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一年でもっともメンバーさんが集まる?クリスマス会。今年は40名弱と、やや少なめでしたが、昼間から子どもたち中心でクリスマスの飾りつけをしたり、料理好きの大人と子どもが料理をつくったりと、いつもながらのいいクリスマス会となりました。これまでは、3年連続で七面鳥を石窯で焼いてきたのですが、別メニューも試してみようということになり、今年はローストビーフ(4キロ!)とS家の手づくりベーコンをメインに、畑でとれたバジルで作り置きしておいたバジルペーストやシソ味噌を使ってパスタやおにぎり、畑のサツマイモのスープをつくることに決定。多人数分をつくるのは量が検討つかず、「足りるかなぁ?」と心配しながら、毎回すごい量ができあがるのですが、今年も盛大につくって食べて大賑わいでした。
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今年は、地元で「巣鴨大根」にはまっているグループの方がご家族とともに参加してくれて、会の終盤では「大根づくり作戦会議」が開かれました。「そもそも巣鴨大根てあったの?」という疑問から、いつの時代に、巣鴨のどこで栽培されていたか、様々な角度から歴史をひも解きながら巣鴨大根を探究してきたいきさつを伺い、巣鴨で栽培してみたい!という思いがグリグリのみなさんにも通じ、来年は「巣鴨大根をつくっちゃおう!」ということになったようです。どんな展開になるやら楽しみです。

