にしすがも創造舎のクロージングイベント「みんなで過ごす2日間」のワークショッププログラム、「タネくんのふわふわ空さんぽ」が、夏の陽射しを感じる青空の下で開催されました。これまでグリグリの畑で、植物とのふれあいの場をたくさんつくってくださったアーティストのカブさん(美術家・深沢アート研究所緑化研究室代表)をお迎えし、午前・午後の全4回、親子でタネくんとの空さんぽを楽しみました。
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ワークショップは、カブさん手づくりの紙芝居の読み聞かせからスタートしました。
遠い場所から飛んできたタンポポくんと出会い、「ボクも知らない場所へ行ってみたいな」と思ったタネくん。子どもたちは、タネくんの想いとともに、空さんぽに向けての準備に取り掛かりました。
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クローバー、ポピー、ひまわり・・・テーブルに並んだいろんな種類の植物の種。初めて見る色や形に興味津々になりながら、子どもたちはじっくり観察してみたり、手触りを確認したり。お気に入りの種と土を袋に包み、絵を描いたり紙テープを貼ったりすれば、自分だけの“タネくん”のできあがりです!
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続いてタネくんを、ふわふわ浮かぶ白い風船におもりのようにくっつけて、空さんぽの準備をします。配られた風船は一人一つ。空高く飛んでいってしまったり、地面に張り付いて動かなくなったりしないよう、ちょうどよい“ふわふわ”を探して、タネくんを重くしてみたり、飾りを軽いものにしてみたり、みんな試行錯誤していました。
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風船にも絵を描いたり、カラフルな紙テープなどで飾りつけをしたら完成!ニコニコ顔の風船や、かっこいい新幹線の飾りがついた風船、太陽の光でキラキラ輝く風船などが出来上がりました。さあ、風船の紐の先につけた輪ゴムに手を通して、タネくんとの空さんぽに出発です!元気に走り周ったり、ゆったり“ふわふわ”さんぽを楽しんだり。それぞれ、タネくんとの時間に夢中になっている様子でした。
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お天気にも恵まれ、ふわふわと漂う風船に囲まれたテントの中、開催された今回のワークショップ。ワークショップが終わった後も、あちらこちらで、オトナも子どももタネくんとの空さんぽを楽しんでいる姿が見られました。お家に連れていってもらったみんなのタネくんは、新しい場所で、どんな芽を出してくれるのでしょうか。
にしすがも創造舎のフィナーレとともに、2005年からスタートしたグリグリ・プロジェクトもフィナーレを迎えます。これまで活動に参加してくださった方々、応援してくださった方々、本当にありがとうございました。にしすがも創造舎での活動は終わってしまいますが、風船をつけてもらったタネくんのように、グリグリの活動が、あちらこちらに広がっていき、新しい芽を出してくれたら嬉しいです。
※にしすがも創造舎のフィナーレ 特設サイト
https://sozosha.anj.or.jp/finale/
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カブ/美術家・深沢アート研究所 緑化研究室代表
https://www.children-art.net/kabu/

読んだ絵本:『ぽぱーぺぽぴぱっぷ』『おなべふ こどもしんりょうじょ』『もこもこもこ』『ちょっとまって』『おばけのてんぷら』など
早くも夏の訪れを感じるような陽気となった5月の日曜日。にしすがも創造舎のクロージングイベント「みんなで過ごす2日間」の一つのプログラムとして「読んで遊んで えほんの会 フィナーレ」を開催しました。2006年度から152回続けてきたえほんの会も、建物の移転に伴い、最終回を迎えることとなった次第です。最後ということで、久しぶりにお越しくださったお客さんも、初めて立ち寄って下さったお客さんも、いつも以上にたくさんのお客さんで教室が賑やかな声に包まれた一日でした。
始まりは『ぽぱーぺぽぴぱっぷ』。えぽんずメンバーの、ピアニカとコントラバスの演奏から、自然とお話が始まりました。言葉の意味よりも響きを楽しむような不思議な擬音語がたくさん詰まった絵本なので、まるで音楽を聞いているようなひと時でした。その後は、少し身体を動かしてリラックス。季節も良いので、ぐんぐん芽が出る動きを身体でやってみた後に、2冊目の絵本『どんどこ』を読みました。

