★『お祭りやろう!』ワークショップ一日目★
演出家のトチアキタイヨウと小学生の子どもたちによる8日間のワークショップが東大和市民会館ハミングホールで始まりました。
まずは、”居眠りおじさん”というネイチャーゲームの一つの遊びをしました。
みんなで輪をつくって真ん中には”居眠りおじさん”役の人が目隠しをしてたからものを守っています。気配を消してゆーっくり近づいて気づかれないようにたからものをとってくるというルールです。
当てられた子は見られた!という顔をしながらも、またやりたい!と積極的に参加していました。
”居眠りおじさん”のまわりにだんだん新聞紙、紙袋で結界がはられていくと難易度が高くなっていき、子どもたちは、どうやってたからものまでたどり着こうか?後ろから?前から?
周りで見ている子たちも集中してその場を見守っていました。
次に気配を消しながら歩きました。そーっと音をたてないように、みんなで歩いたら扉のあく音、ペットボトルのキャップをあける音、どんな音がしたかこっそり教えあいながら、こどもたちはまわりの音に敏感になっていきます。誰かの後ろをつけてみよう。ばれないようにこっそりつけていると、いつのまにかじぶんの後ろにもこっそりついてくる誰かがいたりします。
(休憩)
トチアキタイヨウさんと子どもたちで神さまについてはなしました。
神さまってなんだろう?
いいもの?わるいもの?
神さまってどこにいるんだろう?
空、海、地下、妄想、じぶんの中、どこにでも!やっぱりいない!
こどもたちからたくさんの答えがかえってきました。
神さまをさがそう!
神さまのすがたはみえない。見えない神さまをさがすには……
作戦1 変身する 自分以外の誰かになってみよう。自分のすがたを隠してみよう。
作戦2 分身する 自分の分身を作ってみよう。
変身した時のために先にいたずらを考えました。
ふだんはおこられちゃうこと、悪くてたのしいこと
家の鉛筆の芯をぜんぶ折る
目覚まし時計の時間を遅くする
お風呂のお湯をスライムにする
先生のボールペンをとってテストを100点にする
服のボタンを一個ずらす などなど
世界のことからお風呂場や好きな食べ物までさまざまないたずらっ子がでてきました。
変身してみよう。紙袋をつかってじぶんを隠してみよう。
覗き穴から見る世界はいつもと違っているみたい。
手を出してみたり紙袋をひっくりかえしたり、髪の毛もだしてみたり
もういちど歩いてみると、あれ、へんな人がたくさんいる!
今日はここまで。
記事:平野さりあ
読んだ絵本:『おおきなかぶ』『ノンタンおよぐのだいすき』『がたごと がたごと』『これはちいさな本』『みずちゃぽん』など
台風一過でようやく夏らしくなった7月の一日、今年度初めての「読んで遊んでえほんの会」を開催しました。
今回は、えぽんずメンバーから、たけうちみずゑさんと、ダンサーの飯田寛子さんをゲストにお迎えし開催しました。
また、この日は、夏休み期間中に豊島区内各所で行われる「としまアート夏まつり2015」の一プログラムだったこともあり、平日にも関わらず、初めてえほんの会に参加して下さった方もいて、とても賑やかな一日となりました。
えほんの会の始まりは、まず少し身体を動かしてみることからスタート。思いっきり手を伸ばしたり、う~んと小さく丸まってみたり、いろんな擬音語に合わせて身体を動かしてみました。
その流れで、一冊目の絵本は『もこもこもこ』。不思議な言葉と絵が綴られた絵本です。三角の模様が飛び散っているような絵を見て「家が飛んでみるみたい」と言ってくれた女の子。えぽんずさんと一緒にみんなで身体を動かしながら音や絵を表現してみました。
さて、そして、次の絵本を取ろうとしたら、なかなか絵本が抜けない!?ということで『おおきなかぶ』の大きな絵本が二冊目でした。子どもたちにも手伝ってもらいながら絵本を取り出し、読むときにもお客さんの中から助っ人をお願いして「うんとこしょ どっこいしょ」のかけ声でみんなでかぶを抜きました。
午前の部の最後は、みんなで音も楽しめる『ドオン』。タイコにバケツ、タンバリン、音の出る物ならなんでも楽器になります。鬼チームと人間チームに分かれてたくさん音を鳴らして、最後はみんなで一緒に「ドオン!」。元気いっぱいの音とともに午前の部が終わりました。