2学期は、学芸会や音楽会などの行事に関わるワークショップの依頼も多くなります。その中で、学習発表会に向けて『ユタと不思議な仲間たち』という物語に取り組んだ、小学5年生57人とのワークショップを紹介します。東京育ちのユタが両親を亡くして東北の学校へ転校。座敷童との出会いによってたくましく成長していくお話です。
アーティストは、通称「なにわのコレオグラファーしげやん」こと、北村成美さん(振付家・ダンサー)。今回は、発表日を含めて全6日間しかないので、台詞の指導などは先生が担当、アーティストは身体表現を取り入れた、オープニング、座敷童が自己紹介をする場面、座敷童とユタが乾杯する場面、そして最後に座敷童が旅立ち「友達はいいもんだ」を歌うエンディングの4つのシーンを主に担当することになりました。
さて、初日は「全員の顔が見えて、全員に顔を見せられる場所に3秒で移動してください。答えを人に言わない。」と、いきなりアーティストの問題から始まりました。「1、2、3!」の掛け声で、戸惑いながらも一応正解と思う場所へ移動する子どもたち。最初はみんな舞台に上がってしまい、「それみんなの顔見えてる?」とアーティストは一蹴。「1、2、3!」とできるまでやり直します。そのうち、子どもの中から「円になったらいいんじゃない?」という囁き声が。次第に円が出来てきたところで、「みんなの顔が見えてるなら合図なしで出来るはず。」と、無言でタイミングを合わせて移動、アーティストへの集中力、呼吸がぐっと一点に集まっていきました。
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円が形になってきたところで、そのまま無言でアーティストがいろいろな動きを始めると、アーティストを見つめていた子どもたちが何も言わずにその真似を始めます。床を叩いたり、回転したり、寝そべったり、時に「シュッ」「ハッ」と声も出しながら、様々な動きを真似します。
そうして開始から30分ほどたった頃、真似の動きの流れで正座をして、呼吸を合わせて「よろしくお願いします!!」と挨拶したところで、改めてアーティストが自己紹介と説明をしました。これからのワークショップについて「みなさんに対してもプロと同じようにやります。ただちょっと根気がない。」と叱咤。改めて真似の動きをしてもらい、アーティストの動きを見てから真似をすると、動きにズレが生じることを気づかせます。では、「見る」とはどういうことか。おもむろに男の子を円の中心に連れ出し即興で踊るアーティスト。踊り終えると「分かった?」「ハイ、二人か三人でどうぞ!」と全員に向かって投げかけます。二人組で何をするか言葉での説明は一切ないので「えっ?」と言いながらも、相手を見つけて何やら動き出す子どもたち。対面するという関係性、気分を合わせる、ということを体験するため、何パターンか二人組の動きを繰り返し「これは遊びじゃないねん。全身で見るからお客さんも見る。」と語りかけると、アーティストが見本を見せる時の子どもの静けさも増していきました。言葉で説明するのではなく、見つめる、呼吸を合わせる、感じる、など身体全部を使っての対話が生まれていたように思います。
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2日目、この日は「よろしくお願いします!」の一言の後は、何も説明せずに、真似の動きから始まりました。子どもたちは既に慣れた様子で、水泳の動き、お尻歩き、何かを投げる動作など、アーティストと呼吸を合わせて動きます。
そして、またみんなの顔が見えるよう円になったところで、これからは学芸会に使う動きをつくっていく事を伝え、オープニングや座敷童の自己紹介にも使う「名前ダンス」の創作に取り掛かりました。四人組になり、一人ひとりの名前を全員でも踊れるようにと指示を出したら早速スタート。どんどんアイデアが出て何個も振りを考える子、1つのアイデアに辿り着くのにも時間がかかる子、様々なグループがありますが、時折1つのグループを取り上げてポイントを全員に伝えながら創作を進めます。一人の名前でも4人で手をつなぐなど協力して動きを作っているグループ、好きなスポーツの動きを取り入れるグループ、掛け声に工夫をするグループなど様々。更に、4人の名前を続けてテンポよく踊れるように「せーの」という掛け声をなくす事、「大事なのは終わりと始まりがあること。終わったらちゃんと止まる!」など精度を上げるよう各グループを回って声掛けをしました。
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そして振りが決まったら、1グループずつ発表です。少しでも終わりのポーズが決まらないと「何やってんの!?」、服を気にして触ってしまうと「振付にないことはやらんといて!」、その他にも「私プロやし、こんなん許されへん!」「面白くないもの作るんやったら、やらん方がいい!」等々、アーティストから激が飛びます。どんどん子どもに詰め寄り、一つ一つの動きに納得できるまで、一切の妥協を許さず何度も何度もやり直してもらいます。すると、見ている子どもたちも発表の後に拍手をするべきかどうか判断するようになりました。拍手をもらえないのは何故か、拍手したい気持ちになるような動きとはどういう事かを身体で感じ取ったようで、最後に全員で一斉に名前ダンスを踊った様子は壮観でした。何を見せたくて、何を見せたくないのか、この日の振り返りで先生が仰った通り「前回までは「楽しい時間」だったのが、「発表して見せる。」という意識に変わった。」という2日目でした。
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そして配役も決まり、ひな壇など舞台も設えられた3~4日目は、名前ダンスを取り入れたオープニングや、初回の真似の動きを使った乾杯のシーンなど、どんどん動きを決めていきました。お話の中で57人全員が一度に登場することは難しく、登場人物は4場面に振り分けて配役が決められていますが、全員が登場して一人ひとりが考えた自分の名前ダンスで始まるオープニングは、これからどんな物語が始まるのか、見る人の期待を煽ります。
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乾杯のシーンでも、場面の登場人物以外のひな壇で待機している子どもたちも登場して、タイコに合わせて掛け声をかけたり全員で踊ったりする工夫をしました。乾杯のしぐさ一つとっても、中途半端な飲み方では伝わらない。そこに無いものをあるように見せられるように、アーティストも実際に違いをやって見せながら、一つ一つ丁寧に伝えていきました。
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途中、ワークショップがない期間は先生に練習を任せて、あっという間に迎えた5日目はリハーサル。リハーサル直前の控室では、アーティスト自身も舞台に立つ前にするという儀式を子どもたちと行いました。「舞台に立つと自分一人やけど、みんなに見られたりするやんか。でも、お客さんに伝える時も、お互いに向かい合ってきちんと挨拶することと同じ。」と、全員がお互いに一人ひとりと握手をしてリハーサルに臨みました。
そしてリハーサル後、教室に戻った後は本番に向けてさらに完成度を上げる時間。「せっかくここまでやってんから、もっとよくなる!」というアーティストの言葉に、「もっと進化させる。」という子どものつぶやき。「一人くらい大丈夫。」と思っている人が一人でもいたら台無しになるからと、オープニングの名前ダンスを、改めて一グループずつやってもらいました。出来ていなければすかさず、「声も何もかも小さい!」「何も伝えてへん!!」「一番大きい声出してみて!」とアーティスト。自分の番ではないグループの子も、お互いに顔を見合わせて自分たちの動きについて本当に大丈夫か確認を始めます。そして、ある子が何度も何度もやり直しをさせられていると、いつの間にか周りがその子の動きを覚えて動き出しました。
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一人を囲んで全員がその子の名前を呼び、その子の動きをやってみる。アーティストが声をかけたわけでもないのに、自然に動き出した子どもたち。何度も何十回も、自分の名前に加えて友だちの名前、いくつものダンスを繰り返していると一つ一つは一瞬の動きなのに、いつの間にか袖を捲りあげ、肩で「ハアハア」と息をする子どもたち。みんなの熱気、そして気持ちが教室中に満ちていきました。更に、終わりのポーズが中途半端な子には、周りからも「ちゃんと止まった方が良い。」とアドバイスや、「しゃがんでみたら?」などポーズを提案する姿も見られるように。次のグループへ進もうとすると自ら挙手して見て欲しいとアピールし、アーティストの気合いに全く引くことなく応えていく子どもたち。何回も繰り返すうちに動きは良くなりましたが、「お客さんには一発目でこれができなあかん!」とアーティスト。結局一時間弱を名前ダンスに費やしましたが、その中で伝えたことが全てにつながっている気がしました。
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そして、後は子どもたちがやりきってくれる事を信じるのみ、と迎えた発表の日。児童鑑賞日と保護者鑑賞日の2回の発表のうち、アーティストが来られるのは一回目だけ。出会ってから約一ヶ月、振り返れば初めはアーティストの言葉に全く反応しない子がいたり、気がかりな事もありました。でも、ここまで子どもたちも先生も一丸となって迎えた本番。様々な想いを胸に始まったオープニングから最後まで、一瞬一瞬、一人ひとりが舞台の上で楽しんでいる様子、緊張している様子、そして観客が物語の世界に引き込まれ会場の空気が変わったことを感じました。しかし、ここまで一緒にやってきたみんなだからこそ、「もっとできるばず。」と、発表後にはアーティストから2回目の発表に向けて最終チェック。今まで、どんな事にも一瞬で応えてくれたからこそ、どこまでも登っていけそうな気がする子どもたちの勇姿に胸が熱くなりました。
校長先生が会の始まりの挨拶で、「お客さんが、劇を観る前と観終わった後では世界が違って見えるような劇を。」と仰っていましたが、スタッフも毎回子どもたちの姿に驚き感動し、この出会いによって世界が違って見えたような気がした6日間。このような出会いをくれた、子どもたち、先生、そしてアーティストへの感謝の気持ちでいっぱいです。
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北村成美/振付家・ダンサー
https://www.children-art.net/kitamura_shigemi/

