読んだ絵本:『ハエくん』『にゅるぺろりん』『どこいったん』『ことばあそびうた』『だるまちゃんとてんぐちゃん』など
春の暖かさを感じるようになったなと思っていたのに、また冬の寒さが戻ってきた3月の日曜日。あいにくの曇天でしたが、今年度最後のえほんの会も、賑やかなお客さんと一緒に心温まる一日となりました。今回のえぽんずメンバーは、榎本純子さん、鈴木燦さん、たけうちみずゑさん、後藤勇さん。年度末なので遊びに来てくれた他のえぽんずメンバーも、飛び入りで助っ人に登場して会を盛り上げてくれました。
会の始まりは、身体ほぐしから。手足をぶらぶらしたり、ゴロゴロ寝転がったり、初めましての子どもたちも、身体を動かしながら少しずつリラックス。すると、不思議な動きを始めるえぽんず。そこから絵本の世界の始まりです。

一冊目の絵本は『ハエさん』。「ぶ~ん」とハエのような?動きで部屋を動き回るえぽんずに、子どもたちはちょっぴり驚いた眼差しを向けていましたが、ハエがトイレを旅する少しシュールなお話は大人もクスッと笑ってしまうものでした。その後も、お話に身体の動きもつけながら絵本の世界を広げていったところで、4冊目は関西弁のクマさんが登場する『どこいったん』。赤い帽子を探して、いろんな動物を訪ね歩くクマさん。お客さんにも朗読に参加してもらい、みんなで帽子の行方を捜します。関西弁のぬくもりにほっこりもしますが、帽子を持っていたウサギさんの行方にちょっぴりドキッとするお話でした。

そして続いてもクマさんが登場する『もりもりくまさん』。森一番の力持ちのクマさんが、蒔き割りをしたり、はちみつを探したり、森での出来事が綴られるお話を、歌うように読んでいきます。楽器の音やリズムに合わせて自然と身体も動き出し、「ワオ!」というかけ声ではみんなでジャンプ!身体全体でお話を楽しみました。最後には、子どもからのリクエストで『だるまちゃんとてんぐちゃん』を読んで午前の回を終えました。
午後の部も、身体ほぐしからスタート。午前の部より少し人数も少ないので、ゴロゴロ、伸び伸び身体をゆったり使ってほぐしました。そして午後の一冊目は『にゃーご』。ネコの怖さを知らない子ネズミ3匹が出会った大きなネコは良い人悪い人?「にゃーご」という鳴き真似までしてネコと仲良くなろうとするネズミに、ネコさんもいつの間にか優しくなってしまいます。お客さんとも「にゃーご」と一緒に声を出して楽しみました。

後半には雨の絵本が2冊。『Rain』という絵本は、お客さんにも打楽器で参加してもらいます。足踏みや手拍子、タイコにピアノ、タンバリンなどでリズムを刻んで雨の世界を表現。動物たちが雨を楽しむ様子を読みながら、ジャングルが目の前に現れたようでした。大きなパラソルも登場して、みんなで傘の下で雨宿り。子どもたちには雨が見えているようで、雨が止んで鳥の鳴き声が聞こえたり木々が芽吹いたりする様子も想像できたかなあ、と思います。
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そして最後の最後には、久しぶりに遊びに来てくれたお子さんが、自分で考えたお話を飛び入りで披露してくれました。他の子どもたちも巻き込んで、ほっこり心が温まる素敵な時間をつくってくれました。
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☆3月のえぽんずさん:榎本純子さん(俳優)、鈴木燦さん(俳優)、たけうちみずゑさん(俳優)、後藤勇さん(コントラバス弾き語り)