いろんな野菜が出てくるお話で、葉っぱの絵を見ただけでも「大根!」「ごぼう!」など、何が出てくるか考えて教えてくれる子どもたち。だんだんクイズのようになっていき、当たった時は大盛り上がり!みんなの気持ちも温まったところで、読んで欲しい本を聞いて、3冊目は『ずかん じどうしゃ』。今日はどんな乗り物に乗ってきたかをみんなに聞きながら、色々な車の絵を見ました。
そして4冊目は『おなべふ こどもしんりょうじょ』。「おなべふ」というわらべ歌を元にしたお話です。「おなべふ おなべふ」と唱えるようにうたいながら、親子でお子さんの腕をマッサージしてもらったり、子どもたちに診療所に来る子どもの役をお願いしたり、みんなで一緒にお話を読み進めました。

そして午前の回の最後は『はらぺこあおむし』。お腹を空かせた青虫が、赤い服を着ている子はリンゴ、といった風にお客さんをどんどん食べに行きます。「ここにあるよ!」と食べ物と同じ色の服を来た人を教えてくれたり、「食べて欲しい!」と言わんばかりに服を見せてくれたり、ここでも子どもたちが大活躍でした。
午後の部は、みんなで輪になってお互いの顔を見合うことからスタート。手をつないで波の動きを隣の人に伝えるような身体ほぐしをしてから絵本の世界に入っていきました。『ちょっとまって』という絵本では、友だちの家にお使いに行くネズミの「シムくん」が、行く先々でいろんな動物に伝言を頼まれてしまい、それを忘れないよう、ミミズのことは緑という具合に、色とりどりのリボンを結んでもらうというお話。えぽんずメンバーの身体に実際にリボンを結んでもらいながら読んでいき、子どもたちも手伝って、一緒に伝言も覚えてくれていました。

続いても、動物のお話で『もりもりくまさん』。これも音楽に乗せてうたうようにクマさんのお散歩が語られました。子どもたちも立ち上がって一緒に「ウワァ!」と身体を動かしながら楽しみました。
そしてみんなに楽器や身体で音を出してもらって一緒に読む『ドオン』という絵本も。お客さんを半分ずつ、鬼チームと人間チームに分けて大きな音を出し合う場面もありました。最後に全員で大きな大きな音を出した後、みんなで息を合わせて「ドオン!!!」。その後に一瞬の静寂が訪れたところから、次第に笑い声が広がっていきました。

最後の締めくくりは『おおきなかぶ』。まずは大きなコントラバスをカブに見立てて、なかなか抜けないカブを引くための助っ人を大募集。おじいさん、おばあさん、孫に猫に犬、ネズミ、と手伝ってくれる子どもたちが連なって、みんなで「うんとこしょ どっこいしょ!」の大合唱。カブが抜けたら、大きな白い布が登場し、みんなにその布の下に入ってもらい、しばし大きな布と遊んで会を終えました。
子どもも大人も、これまでこの場所に足を運んで下さった皆さんが、えぽんずと一緒に、たくさんの色とりどりの豊かな絵本の世界を広げて下さったことに、改めて感謝の気持ちでいっぱいになる一日でした。「またこの場所に来たい!」「この場所が大好きです!」と言ってくださる皆さんの想いと、これまで積み重なって来た出来事たちが、にしすがも創造舎という場所が無くなっても、それぞれの心の中で、それぞれの形で何かしらつながっていくものがあれば良いなあと願っています。これまでの10年間、えほんの会をとてもとても温かく、優しく支えて下さり、本当にありがとうございました!
※にしすがも創造舎のフィナーレ 特設サイト⇒https://sozosha.anj.or.jp/finale/
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☆5月のえぽんずさん:赤羽さや香さん(俳優)、榎本純子さん(俳優)、後藤勇さん(コントラバス弾き語り)、櫻井拓見さん(俳優)、鈴木燦さん(俳優)、たけうちみずゑさん(俳優)、飯田博子さん(ダンサー)