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通常はほぼ月二回活動しているグリグリですが、今年の秋冬はわけあって月に一回しかワークデーがないのでこの日は一か月ぶりにメンバーが集まりました。前回は、花壇の整備を丸一日かけて行って、うっそうとしていた花壇が見違えるようにきれいになり、冬を越せるかわいいお花が植えられたのですが、今回は実りの秋らしく収穫と食べることが満載のワークデーでした。
畑の収穫といえば、さつまいも。暑さのせいか、秋になるまで葉も茎もほとんど伸びることのなかったおいもがどうなっているのか心配していたのですが、数は少ないものの丸々と太ったさつまいもを収穫することができました。すぐには食べず、12月のクリスマス会でいただくことにしました。さつまいものツルは、甘辛く炒めるととてもおいしいので、丁寧に筋をとって、短く切ってきんぴら風にしていただきました。簡単な一品ですが、筋をとるのに5,6人がかりで約2時間作業という究極のスローフード。あるものを大事にする心って、言うほど簡単ではないと痛感しつつ、美味しさに感動しながらいただきました。
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二つ目の収穫はみかんです。畑の脇にもともと植えてあったみかんの樹が今年は大豊作で、子どもたちが木や塀によじ登ってとってくれました。集めてみるとものすごい量。数えてみたら100個以上にもなっていました。みかんはジャムにしようということになり、エプロンを持参してはりきってきた小4の女子を中心としたメンバーの一部が、午後はジャムづくりをしていました。しかし、あまりにも大量で、ジャムが出来上がったのは日も暮れた5時ごろ。お腹を空かせた子どもたちはパンにできたてのジャムをつけて「うまいうまい」と大騒ぎで食べていました。
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そして三つ目の収穫は柿です。にしすがも創造舎の中庭には大きな柿の木が3本あり、グリグリが集まる教室の窓から見るとおいしそうに熟した柿がよく見えるので、毎年子どもたちが「採りたい採りたい」と大騒ぎします。ついに高枝ばさみも買って、柿もぎが定着したのですが、今年は渋柿が20個くらい採れて、これも渋ぬきをしておいて12月のクリスマス会でいただくことにしました。
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収穫以外も、もちろん畑仕事はあり、レモンやブドウの樹に肥料を与えてふかふかの土にしてあげたり、さつまいもを収穫した後の畑を整備して次の種をまいたり、子ども畑の大根の芽かきをしてあげたり。
グリグリの体験に来てくれた親子も10名ほどいたので、メンバーさんが色々教えてあげたりしながらの、とっても賑やかで暖かなワークデーでした。

小学校の特別支援学級で行われた、音楽家の港大尋さんによるワークショップをご紹介します。昨年度も同じアーティストでワークショップを実施した学校で、今年は「港さんと、とにかく音楽と身体を自由に動かすことを楽しみたい。」という先生からのリクエスト。子どもたちの中に去年のことが何らかの形で残っているようなので、同じアーティストで継続して取り組む方が、安心してより面白い表現が引き出せるのでは、という先生の言葉もあり、同じアーティストにお願いする事になりました。アシスタントにはダンサーの渋谷陽菜さんをお迎えして、3日間のワークショップを実施しました。