小学6年生2クラス62人の子どもたちと取り組んだ、中山晃子さん(美術家)のワークショップをご紹介します。
完成させることや何かに縛られてつくるのではなく、その場で立ち上がってくるモノやコトを楽しみ「アートってすごい」と感じられるような場や、アーティストとの出会いをつくりたい、という先生からのリクエスト。
「なぜ絵は乾いてしまうのだろう」という疑問から、様々な絵具や素材が相互に反応し変容し続ける姿を”Alive Painting”として描く中山晃子さんと、各クラス90分間のワークショップを行いました。まるで生き物のように動き続ける液体、絵と音が呼応していく時間の流れ、変容するモノとコトをつくり出し眺める時間から、子どもたちは何を感じたのでしょうか。
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真っ暗な体育館に入ったら、早速中山さんのパフォーマンスが始まります。挨拶も説明もないのでスクリーンの謎の映像を見て「何これ?」など小声で話す子どもたち。しかし、音が鳴り始め、映し出された絵が動き始めると、あっという間に集中していきました。何がどうなっているのか気になって、中山さんの方を覗き込もうとする子もちらほら。15分ほど経ったところでパフォーマンスを中断し、中山さんが簡単な自己紹介と、作品がどうやって描かれているのかを説明しました。
その後は、再びパフォーマンスを見る時間。でも、今度は「座っていなくても良いから好きな場所でどうぞ」と中山さん。その途端に中山さんの真横に陣取ったり、並べられた絵具の周りに集まったり、それぞれが興味の赴く場所で絵を眺めていました。
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子どもたちの中にもいろいろな想いが湧いてきたところで体育館を明るくして、改めてどんな道具があるのか、子どもたちの質問も受付けながら機材の仕組みや材料の説明をしました。普段見慣れない形の瓶もあり、外側を見るだけでは何が入っているのか分からないものも。「ここにあるのは、何かアクションを起こすと何かを起こすもの」と中山さん。いわゆる絵具だけではなく、粉や墨汁、油なども用意されていて、子どもたちは「これ何だろう?」と気になるものをどんどん手に取ったり、質問をしたりしながら、自分たちで描く時に使いたいものを選んでいきました。
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後半は、選んだ絵具などを使い「一筆入魂」ということで、一人一筆(もしくは一振り)ずつ絵を描いていきました。それぞれの材料の特性によって画面上に様々な反応が生まれ、前の人が描いた跡を意識しながら描く子や、自分の気持ちで思い切って筆を動かす子、それぞれのやり方で描いていきました。事前にスタッフが予想していたよりも、子どもたちは迷いなく、でもそれぞれの想いを乗せて、一筆一筆色を置いていました。子どもたちは、画面で起こる変化や反応に「おお!」「きれ~い」と時折感嘆の声も挙げながら、どんどん絵を描いていきました。
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一通り体験した後は、次に何がしたいか子どもたちに委ねました。絵具に興味がある子は2つめの絵具を選んで続きを描き、それ以外にも好きなやり方で絵に関わっていきます。スクリーンの裏側に回ってただただ眺めている子、スクリーンの前に身体の影を映してみる子、タブレット端末を使って写真を撮る子など。また、途中で音の仕組みの説明もしました。絵を描いている間に流れる音楽は、既存の楽曲だけでなく、その場で加工したり、作業の音を拾ったりしてつくられているのです。普段の声を拾うマイクではなくて、作業をしている手元の音を拾うマイクや、その音にエフェクトをかけて時間を遅らせて再生できる機械の説明なども。音に興味を持った男の子たちは、機会をいろいろさわって試しながら、まるでジャングルのような音風景をつくり出していました。
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思い思いの時を過ごしたワークショップの中で、中山さんは絵具についても丁寧に話をしました。長い年月をかけてつくられる鉱物や宝石からできている絵具は、人間が加工したものでもあるけれど、生き物であり「バサッと出した時に、その絵具の山は人間のたくさんの文化の中で実はできていたものなんです」と。「この(絵具の)山が一体何年かけてつくられているものなのか。一体、いくら分のモノが、ここに、あるのか。でも何で線を描くのか」と子どもたちに問いかけました。
振返りでは、先生から「ここを見なさい」という大人の指示ではなく、子どもたちそれぞれの見方が広がっていたとの感想をいただきました。中山さんとの出会いを通して、一人ひとりの中に、ザワザワとした何かが、少しでも生まれていたら良いなと思います。動き出していないように見えた子たちの中には何が起こっていたのかな、と想像を膨らませつつ、何かを感じて動き始める気持ちをじっくり、ゆっくり待つ楽しさを思い返しています。
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中山 晃子(なかやま あきこ)/美術家
https://www.children-art.net/nakayama_akiko/

人形劇:『本』『へんなじゅうたん』『歯医者』『モコちゃんのマジックショー』
朝晩は随分と冷え込むようになりましたが、12月のえほんの会はポカポカ太陽に見守られて、ほっこり温かい一日となりました。今回は「人形劇」がやって来たえほんの会。物語の味わい方には様々な方法がある事を改めて思い出させてくれる人形劇。子どもはもちろん、大人にとっても新鮮な時間になっていれば良いなあと思います。
さてさて、最初はまずご挨拶。えぽんず・田中さんの人形(軍手で出来ています!)と一緒に挨拶をした後、チョウチョに誘われて、早速人形劇の世界が始りました。

