今年度、最後のPKTホールの子ども参加者募集がスタートしています!

募集概要:
【公演タイトル】『愛なんだ2023』
【アーティスト】中村蓉(振付家・ダンサー)
【会場】中野区 なかのZERO 小ホール
【開催期間】2023年1月28日(土)~2月26日(日)、全10日間
【対象】小学3年生~中学3年生
【定員】15名
【参加費】無料
【応募&詳細リンク】https://www.children-art.net/nakanozero2022-kodomo/
※募集期間は~12月14日(水)まで!

小中学校でのワークショップでは、歌謡曲のメロディーにのせて、
ユニークにダンスする姿が印象的な蓉さん。
パフォーマンスはとっても素敵で、その上元気で明るい方なので、
きっと今回のPKTも楽しい時間になるのではと楽しみにしています!


でも、具体的にどんなことをするのか。
きっとあまりイメージできない方も多いのではないでしょうか。

ということで、今回のブログでは、PKTホールについて紹介します!
*写真は、この夏、武蔵村山市民会館[武蔵村山市]、大田文化の森[大田区]、赤坂区民センター[港区]で行われた、PKTホールの様子です。


PKTは、芸術家と子どもたちが、
東京都、公益財団法人東京都歴史文化財団 アーツカウンシル東京と実施しているプロジェクトです。

ダンスや演劇、音楽などの分野で活動するプロの現代アーティストを、都内のホール・文化施設などに派遣。
10日間程度のワークショップを行い、子どもたちが主役のオリジナルの舞台作品をつくりあげます。
最後に発表公演を行い、多くの方々にワークショップの成果を発信していきます。

気になった方は、ぜひ、事業の紹介ページものぞいてみてくださいね。
https://www.children-art.net/aws/pkt/

     R4年度 PKT武蔵村山市民会館 『おどろどろんこどんどきゅう』
     発表公演の様子 (c)木原丹  
   

PKTホールでは、出演者の子どもたちを公募で集めています。
募集情報は、アーツカウンシル東京芸術家と子どもたちのウェブページに掲載されています。
例年(多少の前後はありますが)、4~6月頃と、10月~12月頃にご案内をしていることが多いです。

そのほかにも、劇場の広報誌への掲載や、地域の学校にチラシを配布したり、
子ども向けの情報サイトに掲載する…などもしているので、よかったら注目してみてくださいね。


発表公演を地域のホールや劇場で行うのはPKTホールならでは。
照明も音響も舞台も、機材も技術スタッフも全部プロの劇場空間でワークショップ&発表をするので、
保護者の方から「なかなか体験できない機会になった」などのお声をいただくことも多いんです。

上:今年度の会場のひとつ、赤坂区民センター
下:本番日のワークショップの様子 
(c)松本和幸

また、日数をかけて作品作りを行うのもPKTの特徴です。
子どもたちからアイデアや表現を引き出し、みんなで共有して、試行錯誤をして、シーンを作っていく……

アーティストが準備してくださった振付を踊ることもあるけれど、
決められた動きの練習よりも、
子どもたち自身が想像力をはたらかせて自分たちで動きを生み出していく、
クリエーションの時間を大切にしています。

プロのダンサーと一緒に動きを創作!@大田文化の森 (c)金子愛帆

でも「じゃあ考えてみて!」といきなり言われても困ってしまいますよね。
そこで、いろんなからだ遊びを試しながら、身体の動かし方に気づいていく時間も、
PKTのワークショップでは大切な時間となっています。

子どもたちは、自分の動きはもちろん、
友達と一緒に動きを作ったり、何人かのグループで動きをつくることにも挑戦していきます。

アーティストの北川結さんも交えて、グループの動きを考えました。(c)金子愛帆

公募で集まる子どもたちは、
最初は知ってるお友達がいなくて、ドキドキしていても、
ワークショップを重ねるうちに、メンバーどうしでたくさんお話をしたり、
意見を交わして、同じ舞台に挑戦する仲間になっていくようです。

年齢や学校が違っても、一緒に過ごすうちにすっかり仲良くなりました。(c)金子愛帆

ワークショップも後半になると、
それまでにつくったシーンをつなぎ合わせて、いよいよ一つの作品にしていきます。

子どもとアーティストだけではなくて、
舞台監督や照明、音響、美術など、様々な部門のスタッフも本格的に参加して、
作品をつくりあげていく、仕上げの時間です。

武蔵村山市民会館では、間中ムーチョさんの美術が印象的な空間に。
仕込み後は会場の雰囲気がガラッと変わりました。(c)木原丹

照明さんや音響さんのかっこいい機材に興味津々なところは、
子どもらしくて微笑ましいですが、
子どもたちがスタッフの皆様にリクエストをしたり、小道具の相談をしている姿を見ると、
一人の出演者としてここにいるんだと頼もしい気持ちになります。

(c)木原丹


本番前日にはリハーサルを経て、最終日にお客様へ作品をお届けします。

発表は、子どもたちはもちろん、アーティストもスタッフもドキドキしながら迎えます!
みんなでつくってきた舞台だから、最後まで妥協せず、試行錯誤が行われます。
この日のための衣装も身に着けて、1度きりの本番に臨みます。

赤坂区民センター 発表公演の様子(c)松本和幸 

会場も、アーティストも、集まる子どもたちも毎回異なるPKTの公演。
そのときだけのスペシャルな舞台を作っています。


PKTホールについては、
これまでにも動画やコラム等でも取り上げています。
下のリンクから、ページ中央の<活動の様子>にまとまっていますので、
気になる方はこちらものぞいてみてくださいね。


ということで、現在PKTホールは、
中野区のなかのZEROでのワークショップの参加者を募集しています!
そして発表公演は、観覧無料で、どなた様にもお越しいただけます!(要予約)
観覧情報公開まで、もう少々お待ちください。

すこしでも多くの方に興味をもって頂けたら嬉しいです。

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写真でご紹介したのは、以下のホールです。

R4年度 PKT武蔵村山市民会館 『おどろどろんこどんどきゅう』
振付・構成・出演:青木尚哉 美術:間中ムーチョ
出演:小学2年~高校1年生の子どもたち
(c)木原丹

R4年度 PKT大田文化の森 『ワイルドワイルド!』
振付・構成・出演:北川結 音楽:西井夕紀子
出演:小学3年~6年生の子どもたち
(c)金子愛帆

R4年度 PKT赤坂区民センター 『めにみえないもの製造工場』
振付・構成・出演:辻田暁 音楽:ファルコン
出演:小学3年~中学3年生の子どもたち
(c)松本和幸