ワークショップ初日、子どもたちとの久しぶりの再会。まずは、低学年グループでの実施です。去年と変わらない笑顔を見せてくれる子もいれば、1年生など初めましての子どもたちもいるので、まずはご挨拶。アーティストが「覚えてる?」と聞くと「覚えてな~い!」と返事をした子も、アーティストがジャンベ(アフリカの太鼓)を叩き出すと手拍子をしたり、自分たちも叩きたがったり、去年も聞いたリズムや音にすんなり反応していきました。
一人ずつ叩きながら、真ん中と端を叩く時の音の違いを使って簡単なリズムを叩いていると、ある男の子が、ジャンベを持ち上げた底は空洞になっていて、そこに風が発生することを発見。穴に顔を近づけて風を感じて確認し始める子も出てきました。
そうしてジャンベに慣れた後は、リズムに合わせて身体を動かしていきます。途中、ジャンベの音にあわせてダンサーが即興の踊りを見せました。教室を暗くして、まるでジャングルのような雰囲気の中で踊ります。何に見えたか聞いてみると「ライオン」「蛇」「オオカミ」「宇宙人」「アナコンダ」など、様々な生き物に見えた様子。じゃあ、みんなも一緒に踊ろうということで、ジャンベの音を聞きながら、時にダンサーの真似もしつつ、一人ひとりが即興でいろいろな動物になって踊りました。
一方高学年グループでは、ジャンベで一人一人にリズムを考えてもらうことにも挑戦。「トントントン」「タンタタタンタン」「カカカカカカカ」「タンタタタタタンタン」など、みんなで真似してジャンベを叩いたり言葉にもしたりしました。さらには、出てきたリズムにあわせて即興の動きをつけながらダンスをしました。昨年もジャンベを叩いたりダンスを踊ったりした仲間なので、アーティストがどういう事をするか、お互いの勝手がなんとなく分かっている事や、子どもたちの期待度の高さを感じた1日目でした。

2日目と3日目は、昨年度の経験があってこその子どもたちの反応の良さや、ワークショップへの期待も踏まえて、いくつかの歌や踊りに取り組み、最後には、低学年と高学年で一緒に発表する時間を設けるという計画で臨みました。高学年グループと一緒に取り組んだのは、アーティストの港さん自身による作詞作曲の『がやがやのうた』と、喜納昌吉氏の作詞・作曲の『花』。どちらの曲も歌いやすい歌詞やメロディーで、何回か歌っていると自然に子どもたちの声も大きくなっていきます。ピアノを弾くアーティストの側にくっついていたり、ジャンベを曲に合わせて叩く子もいたり、それぞれの参加の仕方を受け止めつつ、時には歌詞を読みながら言葉の意味も確認していきました。『花』の間奏部分で一人ひとりがソロで踊るシーンを入れたり、「川はどこに行くの?」と問いかけながらイメージを広げて子どもたちにアイデアを出してもらって振付を考えたりしました。

一方、低学年グループは『がやがやのうた』と早口言葉&ダンスに取り組みました。「はらっぱでラッパをふいた」「はらっぱで立派なラッパをふいた」「カッパがはらっぱで立派なラッパをふいた」と少しずつ単語を増やして文章を長くしていきながら、身体の動きもつけていきました。どんどんどんどん言葉が増えて文章が長くなりますが、「もうちょっと足していい?」と聞けば「いいよ!」と答える子どもたち。カッパの動きを考えていたら、動物博士と呼ばれる男の子がカッパの生態について教えてくれるなど、話も弾む中で踊りも組立ていきました。そして最終日には発表することを伝え、歌や早口言葉を少し練習してもらうようお願いして2日目のワークショップを終えました。

そして迎えた最終日。それぞれが発表する歌や早口言葉を何回か練習してからお互いに鑑賞です。直前には、アーティストと円陣を組んで先生にも秘密の作戦会議。ワークショップでやった事に更にひと工夫を加えて発表しました。高学年だけが取り組んだ『花』のサビ部分をみんなで一緒に歌ったり、低学年だけが取り組んだ早口言葉を高学年にも教えてあげたり、お互いが経験した時間を共有して、最後は『がやがやのうた』を全員で歌い踊りました。先生もギターで参加したり一緒に踊ったり、一人一人のバラバラが、音楽の中で心地よく混ざり合い、温かい時間となりました。


最後の振り返りでは、「踊りたい人?と聞いた時に何の表情も変えずにサッと手を挙げて踊ることができる。そういう反応が今の世の中に欠けているんじゃないか。音楽があって通じ合った瞬間だった。」とアーティスト。昨年の経験もあったからなのか、今回は去年以上に、アーティストの「歌ってみよう。」「踊ってみよう。」という投げかけに対する迷いのない反応の良さに驚かされましたが、音楽やダンスを通してのコミュニケーションが、子どもたちの持っている様々な表現を色とりどりに引き出していたのだと思います。
また、先生からは、アーティストの言葉かけが「座りなさい。」ではなく、「座っちゃおうか。」など肩の力の抜けた雰囲気でとても良く、指示がなくても子どもたちは「港さんと動いていると何となく楽しいことがある」というのを分かっている、という感想をいただきました。ピアノを弾けなくなるくらい日に日にアーティストに接近するなど、目に見える距離の近さもありましたが、そうした関係性の中でお互いに気持ちよく表現を分かち合うことができたような気がして、幸せな気持ちで学校を後にしました。
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港大尋/音楽家
https://www.children-art.net/minato_ohiro/