登場したのは何やら「本」を読んでいる女の子。女の子が本を忘れて立ち去ってしまうと、入れ替わり立ち代わりいろんな動物がやってきます。感動して泣いてしまうキツネもいれば、笑い転げるウサギに、退屈そうにあくびをしてしまうオオカミも。さてさて、どんな本を読んでいるかと思ったら?本を取り来た女の子がタイトルを見せてくれるとクスッと笑ってしまう、という『本』(作:V・シュテーイン)でした。

二つ目のお話は、『へんなじゅうたん』(作:V・シュテーイン)。絨毯を見つけた猫との不思議なやりとり。言葉はないけれど、猫と絨毯の動きを子どもたちも真剣に見守っていました。

三つ目は、『歯医者』。原作はモスクワの『グローブス』というお話だそうです。ニョキニョキッと出てきたのは人の手。歯医者でいやいや口を開けてグウィーンとドリルで治療されるドキドキが、手の動きだけで軽妙に表現され、音も本物のドリル使っていたので、臨場感たっぷりでした。
そして最後は素敵なマジックショー。クマさんがたくさんのマジックを披露してくれました。マントから突然飛び出すカラスや、入れても入れても溢れない不思議な水。子どもたちは「何で?」と目が釘付けです。楽しくなって来て、身体もどんどん前々へと進んで行く子どもたち。人形劇の世界をたっぷり楽しんでくれた様子でした。

終わった後のアンケートには、「音や簡単な言葉だけでたくさんの表現がされていたので、本当に感動しました。また、そのためか子どももたくさん考えていたのか、一生懸命に見ていました」という感想をいただきました。子どもたちの真剣な眼差しに、言葉で説明しなくても頭の中にはいろんな景色や物語が広がっているんだろうなあ、と想像する力を大事にしたいと改めて感じた一日となりました。
さて、次回のえほんの会は年明け2016年の3月を予定しています。詳細は決まり次第HPなどでご案内いたしますのでこれからも「読んで遊んでえほんの会」をよろしくお願いいたします!
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☆12月のえぽんずさん:田中晶さん(俳優)
ゲスト:知田庸子さん、大井弘子さん、石関沙江さん

