畑に石窯をつくったのは2008年夏。「畑の隣にピザ窯をつくって、採れたて野菜をトッピングして食べたい。そしたら大勢の人が集まる場になるのではないか」―そんな夢を抱いて石窯をつくってから5年間。メンバーのお楽しみに、イベントにとフル稼働した石窯は、長年雨風にさらされてひびが入ってしまったためこの1年間は使用を控えていまし。しかしながら、「窯にふたたび火を!」というメンバーさんの強い要望により、この度業者さんの協力をいただいてしっかりと修復することにしました。下地の部分の修復は、石窯製造を請け負っている株式会社フリーハンド(https://www016.upp.so-net.ne.jp/kama/)さんに再び依頼し、表面の仕上げの部分をグリグリで行いました。以前は、「土仕上げ」でしたが、業者さんと耐久性やリ・デザインについて諸々相談したところ、今回は「漆喰仕上げ」にすることにしました。
晴天に恵まれたこの日は、石窯を漆喰塗りするということで多くのメンバーが集まりました。自宅を漆喰塗りしたことがあるというKさんは、「マイ・コテ」持参!まず最初に、業者さんが用意しておいてくれた漆喰を、メンバーが交代で石窯全体に塗りつけること数時間。ほぼ均一に塗り終わったら、全員軍手をはめて手で表面をなぞります。こうすることによってナチュラルな“手仕上げ風”の風合いを出すことができました。そして最後は、きれいな貝殻をはりつけたり、サインを入れたりして飾りつけ、完成させました。
実は、今回集まったメンバーの中で石窯製作時にいたのは小学6年生の男児一人だけ。昨年の夏に部分的な修復を行ったものの、これだけ大々的に石窯に自分の手を加えるのは初めての方ばかりです。たっぷりと時間をかけて、丁寧に仕上げを行ったのは、きっとみなさんの石窯への愛情ゆえのことでしょう。子どもも大人も、とてもいい顔しながら製作に没頭していました。これで来月のクリスマス会は大いに盛り上がりそうです!
11月のもうひとつの大イベントは「里芋掘り」です。9年畑をやってきて初挑戦でしたが、亜熱帯化した夏の暑さが奏功してか、葉っぱを見る限りでは上々の成長ぶりでした。芋は掘ってみないとわからないので少しどきどきしながら掘ってみると、株が非常に大きく、大きいものは10個もお芋がついているではありませんか。子どもたちがお芋を傷つけないように丁寧に手とスコップで掘り起こしていくと、全部で50個くらいの里芋を掘り出すことができました。掘ったお芋は、先月植えたばかりのサラダ春菊や、夏に収穫したじゃがいもとともにランチタイムの食卓にのぼりました。
ちなみに、じゃがいものほうは、フライドポテトに適しているという“サッシー”(白っぽい色)という品種と、ホクホク系の“キタアカリ”(濃い黄色)を食べくらべたり、色を見比べたりして、ほぼ全員の意見が「キタアカリは甘い。サッシーはあっさり系」ということで一致していました。今年は専門家なくしてほとんどの育成&収穫を行っているのですが、まずまずの収穫に満足しつつ、何より子ども畑が一番収穫量が多かったね!(スイカ、モロヘイヤが豊作)と笑いながら振り返りました。
当面の期待はサラダ春菊やブロッコリー、すがも大根ですが、来月にはいずれも収穫予定。次の直売所は【12月15日(日)】にオープン予定です!