読んだ絵本:「もけらもけら」「ぼくがラーメンたべてるとき」「ぼくもだっこ」「アンジュール」「meta めた」など
9月の終わり、台風が近づいて残暑が厳しいある日曜日、約4ヶ月ぶりのえほんの会を開催しました。今回は、えぽんずメンバー2人に、ボイスパフォーマーの徳久ウィリアムス幸太郎さんをお迎えして、絵本の世界に、身体の動きとちょっと不思議な声を織り交ぜた会となりました。

午前の部、まずは身体ほぐしから始まりました。お尻やひじなど身体の一部を使って名前を書いたり、みんなで手をつないで円になり、隣の人に身体の動きで波を送ったり声を送ったり。最後は立ち上がってみんなで集合、フワッと手を放して広がったら、いよいよ絵本の登場です。
二冊目に読んだのは「もけらもけら」。抽象的な形や色に、不思議な擬音語が添えられた絵本です。参加者の方々にもいろんな読み方をしてもらい、それにえぽんずメンバーが身体の動きをつけていきます。飛んだり跳ねたり回ったり、どんな音からだって動きが次々に生まれていきました。

引き続いては、「ぼくがラーメンたべてるとき」。ある瞬間に同時に起きている様々が場所を変えてどんどん展開されていく世界を、読み手もどんどん変えながら表現しました。

そして午前の部の最後には、徳久さんによるライブパフォーマンス。畠山直哉氏の「LIME WORKS」という、石灰採石場や工場ばかりが収められた写真集を見せながら、短いライブを披露してくれました。絵本だけではなく、写真でも読み聞かせができるというのはスタッフにとっても新しい発見。子どもたちは写真を見ているのか見ていないのか、好き好きに自由に遊びつつも、時折みんなが、ふと、音に集中して聴いているような瞬間もある、そんな心地の良い時間にもなりました。
お昼を挟んで、午後の部は参加者の人数も3組と少なくなり、不織布で作った大きな大きな布をフワフワさせて遊んでいる内に、いつの間にやらゆるやかに会が始まりました。一冊目は午前と同じ「もけらもけら」。場所をさらに広く使って、やま天国に登ったり入り込んだり、また違った音の表現が生まれました。

三冊目に読んだのは「ぼくもだっこ」。いつの間にか、この日初めて出会った男の子たちが、まるで兄弟のようにぴったり隣同士に座っている姿が印象的。お話の最後には、また大きな不織布を使ってくるまったり身体も動かしたりした後に、「アンジュール」という文字のまったくない絵本へとつなげていきました。

徳久さんの演奏や、えぽんずメンバーの声に合わせて、自然に楽器を演奏している男の子の手。切ない犬の気持ちが静かに教室に満ちていくようでした。
その後は、「meta めた」という画集を使って、参加者のみんなで絵本をつくってもらいました。一つの絵をみんなで見て、自分が思いついた好きな音や身体の動きをみんなで共有していきます。ウクレレやタンバリン、ホースにベル、いろんな楽器や物も使って、一人一人が考えた絵本がつながっていきました。

あっという間に時間は過ぎて、午後の部最後も徳久さんのライブで締めくくりました。今度はえぽんずメンバーの動きに、子どもたちもいろいろな楽器に思い思いの音で参戦。そんな競演をのんびり眺める大人たち。贅沢な時間となりました。

さて、次回のえほんの会は12月16日(日)を予定しています。また一つ季節が巡って冬。木枯らしが吹いているかもしれませんが、ほっと温まる時間をご用意して、皆様のご来場をお待ちしております。
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☆9月のえぽんずさん:赤羽さや香さん(俳優)、小玉陽子さん(舞踏家・俳優)
ゲスト:
徳久ウィリアム幸太郎さん(ボイスパフォーマー)

小学校の特別支援学級で行われた、美術家の中津川浩章さんによるワークショップをご紹介します。普段は個人製作が多いので共同制作に取り組んでみたい、活動の中で「これ僕の!」と自信を持って表現してほしい、という先生からのリクエスト。一つの教室を丸ごと制作スペースに変えて、20人の子どもたちと2日間のワークショップを実施しました。