※後日、記事の内容に沿った写真の掲載も行います。
★『お祭りやろう!』ワークショップ最終日(発表会)★
8日間のワークショップも今日が最終日そして発表会です。初めて楽屋に入った子どもたちは朝から興奮気味でした。
まずは、それぞれが衣装を動きやすいように直したり、模様を描き足したりしました。
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それから集合して、シーンの最初から練習しました。グループごとにやっていたおまじないは、みんなでできるように合わせました。ところどころトチアキさんが、場所や向きをなおしながら、誰に向かっておまじないをしているの?と子ども達に声をかけ、本番はお客さんに見せるだけじゃなくて、うんと効き目があるように本当におまじないをかけるのが大切だと教えていました。
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昼休憩
次のリハーサルは、子ども達が考えてきた特技を、やりたい人から順に真ん中で披露しました。昨日までの恥ずかしがったり嫌がっていた様子はどこかに消えて、やりたいという手が次々に上がりました。二重飛びや、ブリッジ、公文、ヴァイオリンなど、さまざまな特技を見せてくれました。
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それから、真ん中に吊るしてある分身を揺らすための、二つの作戦を確認しました。
一つは熱あげシート隊の全員バージョン。三つに分かれて左右からの部隊と真ん中の部隊をつくり、それぞれの部隊で話し合ったりしてより効果がでるように工夫しました。
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もう一つはヒップホップの曲をかけて、ランニングマンをしました。みんなで輪をつくり、指を指している方向を真ん中の分身に集めて、一生懸命音楽に合わせて左を向いたり右を向いたりして踊りました。子ども達は時間がおしているなかでも、集中して取り組んでいました。
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そのあとは、楽屋に入って、衣装に着替えました。子ども達はてきぱきと着替え、おとなに帯を締めてもらっていました。衣装を着たあとは、神さまにあげたいもの(公園で拾ったもの)をそれぞれ持って、入場する扉の前に並びました。
さていよいよ本番です。最初のおまじないこそ緊張の面持ちがあった子どもたちも、特技を披露するコーナーではリラックスしながら、他の子の特技を見て楽しんでいるようでした。本の朗読では、会場が一体感に包まれました。全員の特技を見ることができよかったと思います。
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最後の氷オニは、8日間のワークショップ期間中にやらなかった日はないくらいに、子ども達の大好きな遊びです。本番にできたことによって、今までワークショップでやってきたことが子ども達のなかで繋がると良いなと思いました。
記事:平野さりあ
撮影:羽鳥直志
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≪8日間記事を書いてくれた、レポーターの平野さりあさんより≫
今回、8日間レポートを書かせていただいたことは私自身にとって貴重な体験と発見でした。このワークショップはそれぞれの体験と発見があり、捉え方はさまざまだと思います。その全てを書き表すことは難しく、その”言葉で表せない”体験が重要であり、やることの意義だと感じました。8日間のご精読、ありがとうございました。
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≪トチアキタイヨウさんより、発表会に関しての補足≫
『お祭りやろう!~見えないものに出会うための自由研究』 2015.7.30~8.9(8日間)
「神さまって何だろう?どうやったら会えるだろう?」という問いをもとに8日間のワークショップを行い、最終日に公演形式の発表と展示をもって報告とした。
■舞台
会場となるホールは体育館のようなフラットな床、舞台もあるが使用せず、ホール中央には白のシート(5.4mx3.6m)が敷かれ四隅に紙でできた茶色い塚、観客は取り囲むように座布団または椅子に着席。
上空には斜めに紐が張られ、紐には紙で作った「分身」と呼ばれるひとがたが40体ほど吊り下げられ揺れている。
■展示
奥の壁面にワークショップのレポートを中心とした展示(1mx14m)。
■衣装
身を隠し、守るための装束。自分で考えた魔よけの紋様を描いた紙で、顔を含む全身を包み、頭には身代わりとして紙でできた小さな分身を乗せている。
■構成
日本のお祭りの一般的な形式に倣って、神さまを呼ぶ、一緒に楽しむ、占ってもらう、帰ってもらうという構成。
0、場を整える
1、入ってくる
2、呼ぶ(おまじない)
3、共に楽しむ(特技の披露)
4、神託(遠くのものを揺らす、遊びと占い)
5、帰ってもらう
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トチアキ タイヨウ/ダンサー・俳優・演出家
https://www.children-art.net/tochiaki_taiyo/

