芸術家と子どもたちでは今年度、令和5年度(補正予算) 独立行政法人福祉医療機構 社会福祉振興助成事業の支援を受けて、豊島区内のひとり親家庭や困窮家庭の子どもたち、外国にルーツを持つ子どもたち、母子生活支援施設の子どもたちなどとのワークショップを実施しています。

この企画では、演劇・身体表現・美術・音楽など様々なジャンルのアーティストが関わってワークショップが進行しており、今回のブログでは、演劇チームを担当している渡辺麻依さん(以下、まいぼ)と、年中~小学3年生の子どもたち5人とのワークショップの様子をお届けします。

実施概要
対象:豊島区内に住む年中~小学3年生の子どもたち5人
実施日:2024年9月14日(土)
アーティスト:渡辺麻依(演出家・俳優)
アシスタント:佐藤円(俳優)、ケンノスキー(俳優)、鈴木亜希子(俳優)

※昨年度までの活動はこちら


認定NPO法人豊島子どもWAKUWAKUネットワークの協力をえて、参加者となる子どもたちと出会い、今年度のワークショップをスタートして4回目となるこの日。 まだ少し緊張した面持ちでいる子や、早速アーティストとお喋りを始める子、黒板にお絵描きしている子など、それぞれの過ごし方で始まりを待っています。

「寒くなる季節に、みんなで<ほしの物語>の発表会をしたいと思ってるんだ。そのために、今日はみんなで<おかしなおかしのほし>をみんなでつくりたいんだけど、どうかな?」 まいぼが子どもたちに相談するところからワークショップはスタート。

見本の傘を見ながら、「わたあめに見える!」「アイスの実がついてる!」と嬉しそうに声を上げる子どもたち。
色とりどりのビニール傘から、自分のお気に入りを1本選び、早速<おかしなおかしのほし>づくりが始まります。

「何つくろうかな~?」と、カラフルなカッティングシートを好きな形に切りながら、お喋りも弾みます。
「この形きっておいて!」と、ちょっと大人の手を借りたり、
「それめっちゃいいね!」と、友達のアイディアを真似してみたり、
「ハイチューつくれるかな?」と、おかしのイメージを膨らませてみたり。

 

完成に近づいてくると、「隠れハート探してみて!」「ねこちゃんの隠れ家みたい~」などなど、子どもたちの遊びも広がっていきます。

 

ちょっと他のことがしたくなったら、自分だけの休憩タイムもちょくちょく挟みつつ…

全員の<おかしなおかしのほし>が完成したら、それぞれ何味なのかを発表します。
ソーダ味、イチゴオレ、バニラ、フルーツ、ほね味まで! 個性豊かな<おかしなおかしのほし>が揃いました。

最後は、子どもたちから出てきた言葉を繋げて、まいぼが歌をつくってくれました。
優しいウクレレの音色に合わせて、みんなも気に入った楽器を奏でながら一緒に歌います。

すぐに歌詞を覚えられなくても、リズムがバラバラでも大丈夫!
カラフルな<おかしなおかしのほし>に囲まれて、思い思い楽しそうに音を奏でたり、歌ったり、身体を揺らしたりしている子どもたちの姿は、
もうそれだけで、お芝居の1シーンのように素敵な時間が流れていました。

「次回もまた来てね!」と約束をして、今回のワークショップはおしまい。
「次はお面もってこようかな~」など、次回を楽しみにしてくれている様子が嬉しい、あっという間の90分でした!

ワークショップ実施にあたり、サポートしてくださった保護者や地域の皆様、そして、ご支援くださった令和5年度(補正予算) 独立行政法人福祉医療機構 社会福祉振興助成事業の皆様に、この場を借りて心よりお礼申し上げます。


主催:特定非営利活動法人 芸術家と子どもたち
助成:令和5年度(補正予算) 独立行政法人福祉医療機構 社会福祉振興助成事業
協力:認定NPO法人豊島子どもWAKUWAKUネットワーク、社会福祉法人 愛の家 愛の家ファミリーホーム、まなびすたーり