梅雨でたくさん雨が降るのも、畑づくりにとっては天からの恵み。雨降って地固まると言いますが、植えたばかりの頃はふわふわと浮いているような苗も、雨が降るとがっしりと根を張るようになり、ぐんぐんと上に成長していきます。そして日が差せば一気に大きく育ちます。春は乾燥がひどくて、掘っても掘っても土がサラサラの状態でしたが、梅雨のおかげで、土が良好な状態になっているからこその恵みです。
2週間おきに実施しているワークデー。朝一で大根チームのオヤジさんたちが育てている大根と小カブの間引きをしました。ぎゅうぎゅうに育っていたので、あれもこれも抜いているうちに山のような収穫に!ちょうど午前中はずっと雨降りの予報だったので、畑仕事は午後からにしようと決めて、ランチメニューを考えたり、ニンニクをぶら下げたり、エコバックを作ったりして午前中を過ごしました。
今回のランチメニューは下記の通り。
☆大根おろしとツナの和風パスタ
つけあわせ 間引き小カブの炒め煮
これが絶品でした。青首大根のピリピリした辛さとツナが絶妙なコンビネーションを創り出して、夏にぴったりのメニュー。毎度その日の収穫を見て「こんなのにしようか」「こうしたらいいかも」と、メンバーとスタッフがアイディアを出し合ってできていくメニュー。今回は大学生のボランティアスタッフHくんの発案でした。誰が決めるともなくことが決まっていく即興的な料理は、その場に居ると不思議な気持ちよさがあります。即興のライブを聴いているような、危うさと大胆さというのか。。。小カブの炒め煮は、ご飯が欲しくなる一品。持参したおにぎりにつめて食べている子を見て、みんな「おいしそう!!」。
ゆっくりとランチを楽しんでいるうちに雨は上がり、2時ごろから外で作業を始めました。プチトマトの収穫、きゅうりの支柱たて、バラの剪定や黄色くなった葉っぱの摘み取り。モロヘイヤのまわりにはたくさんの雑草の芽が出ていたのでそれらを取り除くと、モロヘイヤの行列がくっきりと浮かび上がりました。グリグリでは、雑草にも土を改良する働きがあるという考えのもとに、むやみやたらに雑草を抜いたりはしません。しかし、栽培中の植物のまわりの雑草を抜くと、きれいな花や葉っぱがたちまち映えてくるのは確かです。バラとフェンネル、トマトとニラとネギ、ホップとネギ。色々な共生で成り立つこの畑は、まるでグリグリそのものを象徴しているかのようです。
色彩豊かなシーズンはもう少し。今が一番畑がきれいな季節です。
雨のワークデーは何年ぶりだろう?メンバーが集まるのを待ちながら、長いこと晴れ続きだったことに改めて気がつきました。
<今日のメニュー>
・トマトの誘引と芽かき
・ニンニクの収穫(続き)
・ハーブの種まきやりなおし
・ブドウの剪定
・ランチづくり → 手作りチリソースと生春巻き
さすがに朝から雨が降り続いていると集まりも悪く、結局集まったのは大人3名、子ども2名。そしてスタッフ3名。雨合羽を着て作業を始めたのは10時半くらいでした。
まずはルッコラの種まきリベンジ。暑さと乾燥に負けず順調に育っていたののですが、ちょうど食べごろになると、待っていたかのように青虫に食べ尽くされてしまったため、種を撒きなおしました。あわせて発芽状態があまりよくなかったバジルやコリアンダーの種も追加で撒いておきました。
ニンニクの収穫は主に子ども畑のもの。抜いては洗い、抜いては洗い、子どもたちの手からはフレッシュなニンニクの匂いがプンプン匂ってきました。前回もかなりの収穫があったのですが、並べてみると前回を上回る量!今日の収穫量に、子どもたちはとても得意げでした!
この春から参加しているメンバーさんの中には、どのくらいの時期に植えつけたのか知らない方もいるので、昨年の10月に植えつけたニンニクであることを伝えると、びっくりしていました。長いこと地中で育つからこそ高い栄養分を養うんでしょうか。ニンニクパワーで夏場を乗り切りたいものです!
雨は幸いにもワークデー中は小雨だったのですが、今日やらなくても済むような作業は次回に繰越しして、この日は午前で作業を終了。残りの時間は、教室でのんびりとランチづくりを楽しみました。
今回作ったチリソースはタイ風のもの。畑のニンニクとレモングラスを使うレシピを、ボランティアスタッフのMちゃんが持ってきてくれたので、レシピを見ながらみんなで作りました。生春巻きは、子どもも作りやすいよう小さいサイズのものを用意しておいたので、子どもたちも簡単に作ることができました。蒸し暑い外での作業の後はさっぱりした食べ物がちょうどいいので、生春巻きはこれからのシーズンにはぴったりだね!また作りましょう!と話していました。まだまだたくさんのニンニクが教室に並んでいます。これをどう料理するかな?食いしん坊には楽しみが続きそうです。