★『お祭りやろう!』ワークショップ七日目★
今日は、はじめの30分で衣装直しとてっぺんにつける分身をつくりました。その後、トチアキさんから本番の構成の話がありました。本番どんなことをするのか気になっているようで、子ども達は盛んに質問をしていました。また、お客さんのなかに、もしかしたら、かみさまや霊、死んだ人がいるかもしれないという話がありました。それによって、じぶんのひいおじいちゃんやひいひいおじいちゃんの話をはじめる子もいました。「じぶんはどこからやってきたの?」という質問に対して、子ども達は、「お母さんのおなかの中」や「細胞」、「じゃあその前は?」とさらにさかのぼった質問に対しては、じぶんがやってきたのは、「海」、「天国」等々という答えが返ってきました。反対に死んでしまった後に対しては、「焼かれる」、「骨でアクセサリー作る」等の意見と、生まれ変わるごとに宇宙人、世界人、さいごには、神さまや天使や悪魔になっていくのだと話している子もいました。
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午前中の最後に、前に隠したじぶんの分身を探しに外へ行きました。前日に雨が降っていたことや、掃除されたりしている可能性を懸念していましたが、実際に行って探してみると、たくさんの分身が残っていました。白い紙で作った分身の中には草色になっているものもありました。その後は、神さまにあげたいとびきりなものをそれぞれ拾いました。せみのぬけがらや、小石、小さなお花などがありました。
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昼休憩
昼休憩後は、各おまじないのグループに分かれて、みんなでできるように少し変えたり整えたりしました。そして、本番の構成をとりながら、各グループのおまじないを、みんなで順番にやりました。その時の担当をしているグループ以外の子達は周りを囲みながら、そのおまじないを見守りつつ、サポートをしました。全員が参加することによっていままでグループでやってきたおまじないの力が、強さを増したようでした。
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★『お祭りやろう!』ワークショップ六日目★
今日はおまじないの衣装づくりの続きをしました。表面には模様や文様をペンで描きました。なかには、目が分からないようにたくさんの目を描いたり、じぶんの着ている姿を描いて、どこにじぶんがいるのかを紛らわせるような模様を描いている子もいました。描いたりするのは特に楽しいようで、描き悩むこともなくインクがなくなるまで描いていました。頭のてっぺんにつくる分身は、じぶんの身体の一部や身につけているものを少しくっつけたりしてじぶんになるべく似せてつくりました。ある程度できたところで、衣装の上から着物の帯を巻いて、その姿で動いてみたりしました。
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昼休憩
休憩後は、本番のお祭りのことについての話をしました。劇やダンスは何を見せているのか、人に見せるって何だろう、という問いかけと、大事なのは”違う世界をつくる”ということ、本番という時間は、練習や他の時間とは異なる時間、異なる空間なので、神さまを呼ぶという行為をすることと繋がっているといった話でした。
その後は、おまじないを考えたグループに分かれて、そのおまじないを、もっと広い範囲に向けたものに変えました。昨日考えた手順をベースにしながら、より効果的になるように工夫をしました。
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順番におまじないをホールの真ん中で発表しました。
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●おまじない1
[呪文]9Kへアカモン “9”…棚の段数、“K”…神の頭文字、“ヘア”…髪の毛の仕掛け、“カモン”…呼ぶ
[手順]はじめに手で拍子をとってから、今度は足で拍子をとります。呪文を唱え、ポーズをしながら一歩ずつ歩きます。死んだふりをしてから、起き上がると同時に紙袋で作ったお面をかぶり顔を隠します。起き上がると、大きな声を出したり、うめき声をあげたり、走りまわったりします。手で拍子をとりながら、再び真ん中に集まります。
●おまじない2
[呪文]ガラガラガラガラガラ(息が続くまで)ガッチャン
[手順]神さまを呼ぶ為のしるしをからだのどこかに貼っておきます。次に「私たちは人間です。悪いことはしません。」と言って、“神さまメガホン”でみんなで呪文を息が続くまで唱えます。最後に、「神さまおいで?」と言います。
●おまじない3
[呪文]にうよすまえあにまさみか
[手順]魔方陣のかかれた紙を床に置いて周りを囲みます。ゆっくりと周りを歩きながら、呪文を唱えます。一回呪文を唱えるごとに、持っている人型を魔方陣の中へ落としていきます。全員分の人型を落とすまで続けます。
●おまじない4
[呪文]神さま天使出ておいで
[手順]最初に大縄跳びをします。跳ぶ瞬間に、一人目は“神さま”二人目は“天使”三人目は“出ておいで”と言います。次に、大縄のそばに置いてある、お絵描きおまじないの紙等の上に1人が立って、大縄を跳んでいる子のタイミングに合わせて、呪文を唱えます。それを人数分繰り返します。
おまじないの振り返りをしながら、明日に向けて、じぶんの得意技を披露しようというお話がありました。
記事:平野さりあ

★『お祭りやろう!』ワークショップ五日目★
今日は、昨日と同じグループに分かれて、おまじないを考える続きをしました。子どもたちに家に帰って考えてきてもらったアイデアを参考に、それぞれのグループの中で話し合いました。身体を動かしながら新しいアイデアを見つけていくグループや、みんなで紙を囲みながら絵や文字をつかって話し合っているグループなど、特色が出ていました。
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そして、各グループの発表会をしました。
●おまじない1
[場所] 棚の隙間
[呪文]9Kへアカモン ”9”…棚の段数、”K”…神の頭文字、”ヘア”…髪の毛の仕掛け、”カモン”…呼ぶ
[手順]呪文をポーズとともに唱えます。死んだふりをしてから起き上がると同時に紙袋で作ったお面をかぶり顔を隠します。みんなでラップ風に呪文を唱えます。
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●おまじない2
[場所]舞台袖のあいている穴
[手順]ちぎった紙で床に円をつくり、中に顔のかいた紙を置いおき、みんなで鬼ごっこをします。途中、みんなで同時に円の中にタッチをして、遠くに隠れて様子を見ます。鬼ごっこをしている間にひとり増えているかもしれません。
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●おまじない3
[場所]棚の隙間
[呪文]ガラガラガラガラガラ(息が続くまで)ガッチャン
[手順]私たちは人間です。悪いことはしません。と言ってから一人ずつ順番に呪文を「かみさまメガホン」で呼びます。遠いところまで届くようになるべく息が続くまで長く唱えます。最後に、「かみさまおいで?」と言います。
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●おまじない4
[場所]舞台袖のあいている穴
[呪文]かみさまおねがい
[手順]一つめは、お絵描きおまじないをします。絵を描いた紙を、大きな紙に貼付けて置いておくと、そこに出現するかもしれません。二つめは、舞台袖の穴にむかってみんなで呪文を唱えてポーズをします。
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休憩。
後半は、おまじないの衣装をつくりました。ロールクラフト紙を身体にそった好きな大きさに切って、こっそりと覗けるような穴をつくったり、からだはなるべく見せないような工夫をしました。じぶんの姿が見つからないようにする為です。明日はこれに文様をかいて、頭の上に身代わりの分身をつけます。
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今日の宿題は将来の夢をかいてくることです。
記事:平野さりあ

