雨上がりのぬけるような青空の下、去る5月12日「畑@校庭まるごと体感デー」が開催されました。
このイベントは、当初はグリグリの収穫祭として開催していたのですが、2010年にアースデイマーケットとの出会ったことをきっかけにして、グリグリのメンバーが企画したいくつかのプログラムと、オーガニックの食材を提供するマーケット、親子向けの音楽ライブ、カモ・カフェのオープン・カフェなどのコラボレーションによるイベントとして発展しました。今ではにしすがも創造舎の恒例イベントとなり、毎年たくさんのお客さんでにぎわっています。今年は、外で過ごすのにちょうどいいシーズンの開催というポイントを活かして、これまでよりも体験型のプログラムを増やし、母の日を意識したコンテンツ―ギフト用を想定したシフォンケーキ、スパイス、ギフトグッズなどの販売、お母さんに贈る花かんむりづくり―を盛り込むなど、小さな工夫もしてみました。
イベントのコンセプトは、日頃校庭の畑で活動しているグリグリの畑づくりの楽しさをお客さんにも“体感”してもらうことなので、グリグリのメンバーは、いつもの活動でやっていることの延長線で、どんなふうにお客さんに楽しんでもらおうか考えて準備をしてきました。その甲斐あって、どのプログラムも大盛況。手づくりのハーブドリンクやフォカッチャを販売していたハーブBarでは、ドリンクが特に人気が高く、飛ぶように売れていきました。また、毎年会場をにぎわす“子どもによる、子どものための”キッズゲームは、いつも通り子どもたちの自由な発想で企画・運営し、子どもによる宣伝が絶大な効果を発揮して大勢の子どもたちをとりこにしていました。どこまで自由なようでいて、母の日のためのお花をつくる工作コーナーも開くなど、優しさもキラリ。逞しいだけでなく、優しく育っているグリグリキッズに、やるなぁ!と思ったメンバー少なくなかったはずです。
この日の来場者は700人と過去最高。赤ちゃんや未就学児童を連れた家族が目立つ一方で、いつもお世話になっているご近所のおばあちゃんたちや、元グリグリメンバーのおばあちゃんも、何年かぶりで遊びにきてくれたりしました。にしすがも創造舎では、体育館を利用した演劇公演をたびたび開催していますが、これだけ幅広い世代の人たちを対象にしたイベントは他になく、「畑@校庭まるごと体感デー」がきっかけとなってご近所さん同士が出会う場になったり、再び母校の校庭でくつろいだり、焼きそばを売ったりできる機会として地元の方たちに親しまれていく様子は、地域とのつながりを大切にしてきたことへの、ほんの少しのご褒美のように思えました。
来年もまた5月頃開催の予定です。今回来て下さった方たちも、来れなかった方たちも、ぜひ遊びにいらしてください。
「畑@校庭まるごと体感デー」の全体レポートに続き、プログラムの一つとして開催した「ぷちライブ!」の様子をお届けします。子どもから大人まで楽しめることをモットーに始めた「ぷちライブ!」も今回で11回目を迎えました。
今回のアーティストは、ROCO(ロコ)さん。のびやかな歌声をジャジーなメロディーに乗せて、誰もが聞き馴染んだ童謡が、さらに素敵な曲に大変身。午前は小さなお子さんとご家族向けのほんわかゆったり室内ライブ、午後は校庭の芝広場でどなたでも自由にのびのび楽しめる屋外ライブと、2ステージ行いました。
○午前は親子・家族向けの室内ライブ
午前は、別棟にある元音楽室でのライブ。子どもたちはかっこよくアレンジされた童謡に、心を躍らせた様子で楽しんでいました。後半の「おもちゃのチャチャチャ」では、子どもたちに楽器を配り「チャチャチャ」の部分で好きに音を鳴らしてもらったり、「アイアイ」では、かけ合い部分をみんなで一緒に歌ったり、お客さんにも参加してもらいながら子どもも大人も笑顔あふれる楽しい時間をつくりました。
○午後はどなたでも楽しめる屋外ライブ
初夏を感じるほどの暑さが、心地よい5月の風でようやく和らいだ夕暮れ前、たくさんの方々が待ち望んでくださったライブがスタート。子どもも大人も関係なく、知っている曲が演奏されると嬉しそうに一緒に口ずさみ、ドラムやキーボードが奏でるジャジーでかっこいい音色に身体を揺らしていました。ROCOさんのオリジナル曲「おめでとうた」では、ROCOさんのあたたかみのある歌声が校庭いっぱいに広がって、一人ひとりが生まれてきたことへの「おめでとう」が、みんなを優しく包み込んでくれるようでした。