で、今回のワークショップは声と身体だけを使った、とてもシンプルなだけに発見の多い内容となりました。

まず最初は、自由に歩くところから。そして「パン!」という手を叩く音を合図が聞こえたら、「ピタッ!」と止まります。最初はアーティストがリードしますが、合図を出す人を参加者に回していきます。子どもの手だと音も小さくなりますが、みんなしっかり音を聞いて止まっていて、だんだん聞く事に耳が慣れていくようでした。
少し身体をほぐした後は、声と身体を使った自己紹介です。みんなで一つの輪になって、それぞれの名前の一文字ずつを、高い音や低い音、短い音や長い音など、いろいろな声の出し方で読んで、それを皆で真似します。音に合わせて真ん中に集まったり、ポーズが出来たり、身体も自然に動かしながら、全員の名前を声に出していきました。

続いては、呼吸に息を合わせて声を出す練習です。「スーッ」と大きく息を吐いて、そこからできるだけ長~い音を出します。息が途切れるまで、みんな頑張りました。呼吸に合わせた発声をした後は、座って声は一休み。輪になって隣の人の真似っこをするワークです。最初は手を叩くところから。大きな音、小さな音、相手に伝えるスピードも速くしたり遅くしたり少しずつ変化していきます。手拍子だけでなく、声も取り入れいき、隣の人をよく聞いて、相手を見つめる姿が印象的でした。

順番に回すことに慣れた後は、真似する内容をいろんな人が変えて良い事にしていきます。真似をしても良いし、自分で変えても良いし、参加者に委ねながら音の出し方が変化しつつ、自然に動作も加わっていろんな音や動きが生まれました。
たくさんの声や動きを経験した後は、いよいよ「音つむぎ」。ダンサーでもある大島さんが、糸を紡ぐような身体の動きで、みんなの声を紡ぎだしていきます。みんなの声を集めた塊を参加者に渡すと、子どもたちは手のひらの中に本当に声の塊があるように、大事に大事に、そっと受け取り、また違う子に渡していきます。その動作に合わせてみんなは声を出していきました。

たくさん声を紡いだ後は、みんなで「音の森」を作ります。自分で好きな音を出しても良いし、誰かの音を真似しても良いし、誰かの音に合わせて何か音を考えても良いし、お互いの響きの中で森を作っていきました。

そして、たくさんの音に囲まれた後は森が夜になり、再び静寂が訪れます。最後は寝転がって目を閉じる時間。耳がたくさんの音を吸収した後の静寂は、何かいつもと違って感じられました。

参加者の方からは、「声とからだでこんなことができるのか!と新たな発見があった。」「物を使わずに遊べることがわかり、家でもやってみようと思いました。」「自由なんだって嬉しくなりました。みんなとつながってるんだって嬉しくなりました。」「からだと声の動きは双子の兄弟だと実感しました。」などの感想をいただきました。