午後の部も、最初はみんなで身体ほぐし。小さくなった後は、えぽんずさんがジョウロでみんなに水やり。芽が出るように、身体をムクムク動かして、だんだん大きく伸ばしていきました。そのまま午後の部の一冊目は『ひまわり』。芽が出てひまわりの花が咲くまでのお話を、みんなで身体を使って表現してみました。
そしてそして、頭に手拭いを巻き始めたえぽんずさん。取り出したる絵本は『知らざあ言って聞かせやしょう』!これは、歌舞伎の演目が絵本になったもので「知らざあ~」のセリフが迫力満点に響くと子どもたちも釘付けです。見栄を切るようにみんなでセリフに合わせてジャンプをしたり、お客さんにも絵本を読んでもらったり、言葉の響きの面白さを味わいました。
後半は、子どもたちからのリクエストもあり再び『おおきなかぶ』を読みました。午前中と同じように、子どもたちにもたくさん手伝ってもらって「うんとこしょ どっこいしょ」!大きな大きなカブをみんなの力で引き抜きました。
最後は『みずちゃぽん』という雨の絵本。大きな布を水のイメージに重ねて、子どもたちの頭上でフワフワさせながらしばらく水と戯れるように遊んで、賑やかなえほんの会の一日が終わりました。
さて、次回のえほんの会は少し先になりますが、年明け2016年の1月頃を予定しています。
詳細は決まり次第HPなどでご案内いたしますので、
今年度も「読んで遊んでえほんの会」をよろしくお願いいたします!
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☆7月のえぽんずさん:たけうちみずゑさん(俳優)
ゲスト:飯田博子さん(ダンサー)
5歳児クラス12人の子どもたちと、東山佳永さん(踊り手・美術家)のワークショップをご紹介します。みんなで一つのイメージを共有して、豊かな表現に出会う機会にしたい、という先生からのリクエスト。この園では、5歳児クラスだけがお昼寝をしない「ひみつの時間」という設定があり、その時間の中でアーティストと出会い、普段できないような体験をしてみたい、とのこと。普段の生活の様子でサーカス小屋をつくった子の話や、みんなおばけが好きということも伺ったので、『おばけサーカス』(作・絵:佐野洋子)という絵本をモチーフにワークショップの内容を組み立てました。アシスタントに音響デザイナーの白石和也さんもお迎えして、世界にたった一つのサーカス団をつくりました。
1日目は、アーティストによる『おばけサーカス』の朗読からスタート。物語に登場するおばけのサーカス団が披露する芸は「虹の橋を渡る」「森の中でヴァイオリンを弾く」など、想像を掻き立てる描写がたくさん詰まった絵本です。
朗読の後「うたと、おどりと、おえかきと、いろんなものを使って物語の中に入っていきます」と子どもたちに伝え、アーティストによるサーカスの芸を披露しました。アーティスト自身が描いた絵を背景に、踊りと音楽で芸を表現してみると、子どもたちは静かに見入っていました。
そしていよいよ、みんなでおばけのサーカスになる時間です。まず初めに「ひ・ひ・ひみつのサーカス団♪」というオリジナルの歌を練習してから、おばけになるためのストレッチ。身体のいろんな部分を伸ばしてほぐしてやわらかくして、身体の準備も整え、歌に合わせた振付も練習しました。
その後は、サーカス団の秘密の作戦会議。一人ひとりがどんな芸を披露したいか、得意なことや、どんな風景が思い浮かぶかということをヒントにアーティストと一緒に考えました。顔を後ろにするのが得意だから「さかさまの国」、「全部がへんてこな国」、「片足が得意」など子どもたちのアイデアを一つずつ拾いながら12人それぞれの芸を相談しました。
何を披露するか決まった後は、一人一枚ずつの布に芸のイメージを描いていきました。クレヨンや絵具、布を貼るなど、どんな風に描いても良く、いろんなものを使って好きなように描いていきました。最初は、自分より大きな真っ白の布を前にして、何から始めて良いか戸惑っている様子でした。でも、一人、また一人と描き始めると、あっという間にみんなどんどん手が動き出します。そのうち、手や足で描く面白さに気付く子も現れ、周りの子がどんな風に描いているかも参考にしながら、夜空の情景や、コウモリのいる洞窟、リンゴの木のある山の風景など、12枚の素敵な風景が完成しました。