★『お祭りやろう!』ワークショップ四日目★
今日はまず、昨日設置した神さまへの仕掛けの様子をみんなで見て回りました。
それから、じぶんの分身をつくりました。紙を八つに折り、はさみで切って八つの分身を作りました。一つ目の分身はホールの中の怪しいところをそれぞれ探して置きました。次に、残りの分身を持ってホールの近くの植木のある草の茂った空き地に行きました。道中では息をひそめたり静かに向かうために分身を口にくわえて歩きました。
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空き地に着くと、みんなで神さまの潜んでいそうな場所を探しました。探索してみると、地面にはありの巣や木には蝉がいる等たくさんの生き物がいたようです。それからじぶんの作った分身を怪しい場所に一つずつ置いていきました。分身を置く場所にあったものを代わりに拾いました。見せてもらうと、四葉のクローバーや石ころや挟まっていた木の枝などがありました。子どもたちは遊具がない中でも、蝉を捕まえたりいろんなことをして楽しそうに探索をしていました。
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視界の左側と右側を同時に見つつ、普段気づかないところまで感じながらゆっくりと歩いたりもしました。じぶんの分身と交換して拾ったものを持ってホールに戻りました。
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昼休憩。
舞台の天井に分身が一つ吊り下げられていました。
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子どもたちがそれに気づいた時、その高い位置に吊られている分身は揺れていました。どうしてその分身が揺れているのだろうという疑問に対して、子どもたちからは「クーラーの風」という意見が出ました。そこでクーラーの風を切ってもらい、みんなでその分身を揺らすための作戦をたてました。
一つ目は、”熱あげシート隊”
みんなで列になり、ホールの舞台側から腕をくるくるまわしながら「熱あげ、熱あげ」と唱えながら一斉に後ろに下がっていきます。一番後ろの壁までたどり着くと、せーので、「シート!」と叫んで手のひらを分身に向けてパワーを送りながら分身の方までみんなで走り出します。すると、しばらく時間があいた後、分身は大きく揺れ始めました。本当に揺れている!とみんな感動しながら喜んでいました。
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二つ目は、”驚かせる”
じぶんのからだを隠して、ホールにはまるで誰もいないようにシーンとした空間を作ります。身を潜めながら心の中で100数えるとゆっくり舞台のそばまで集まります。それからみんなで息を合わせて、手を叩いて分身を驚かせるという作戦です。一回ずつ叩いても分身はなかなか揺れなかったのですが、たくさん叩き始めると、その瞬間からまた大きく分身は揺れ始めました。手を叩く行為と分身の動きは確かに連動しているようでした。
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三つ目は、”踊る”
吊るされている分身の下の舞台で、みんなで踊るという作戦でした。みんな得意なダンスの動きをしながら踊っていると、また分身も踊っているかのように小刻みに揺れだしました。それからみんなで同じ言葉を唱えながら揃えてジャンプを繰り返しました。その大きな空気の動きに動かされているかのように、天井に吊るされた分身もまた合わせて揺れていました。
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分身が揺れたりあまり揺れなかったりしていましたが、最終的にはどの作戦も最後には分身を揺らすことができ成功したようでした。作戦の実行中も子ども達からはアイデアが絶えず出てきて、新しいやり方が加わっていきました。じぶんの考えたものをみんなでやってみたりすることが楽しいようでした。実際に分身が動いたりしたときはとても満足そうにしていました。
最後はグループに分かれて、神さまを呼び寄せるおまじないを考えました。ホールのどこにかみさまを呼ぶか、その時の呪文や動きを話し合いました。
明日に続きます。
記事:平野さりあ