部屋に入ると用意されていたのは3m×3mの大きな画用紙。まずは紙の周りにみんなで座って、中津川さんからの説明を聞きます。絵具を使っていろんな絵を描くことを説明した後は、早速絵具をみんなに配ります。用意したのは発色の良いポスターカラー。黒以外の色を薄めに溶いて、手ごろな大きさの入れ物にいれ、一人一色と、好きな大きさの筆を選びます。色を選ぶにも、同じ色だけを使う子やいろんな色を試してみる子など、一人一人の好みが現れます。
そして、いよいよ制作スタートです。最初は一人ずつ、画用紙の上に乗って「まっすぐな線」を描きました。短い線や、画用紙の端まで続く長い線、四角になる線など様々な色と味を持った線が描かれていきます。子どもたちの「描きたい!」という気持ちもどんどん高まり、二人ずつ、四人ずつ、と描く人数も増やしていきました。薄く溶いてあるので、お互いの線が重なったり交わったりした部分も、綺麗な色の重なりを見ることができます。

最終的には全員で画用紙の上に乗り、中津川さんから注文の出るいろいろな種類の線や点、円などを描いている内に、子どもたちの心も次第に開いていくのか、一人一人の自由な線が広がりを見せるようになります。

そして一通り画面が色で埋め尽くされた後は、一度スポンジで水分を拭き取り、その上から、濃く溶いたポスターカラーを使って描いていきました。動物に乗り物、一人一人の好きなものも見えてくる瞬間です。具体物だけでなく、しずくを飛ばしたり、いろんな色の塗り方も試みたりしているうちに、ポスターカラーもどんどんなくなり、あっと言う間に作品が完成しました。

完成した後は、2日目に向けてそのまま乾かします。今回は途中から紫が大人気になり、海や宇宙をイメージさせるような作品になったかと思いきや、乾いてみるとまた違った表情になり、筆の跡やドリッピングの跡が見えるようになり、たくさんの小さな世界がギュッと詰まった大きな作品になっていました。
そして、土日を挟んでの2日目のワークショップ。今日は何をやるのか待ちきれない様子の子どもたちに、何をするのか説明します。「みんなで動物ワールドを作ろう」というテーマのもと、まずはどんな動物を知っているかを聞いてみました。ライオン、ヘビ、ウシ、ペンギン、ゴリラ、コンドル、キツネ、ゾウなど次々に動物が出てきます。
しかし、「じゃあその動物たちを、1日目に描いた絵から切り出してみよう。」という説明には、「難しい!」という声も。アーティストは「正確じゃなくてもいいよ。こんな動物いたらいいな、という動物でもいいし、動物が生きていくのに必要な木や水も作っていいよ。」と話していきます。さらに、「鳥とか作るのに、羽と胴体バラバラに作っていい?」「間違えたら違うの作ってもいい?」「誰かと一緒に作ってもいい?」などどんどん質問が出てきて、それに答えるたび、子どもたちもどんな風に作るかイメージを持てた様子でした。そして、「失敗したら?」という質問には、「失敗はないです。失敗したら、またそれをどうしたら素敵になるか考えるのも楽しいと思わない?」というアーティストの答え。作品のうまい下手を気にしてしまう子どももいるらしいですが、「失敗していい」と言ってもらえた事で、楽しんで制作に取り組めたと先生から終わった後に教えてもらいました。
見本を見せずに言葉だけの説明ではちょっと難しいと思うことも、アーティストの声掛けや、一人一人の表現をそのまま受け止めるという雰囲気を作ることで、安心して制作に取り組める環境を整えることがとても大切だと思いました。

さてさて、質問が終わったら早速画面を切り取りに行きました。最初はグループの代表が大きめの画面を切ってみんなに配っていましたが、だんだん慣れてくると、みんなそれぞれに好きな分だけ好きな形で切り取っていきます。ペンギンにコンドル、ネズミにアザラシなど、思い思いに動物を切り貼りしていきます。大きなゾウを作った子は、「飼育員さんも!」とゾウの鼻に人を乗せていました。そのうち、アンコウや潮を吹いているクジラも登場、緑の部分を切り取っていたら「カエルになっちゃった!」と偶然できた形も楽しみつつ、真っ白だった画面が、様々な生き物の暮らす素敵な世界に生まれ変わりました。

1時間ほど制作に取り組んだ後は、一度みんなの作品を鑑賞して、自分の作品の事や、友どもたちの作品の良かったところなど、感想を聞かせてもらいました。
実施後の先生のアンケートでは、「ダイナミックに表現する楽しさ、描きながらいろんな色が混ざっていくおもしろさを味わうことができた。」「一人一枚の画用紙に向かうのではなく、大勢で大きな作品をつくる体験ができた。」などの感想をいただきました。

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中津川浩章/美術家
https://www.children-art.net/nakatsugawa_hiroaki/

残暑がやっと和らいで秋の気配も感じられるようになりましたが、日曜日のワークデーはあいにくの雨の一日となりました。一日中雨が降り続いた事もあり、参加したメンバーは大人メンバーが一人に、親子が一組、あとはボランティアと事務局スタッフだけという少し淋しい集まりになってしまいました。
午前中の集まりで今日する事を確認する際に、雨にも負けず、でも体調に無理は無いようにということで、午前午後とも外での活動は一時間程度とし、前回のワークデーで話し合っておいた事を少しですが片付けました。