最後に「上から見るときれいだよ!」と言ってくれた子がいて、みんなの描いた絵を眺めつつ、アーティストがその絵の中でみんなが考えた芸をヒントに少し踊ってみました。次回はみんなに芸を見せてもらうよ、と予告をして1日目の活動を終えました。
一週間後に迎えた2日目、この日はいよいよサーカスの始まりです。まずは準備運動で体をほぐし、前回覚えた「ひみつのサーカス団」の歌と踊りを思い出したら、早速サーカスの芸の練習です。描いた絵を被っておばけになって踊った後に、一人ひとりの芸を披露しました。芸のイメージを元にアーティストがつくった12人それぞれのテーマ曲に合わせて、山々をジャンプして飛び越えていく芸、ひっくり返ってさかさまの国を表現する芸、一番怖いおばけになって見ている友だちを驚かせる芸、星空を綱渡りする芸、ウサギやライオンに変身する芸など、色とりどりの芸が出そろいました。
さて、サーカス芸の練習が終わったら、次はサーカス小屋が必要です。子どもも大人もみんなで協力して、描いた絵を一つにつなげてサーカス小屋を組み立てました。平らな布が立体的に立ち上がっていく様子も楽しんで見守り、出来上がった時には中に入りたい気持ちが抑えきれない様子の子どもたち。「ひみつのサーカス団」を歌いながら入ったら、しばらくは好きにテントを眺めたり、いつの間にか走り回ったり、テントそのものとふれ合う時間を過ごしました。
そのうち、本を読みたいという子が出てきて、ここでもう一度『おばけサーカス』を朗読しました。でも、今度はお話の中に、12人それぞれの芸の話も織り交ぜてオリジナルの物語になっていました。
そしていよいよ、サーカスのはじまりはじまり。部屋の電気を消して懐中電灯の光だけにし、テントの中という特別な空間で、最初の練習よりも思い切って披露できたように思います。サーカスの最後は、12人みんなでリーダーの真似をするダンス。友だちが考えた動きをみんなで一緒に踊って、サーカスはおしまい。
アーティストから「うたでも、おどりでも、絵でも、何でもいいんだ。何か自分の得意なことを見つけて磨いてみてください。きっときれいになると思います」という挨拶と、みんなの音楽をCDでプレゼントして2日間のワークショップを終えました。
先生との振り返りでは、イメージがあることで動きも広がり、思ったより自己表現ができていた、絵からもイメージをつなげて表現していた、という感想や、「ひみつの時間」に自分たちでつくった特別な「ひみつのサーカス」のことを、人に話したい気持ちと秘密にしたいという気持ちの間で葛藤するのでは、というお話を伺いました。『おばけサーカス』の世界観を共有しながら、その中で一人ずついろんな表現を見せてくれた子どもたち。これから何でもできる可能性を秘めた子どもたちの中に、みんなでつくった「ひみつ」がいつまでも潜んでいられると良いなと思います。
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東山 佳永(とうやま かえ)/踊り手・美術家
https://www.children-art.net/touyamakae/
芸術家と子どもたちでは、小学校や保育園だけではなく、児童養護施設でのワークショップも実施しています。今回は、平成26年度に公益財団法人JKA「RING! RING! プロジェクト」の補助を受けて実施した取り組みをご紹介します。
児童養護施設のワークショップでは、施設の担当職員の方との打合せを密に行い、参加対象となる子どもたちの要望や実態を丁寧にヒアリングして実施を迎えます。ある施設では、自己表現や他者との関わりが苦手な小学生を中心に、身体を動かしながら自信を持って自分を表現することを楽しめるような活動を、という希望を受けて身体表現のワークショップを実施しました。実施期間は11月~3月に全10回、最終日には施設の職員の方などに向けて発表の機会を設けました。
最初は、アーティストの動きの真似などから始まったワークショップですが、それぞれの興味関心の違いや、参加することになった子どもたち同士の関係性を築くことにも時間がかかり、時にはワークが思うように進まないこともありました。
しかし、回数を重ねていくうちに、アーティストに対する子どもたちの信頼も深まり、子どもたち同士のコミュニケーションも豊かになっていきました。互いに身体の一部をくっつけたまま動物の形をみんなでつくってみたり、一人ひとりのアイデアを拾いながらリズムに合わせた振付を考えたりするなど、身体を介した他者とのふれあいや関わりを促すことで、参加している子どもたち同士の関係性が豊かになっていきました。