★『お祭りやろう!』ワークショップ三日目★
今日はまず、からだをほぐすストレッチをした後、二つのグループに分かれました。一つのグループはバラバラに床に寝そべって、もう一つのグループは寝そべっている子たちの中から、ターゲットを一人相談して決めます。そしてみんなでその子に向かって「おーい」と叫びながら近づいていきます。寝そべっている子たちは、目をつぶったりなるべく見ないようにしながら、じぶんが呼ばれたなーと思ったら立ち上がるというルールです。なかなかじぶんが呼ばれたのが分からないことの方が多くありました。「おーい」と呼びかけるチームは二つや三つに分かれて、始まる地点を二方向や三方向からにしたりして複雑にしながら楽しみました。
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次に二人組を作ると、一人はタオルで目隠しをし、もう一人は決めた合図や声、例えば「トコトコ」や「ひゅひゅー」などの言葉をかけ、声で相手を誘導します。近づいたり遠ざかったりしながらぶつからないようにいろんな方向に歩き回りました。いろんな声の中から、じぶんのパートナーの言葉を探すという難しい環境でしたが、しっかりとパートナーの方へ向かっていことができました。
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二回目のワークショップに考えたおまじないの効果を話しつつ、じぶんの体験した怖い話をしました。怖いものについて考えた子たちの中からは、トイレや廊下、人形、死神などがあがり、怖い話の中からは、朝起きたら窓ガラスに子どもの手跡がたくさんついていた、などが出ました。
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昼休憩
昼休憩後はしっぽ取りゲームに工夫を加えて、観客が周りをぐるっと囲みながら、対戦する二人を応援したり、輪から飛び出そうになったら押し戻してあげる役割をします。なるべく小さい輪っかになりながら隙間をつくらずに見守っていました。やりたい子が多く、ついには審判の役もつくられ観客もゲームに積極的に参加していました。逃げるもの同士や、逆にお互いが取っ組み合いながら接近し合うもの同士、様々な対戦がありました。
いろんな神さま、精霊、悪霊、魔人、巨人、小人、人魚、一反木綿やまっくろくろすけなど良いもの悪もの含め、たくさんの目に見えないものの話をした後、ホールの中で探してみました。
ホールの明かりを消し、照明が暗くなっていくと、興奮が高まってきて、「本当にに神さまいるかも!?」「怖い!!」という声があがりました。一旦静かになって、もう一度改めてそーっとじぶんの怪しいと思った場所を探し出しました。ドアの下の隙間の明るいところや、すきま風の出ているところ、暗くなっていたり穴があいていたりするところが怪しいと思う場所になりやすいみたいでした。舞台のとびらをあけて外の光と風を入れました。すると中の天井に黒いものが通ったり、怪しいと思っていた場所が変わったりと微かな変化が起こりました。
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それからみんなの発見した怪しい場所、怪しいことが起こった場所の地図をつくりました。率先してここでこんなことが起こった!と説明してくれる子もいて地図はたくさんの怪しいもので埋まり、じぶんが見ていなかったなと思う場所にも怪しいポイントがたくさんあったようです。特に怪しいと思われやすいところは”すきま”でした。机のすきま、ドアのすきま、何かと何かの間が怪しくなりやすいようでした。
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地図が完成するとその場所に神さまが本当にいるのか確かめてみよう!ということで、仕掛けを作りました。何かおびき寄せるものや、居た形跡が残るものを最後にホール内の怪しい場所にセッティングして、次の日それがどう変化しているか様子を見てみることにしてみました。食べ物の残りを置いて、その食べ物が食べられていたり動かされていたら、もしかしたら神さまの仕業かもしれません。あるグループは、舞台の階段にシャケを置いてみたり、別のグループではイスの下を紙で囲み、中にもしかみさまが居るとしたら逃げられないようにしました。また別のグループは、棚の隙間にラップを置いたり、髪の毛を吊るしたりしてそれぞれの神さまへの仕掛けをきちんとセッティングし明日に備えました。
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記事:平野さりあ