まずは、夏野菜のトマトももう終わりということで、一度全部抜いて畑を次の野菜のために空けました。同じく、とうもろこしも引き抜いて、こちらには秋に向けてコールラビを植えました。コールラビの苗は、メンバーの方が自宅で発芽させて前日のうちに届けておいてくれたものです。

お昼には、8月のワークデーで漬けておいたトマトのピクルスをつまみつつ、メンバーの方が持参して剥いてくれた梨もいただきつつ、午後はどんな作業をするかなどのんびり語らいました。
そして、午後になると心なしか雨が強くなったような気配。本当は、玉ねぎや小松菜の種を蒔くことも予定に入っていましたが、種が流されてしまいそうなので、無理せず、まずはしそ畑をきれいにすることにしました。

畑のしそは3株分がこんもり茂っていて、せっせせっせと刈り取りました。全部収穫した後は、教室に戻って葉をより分け、どんな保存法があるかなどを調べました。その結果、しその実は塩漬けにして、葉っぱ部分は一夜干しにした後、一部はしそ酒(うがいに良いらしい)、残ったものはパリパリにしてふりかけにしたりしようと計画中です。大量のしその保存方を考えている途中、「赤じそならジュースにできるね」という話も盛り上がり、来年の畑計画に入れたいな、と思いました。

最後には、今日の振り返りと、次回やりたい事などを話つつ、ささげの種やごぼうの種も収穫して、今日来てくれたメンバーでしそやじゃがいもを分配して解散しました。

メンバーが揃わず子どもの姿も少なくて、いつもとちょっと違ったグリグリ畑ですが、すっきりして次の植物を待っている場所も増え、秋冬に向けての準備もバッチリ。次回は晴天に恵まれて賑やかに活動できるよう祈ります!

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「ダイナミックな造形を子どもたちに体験させたい」という要望を幼稚園より受けて、美術家・山添joseph勇さんによる造形ワークショップが開催されました。全2日間行われたワークショップの2日目、5歳クラスの様子をレポートします。
朝9時半。園のホールに集まった子どもたちは14人。お休みの子がいたので、ちょっと少なめです。ホールには大きなケースにびっしりつまったたくさんのせんたくばさみ。そして大きなモニターには、色々な形をした、色とりどりのせんたくばさみが次々に映し出されていています。
「おはようございます」と話を切り出した山添さん。「今日は何も用意していないけど、せんたくばさみをたくさん持ってきました。何かを作らなくてもいいので(壁面状の空間に)くっつけたり、服や体につけたりして遊んでみてください」
それだけ子どもたちに伝えると、まず5分くらい、モニターに映し出したせんたくばさみを眺めていてもらいました。普段見慣れているせんたくばさみのはずなのに、形も色も、こんなに色々あることに子どもたちは早くも気づいた様子。「これはフランスのだよ」と山添さんが言うと「えーー?!」と驚きの声。今日は面白いことになりそうと、子どもたちも予感がしたようです。
「じゃあはじめよう」という一声で子どもたちは一斉にせんたくばさみの周りへ集まりました。赤、白、黄色、みどり、ピンク、青、半透明のものなどだいたいの色ごとにわかれていますがそれぞれの色のなかにも微妙な色違いがあるので、全部で200色くらいあるとのこと。奥の深い色彩と、多種多様な形の洪水には、圧倒されるインパクトがあります。子どもたちは、さっそく手にとってつなげてみたり、服や髪の毛につけてみたり、壁面のように無色透明のビニールを張った空間に挟んで遊んだり、大中小のサイズがそろったせんたくばさみを家族に見立てて、即興で物語を語ってみたり、自分一人の空間をとって、ひたすら何かをつくろうとしたり。本当に色々なことをして遊びはじめました。どうしたらいいかわからなくてぼーっとしちゃう子は一人もいなくて、みんなどんどん手を動かしてはせんたくばさみで何かしようとしているのが気持ちいいくらいでした。
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せんたくばさみという、つなげるのも切り離すのも、子どもが簡単に扱うことのできる非常にシンプルなツールゆえ、広がりは無限で、時間の経過とともに変わりゆく子どもたちのせんたくばさみとの関わり方は見ていてとても興味深いものがありました。個人の作業がグループ作業に変わったり、一度やりきったものを全部壊してまったく違う新しいものを創りだそうとしたり、個人の作業が終わったからと、友だちのためにせんたくばさみを集める作業をすることにしたり、どこまでもひたすらつなぎ続けていたり・・・。山添さんが「あと10分くらいで片付けの時間だよ」というまでは、この遊びはエンドレスに続くのではないかと思われるほど、子どもたちは夢中になってせんたくばさみと向き合っていました。
最後は、作ったものも、つなげたものも全部崩し、あちこちに散らばったせんたくばさみをかき集めて、色ごとに元のケースに納めておしまいとなりました。作っていく作業と片付ける作業は、目的も意味も異なるものですが、色の美しさのせいか、どちらもとても創造的な作業に感じたのは私だけでしょうか。
ワークショップに参加した先生たちも、せんたくばさみの奥深さを実感してくれて、これからは園の遊びに取り入れたいと前向きな感想をいただくことができました。
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山添 joseph 勇(美術家・深沢アート研究所代表)
https://www.children-art.net/yamazoe_joseph_isamu/
★せんたくばさみ会議 https://pegs.exblog.jp/