また、側転や三点倒立など、子どもたちが得意なことや挑戦してみたいこともワークショップの中に取り入れ、それぞれの個性を発揮する場も設けました。中には、ワークショップ以外に普段の生活でも自主的に練習をするなどの意欲を見せる子もいて、その気持ちを受け止めながら、発表会を設けることにもしました。
発表会では、ワークショップで取り組んできた、視線を合わせたまま相手の動きを感じて即興的に踊ることや、それぞれが考えた振付のシーン、一人ひとりが得意技も織り交ぜてソロで踊るシーンなどで作品を構成しました。
大勢の人の前での発表に緊張や戸惑いもありましたが、終わった後に、大きな拍手と職員の方々からの感想など、たくさんの温かい反応を得て、子どもたちの満足そうな笑顔が見られました。また、発表を終えた後にも、普段の生活の中で職員の方と子どもたちがワークショップや発表のことを話題にするなど、施設内での職員と子どもたちとの関わりの面でも、子どもたちを褒める機会が広がったという声もありました。
近年、児童養護施設における自立支援の拡充に向け、外部支援団体の支援活動なども多様化していますが、半年近い期間に継続して実施する芸術の分野からのアプローチはまだまだ未開拓の分野と言えます。しかし、ワークショップを実施した施設の方からは、継続実施を希望される声も多くいただきました。ダンスや音楽などの表現活動という新しい手法、今までとは違った視点で子どもの自尊感情や自己肯定感の育成に寄与できるよう、これからも事業の拡充につとめていきたいと思います。
※児童養護施設とは、保護者がいない、虐待を受けているなど、様々な家庭の事情により、家族と暮らせない子どもたちが生活する施設です。厚生労働省による2013年の調査では、入所児童の内、虐待を受けた経験のある子どもの割合は59.3%、何らかの障害のある児童は28.5%に上り、一人ひとりの特性に合った支援の充実が求められています。また、大学などへの進学率は22.9%と一般に比べて低く、自己肯定感をもって自分らしく生きる力を育むなど、自立支援の拡充も大きな課題となっています。
※公益財団法人JKA「RING!RING!プロジェクト」
https://www.ringring-keirin.jp/
久しぶりに石がまを稼動しようとことになり、この日は朝からメンバーやスタッフが集まってランチの準備をしました。わけあって石がまを稼動できるのはこれで最後かもしれないので、フォカッチャやお肉など豪華なメニューを用意しました。陽気な天気と、この日が最後のスタッフのお別れもあって30名近いメンバーが勢ぞろいし、校庭に咲いたお花を愛でながらの賑やかなお花見デーとなりました。
畑で一番の人気者の石がまを「やるよ!」というと、朝からぞくぞくと人が集まります。石がまに火が入ると木が燃えるいい香りがして「わぁ!」と歓声が上がり、畑で野菜を収穫したり、手入れをしているメンバーが集まってきます。少し遅れて到着したメンバーも、また、煙に誘われてやってきます。室内で作っていた料理が石がまの中に投入されると、また人が集まり、みんなただただ石がまの中を見ながら井戸端会議。ついでに焼き芋を焼いたりしながら料理ができるのを待ちました。
ちょうど準備が整った頃、メンバーの男児が誘った(なんて社交的!)ご近所さんのおばあちゃんたちも集まりました。「ぼっちゃんが誘ってくれて」と大変嬉しそう。「校庭がにぎやかになって本当にうれしい」との言葉にみんな頬がゆるみました。ちょっと焼きすぎたフォカッチャと、畑の恵みをふんだんに使ったお肉のローストはすごく美味しくて、大きく成長した子どもたちがあっという間にたいらげてしまいました。他にも自宅から惣菜を持ち寄ってくれた方たちもいて、それは楽しい大宴会でした。
2005年より事業としてスタートし、2006年より畑づくりを始めたグリグリは、来月より現行メンバーを中心とするサークル活動として継続していきます。スタッフによる日記はこれで最後になりますが、今後とも活動を見守ってくださいますようよろしくお願い致します。
今回は、いつものえほんの会と違って「人形劇」がやってきました!