★『お祭りやろう!』ワークショップ二日目★
今日は始めにじぶんの分身をつくりました。
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じぶんの形を触ったり、友達と触りあっこしたりしながら、紙でじぶんの形をつくって竹ひごに吊るしてみました。それからその分身とお散歩をしたり、友達の分身とあいさつをしたりしながら、部屋の中を分身と一緒にぐるぐるまわってみました。最初は「分身どうしよう」と言っている子も、だんだんとじぶんの分身に顔を描いたり、愛犬をつくったり、可愛がってあげていました。
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それからその分身を連れて外に出てみました。風でひらひらする分身を心配しながらも、分身を塀の隙間の中に入れたりして、向こう側はこんな世界だったとお互いに分身の気持ちになって話し合ったりしていました。
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公園に着くと、暑い中でも子どもたちは早速じぶんの分身を連れて遊びだします。滑り台やブランコに連れ出して分身にも同じ格好をさせてみたりして、大事に面倒をみていました。シーソーで遊んでいる子の中には、分身のついている竹ひごをシーソーにさして、分身同士がシーソーの上で釣り合ってる大発見をしていました。周りにいる子たちも次々とじぶんの分身をシーソーにのせていくと、かすかにシーソーが動いたかも!と、最終的には人間の魂と分身の魂の重さ比べで、念力を送ったりしながら勝負したりしました。
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水分補給をしながらも、元気のある子どもたちは鉄棒でいろんな遊びを披露したり発見したり、元気な様子でした。
次に、分身を誰にも見つからないようにじぶんだけが知っている場所に隠す、分身のかくれんぼをしてみました。隠れている姿が見えない物陰の中に入ったりして、じぶんも見えないようにする子もいれば、歩き回らないでいつのまにか隠して余裕な顔で待っていたり、様々なじぶんだけの秘密ごとをつくっていたようです。それから、その隠した分身をみんなでまた見つけたことを誰にも言わないように探しました。見つけられなかった子から五つ六つ見つけた!という子まで、みんな積極的に発言していました。何かの下敷きになっていたり、よく見たら確かにそこにいるはずなのに気づかなかったりして、ネタばらしを最後にみんなでしながら、こんな隠し場所があったのか!とたくさんの発見をしました。
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それからホールに戻ってお昼休憩をとりました。
休憩後はみんなで片付けをしながら萩原さん(アシスタントさん)の手と足にテープを巻いて封印して、新聞紙で全身をみんなで隠しました。靴の中にも新聞紙を入れたりいたずらを楽しみました。封印された萩原さんを起こしてみよう!と話し合って萩原さんの周りを囲みながらみんなで思いっきりうるさくして、ある合図で一瞬で静かにしてみようという案に決まりました。一回目は静かになりきれなかったけれど二回目にぱっと静かになって、萩原さんの封印がとれて起きると、子どもたちからどっと歓声が起こりました。
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みんなが机に集り、今度は”おまじない”を考えました。まず身近な知っているおまじないを話し合うと、恋のおまじないから友達と仲良くなるおまじないまで、小学校で流行っているおまじないがたくさん出てきました。いろんなおまじないを知ったところで、神さまを呼び出す”おまじない”を一人ひとり内緒にしながら考えてみました。神さまの”み”と”さ”の字から”3”と言う数字が導きだされて3日の3:33に「かみさま!」と叫ぶ、神さまと一万回書く、などの意見が出る中、一つ決めてやってみよう!ということで33分になった瞬間にみんなで「ゴッドハッピーパタパタ!!」と大きな声で言うことに決定しました。33分に近づくにつれて緊張したりわくわくしながらも、「神さま本当にいるのかな?」という顔をしている子もいました。
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33分、ゴットハッピーパタパタ!!!!!!
一斉に叫ぶと一瞬空気が変わったようにしん、としました。きょろきょろとあたりを見回しているとなぜか、一点をそろって見ていることに気づき、もしかしてそこに神さまが?誰かが「光っているよ!」というと誰かが「ほんとだ!」と言って、「あそこだけ何かが違う」と言うと、みんなでその空間に目を凝らしました。あれは、神さまだったのかもしれません。
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最後にみんなでからだをほぐすストレッチをしました。二人組になってからだの力を抜いて、もう一人の子が揺らしたり、こんどは棒に変身してもう一人の子が持ち上げてあげたり、みんなでその棒になっちゃった人を立たせてあげたりしました。子どもたちは、「じぶんより重いおとなを立たせてあげるから寝て!」とチャレンジ精神満載だったと思います。まだまだ遊びたい!と言う子が多く、終わる時間が来た後も残って遊んでいる子が多くいました。
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記事:平野さりあ