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夏休み最後の日曜日となるこの日、雲ひとつないギラギラ光る太陽の下で、にんじんのタネまきをメインにワークデーを行いました。集まったのは約30名。暑さにも負けない元気いっぱいの子どもと大人ばかりで、「日に焼けたねー!」などと挨拶をかわしながら集まり、いつものようにミニ黒板に書きだした今日のメニューをみんなで確認し合ってから作業にとりかかりました。

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グリグリでは、これまでも何度もにんじん作りにチャレンジしていますが、今年は、メンバーの中で福島県相馬市において、馬の支援活動を行っているSさんファミリーの呼びかけもあり、これまでよりも盛大ににんじんを育ててみようということになり、この日はタネまきをすることにしました。
Sさんが買ってきてくれたのは3種類のにんじん。乾燥しきった土にたっぷりの水をまき、肥料を混ぜてよーく土づくりをしてからのタネまき。かわいい絵も添えられたネームプレートを子どもたちが作ってくれました。最後にそっとわらをかぶせて、もう一度たっぷりの水をあげておきました。
これから一週間、乾燥しないようにメンバーとスタッフが日替わりで水やり当番です!
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1時近くまで作業をした後は、ランチタイムです。この日は、7月28日に開催したイベント「畑@校庭まるごと体感デー」のスライドショーを見ながら、打ち上げを兼ねたものとなりました。スタッフのKくんが家からタイカレーを仕込んで持ち寄ってくれたので、もうみんな大喜び!!具材はもちろん畑でとれたお野菜です。ちょっと辛いけど、子どもたちもおいしそうに食べていました。その他、収穫したトマトを同じく畑のバジルで作ったバジルソースであえたサラダ、採れたてのきゅうりと谷中生姜に手作りのシソ味噌をつけていただくなど、とても豪華なランチとなりました。
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猛暑が続くと、暑い、暑いと部屋にこもりがちですが、暑い中でもバラがきれいに咲いていたり、トンボが飛んでいて秋はもうすぐそこまで来ていることを実感したり、やはり畑で植物や虫と戯れることは私たちに色々な感覚を呼び起こしてくれるものだなと感じた一日でした。メンバーの子どもや大人たちも、きっと色々な季節の変化を感じたことだと思います。
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そして最後の最後に、スタッフの一人が色とりどりのトマトや、まだ青くて固いトマトでピクルスを作ってくれました!ひと月後ほど味をしみ込ませた後、ワークデーのラインタイムにいただけそうです。
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「畑@校庭まるごと体感デー」の全体レポートに続き、その中で開催されたプログラムのひとつ、「ぷちライブ!」の様子をお届けします。子どもから大人まで楽しめる、「ぷちライブ!」も今回で10回目となりました。
お迎えしたアーティストは、「COINN」。こどもと、おとなと、あかちゃんに送る、4人組の音楽バンド。ギター、ウクレレ、チェロ、ドラム、歌、色とりどりな編成で、愉快で切ないミュージックコンサートを奏でてくださる方々です。午前は小さなお子さんとご家族向けのほんわか室内ライブ、午後は芝生が広がる校庭での屋外ライブ、と2ステージ行いました。
○午前は親子・家族向けの室内ライブ
午前は、小さなお子さんを抱っこしながらでも聞きやすい室内でのライブ。アンプラグドのやさしい楽器の音色に包まれた時間となりました。COINNのオリジナル曲はもちろん、季節は夏、ということで即興?のお化け話を語った後に「おばけなんてないさ」を歌ったりしてほんわかした時間を過ごしました。

○午後はどなたでも楽しめる屋外ライブ
暑さの厳しい日だったのでお客さんがどのくらい集まるか心配しましたが、少し日が陰ってきた頃から人の姿も少しずつ増え、いつのまにか、たくさんの方々がライブの始まりを待っていてくれました。ライブが始めると、子どもたちは惹きつけられるようにじっとCOINNの姿を見つめ、楽器にも興味深々。知らず知らずのうちに近寄ってくる子どもたちも。メンバーの方々も、アコーディオンやギターを抱えて観客の中に入っていき、お客さんを盛り上げたり、みんなで一緒に歌ったり。夕暮れ時に、ホッと一息つけるような音楽の時間となりました。