えぽんず俳優メンバーの田中晶さんと、ゲストに人形操者の千田庸子さんとで、とっても愛らしく心がぽかぽかするような人形劇が行われました。
教室にあるのは、人形劇用の舞台の枠組みだけ。「ここに、みんなで野原をつくりましょう!」とえぽんずさんの誘いかけに、大人も子どもも、紙に葉っぱや花や動物を好きに描き、ぺたぺたと舞台に貼り付けていきます。すると、素敵な野原の舞台が出来上がりました!
いよいよ劇のはじまりはじまり。
最初の演目は、「えほん」。女の子が置いていった本のもとに次々と動物がやってきて、いろいろな反応を見せます。いったい何の本を見ているのでしょう…。その結末に、大人は「う~ん、なるほど!」とうなりました。
次の演目は「へんなじゅうたん」。ねこが一生懸命に絨毯を広げるのだけれど…。ねこの格闘や、効果音に、ちいさな子もワハハ~と笑顔で楽しんでいました。
次の演目は「ちいさなオリンピック」。2匹のクマが、いろんな運動を始めます。そのけなげな姿に、思わず「がんばれー!」と声援があがりました。
みんなで手を加えてつくった舞台の上で人形が動き出す様子に、大人も子どもも嬉しさ倍増、とっても愛おしげに人形をみつめていました。
劇のあとには、田中晶さんが、手袋を使った簡単な人形づくりを行いました。みんなでつくった人形を手にはめ、「こんにちは」とご挨拶。それぞれの人形劇がはじまりそうな瞬間でした。
会が終わったあとは、特別に、人形に触れさせてもらいました。どの人形も、とても表情豊か。色合いや毛並みもそれぞれで、命が吹き込まれているようでした。
午後の会には、「えほんの会」の常連さんである男の子が、なんと自作の人形劇を家から持ってきて披露してくれました!演じてくれたのは、「三びきのやぎのがらがらどん」。手作りの人形に、セリフや歌も加わって、そのクオリティーにびっくり!将来は劇作家か演出家か??あったか~い劇に、心ほっこり。
人形劇づくしの時間に心が和みっぱなしの、1月のえほんの会でした。
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☆1月のえぽんずさん:田中晶さん(俳優)
ゲスト:千田庸子さん(人形操者)
寒空の下、10名ほどのメンバーが集まりメンバーズワークデーを開きました。本来はメンバーのみで半日ほど作業するものですが、今日はスタッフも2名参加。小一時間畑の手入れやぶどうの剪定、レモンの冬支度をしました。
ぶどうのツルは春から秋にかけてぐんぐん伸び、4mくらいの長さに伸びて、棚からはみ出し隣の桜の木にまで絡まっていました。そこにぶどう棚の脇に植えてあるホップも絡まって、ちょっとしたお化けの形相。乾いたツルは頑丈なので、全身を使って思い切りひっぱったりしながらどんどん短く切っていきました。ツルの中から見つかったぶどうは姿形がそのままドライになっていて、「ミイラ!」と失笑。さっぱり散髪すると黄色の棚の向こうに青空がくっきり。根元には肥料を与えて、冬越えの準備完了です。
畑ではきれいな色のトウガラシの名残が残っていて、モノトーンの畑に色を添えてくれました。レモンは大きく成長しちゃって越冬のためのカバーがはちきれんばかり。なのに大きくなってもなかなか花をつけないのは、日当たりの悪さが影響しているのか。。。
作業終了後には、畑のぶどうでシロップを作ってくれたボランティアスタッフの差し入れで、ぶどうサイダーをいただきました。「うぁ美味しい!!」マスカットのような爽やか系の、味わったことのないぶどうの香りにみんな感動。4年くらい育ててきて初めての収穫&テイスティングでした!
春に畑の作付け計画を立てるとき、私たちはよく、「イタリア料理の畑」「エスニック料理の畑」といったように、料理をイメージしながら考えるのですが、おそらくほとんど毎年出現しているのが「ピザの畑」ではないでしょうか。畑には、今年もたくさんのプチトマトやバジル、ルッコラが実ったので、暑さがおさまったこの時期に石がまピザを焼くことになりました。グリグリでは、石がまを設置した2008年から毎年イベントを開催して、近所の方たちに石がまピザをふるまってきましたが、今年はイベントを行わなかったためピザを焼く機会もなく、みんなこの日を待ち望んでいたようです。
ワークデーの朝にはいつも一番のりでやってくるRちゃん親子が、この日はホームベーカリーに生地をセットしてくれて、その後集まったボランティアスタッフのTさんが石がまに火を入れてくれました。次第にメンバーがそろうと、各自畑の手入れをしたり、トッピングの野菜や大きく成長したモロヘイヤや収穫してキッチンに届けたり、畑の開墾をしたりと、大人と子どもの連携プレーで順調に作業が進みました。
小1一時間ほどしていい具合に石がまに火がまわると、7月に収穫したジャガイモをアルミホイルで包み、一部にはローズマリーとオリーブオイルをかけて石がまで焼いてみました。
ちょうど畑仕事が終わる頃にピザ生地ができあがると、子どもたちを呼び集めてピザづくりです。この日は小6の女子は石がま係り(=火守)をしてくれたので、それ以外のちびっ子たちがみんなでピザづくりを買って出てくれました。珍しく唯一の男子だったHくんは、一人で校舎と畑を行ったり来たりしながら自由に遊んでいて、出来上がったジャガイモやピザを美味しそうに眺めていました。(ピザが焼きあがった頃にもう一人男子が参入)
クリスピータイプのピザは、200度の石がまに入れると7分程度で焼きあがりますが、この日は30枚(手のひらサイズで)も焼いたため、だいぶ時間がかかりました。どんどん焼きあがっては教室に運び、石がま係りが戻るまでじっと我慢。かつては、焼きあがったものから「アツアツのうちに食べよう!」と、どんどん食べていたようにも思いますが、この日のメンバーは我慢強いのか、仲間思いなのか、誰も「食べちゃおう!」なんていわずに、みんなが揃うのを待ってから教室でいただきました。もしかしたら、取材に来ていたカメラマンが熱心に撮影していたから遠慮していただけ…かも知れませんが。笑
焼きがったピザはカリカリで、ほんのりこげがのって見るからに美味しそう!少し冷めたピザも、グリグリのトマトが甘くて、バジルがピリッとスパイシーで美味しい美味しいピザでした。
この日は一日雨の予報でしたが、奇跡的にほとんど影響なくピザも焼けて、畑仕事も行うことができたのは、みんなが夏の炎天下がんばって育ててきたご褒美だったに違いありません。
いつになくビールも飲んで少し酔っ払った大人と数名の子どもたちは、美味しいランチの後も畑に戻り、草取りに励んでくれて、おかげで雑草に覆われていた花畑もきれいに浮かび上がりました。自然な流れの中で食の準備が整い、畑が整っていく今日一日は、いつものワークデーの中でも特にみんなの息がぴったりで、流れるように時間が過ぎていき、雨上がりのどんよりした秋空も清清しく感じられたのでした。
読んだ絵本(えぽんず):
「にゅるぺろりん」「なみ」「にわとりとたまご」「キャベツくんのにちようび」「かさ」「ぼうさまになったからす」
この日の「えほんの会」は、「にしすがもアート夏まつり2014」のプログラムの一つとして開催しました。
雨が降り出しそうなお天気の中、たくさんの親子・ご家族が遊びにきてくれて、開始前からとっても賑やか!楽しい回になりそうな予感いっぱいにスタートしました。
えぽんずさんは、言葉の書かれていない絵本をチョイスし、読んでくれました。
ページごとに、ギターやコントラバスやクラリネット、電子楽器のフシギな音などで、絵と音だけの風景をつくりあげました。音にイメージがかきたてられて、頭の中でさらに風景や登場人物の動きが浮かんでくるような、、いつまでも音を聞いていたいような、、そんな時間となりました。
また、えぽんずのみずゑさんによる、参加者を巻き込みながらの迫力ある読み聞かせに、会場が笑顔いっぱいになりまいた。
また、この日は「飛び入り参加者募集!」ということで、「絵本を読みたい!」という希望者の方に、えぽんずさんのようにみんなの前で読み聞かせをしていただきました。
午前中は4組の方が、それぞれ家から持ってきたお気に入りの絵本を読んでくれました。そこに、えぽんずさんが楽器で即興的に音の演出を加えて、読んでくださった方はどの方もすっかり「えぽんずさん」の一員でした。
午後の回では、3組の方(と、スタッフ1人)が、絵本を読んでくれました。その中に、かつてえほんの会の常連さんだった男の子(いまや小学生)が来てくれて、彼は、大好きな「ぐりとぐら」の絵本を読み聞かせてくれました。それも、歌や演技も交えながら、のびのび自由に、心から楽しそうに読んで見せてくれました。それをお母さんが隣で息をぴったり合わせてサポートし、一緒に歌い、「演出家の助手」をされてました。
読んでくださったどの方も、普段おうちでのお子さんへの読み聞かせを大事にされている様子・一緒に楽しまれている様子が伝わってくるような、とっても温かい、じ~んとくる読み聞かせでした。また、絵本を読むお母さんのすぐ横で、お子さんが応援するかのように寄り添い、それもとっても可愛らしい光景でした。
読んでいただいたみなさん、素敵な読み聞かせを有難うございました!
参加者の方が読んでくださった絵本:
「はらぺこあおむし」「まこちゃんのおたんじょうび」「まっててね」「おやすみなさいこっこちゃん」「ぐりとぐら」「ラーメンちゃん」
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☆8月のえぽんずさん:
後藤勇さん、坂ノ下典正さん、野津山智一さん、米本実さん、鈴木由花さん、たけうちみずゑさん
7月にたくさんの雨が降ったため、今年の野菜は順調に育っています。プチトマト、モロヘイヤ、オクラなどは収穫が追いつかないほど。直売所もたびたびオープンすることができて、お客さんに買ってもらうことができて、それが「次回も収穫できるかな?」「収穫できるように水やりもがんばろう!」と、メンバーの意欲をかりてているのは間違いありません。
さて、にしすがも創造舎では8月の1ヶ月間に渡り「としまアート夏まつり2014」を開催しているのですがそのイベントとして「おばけ教室2」がこの日は行われました。子どもたちがたくさん来るだろうということで、グリグリでは直売所にあわせて、畑のプチトマトで「トマトすくい」を楽しめるように準備しました。収穫したトマトは40個ほど。金魚のように動かず、むしろ水の底に沈んでしまいます。ポイにつける紙は少し丈夫にした方がいいだろうと、ティッシューペーパーを2枚重ねにして代用してみたところ、これがちょうどいい塩梅で、うまいことトマトをすくうことができました。
「おばけ教室」を体験して校舎から出てきたお客さんを出迎えるように待っていると、チラホラと、小さいお客さんが寄ってくれました。思いのほか楽しんでもらえて、グリグリの子どもたちも嬉しそうでした。
としまアート夏まつり2014 https://toshima-saf.jp/