秋になり、当NPOでは連日様々な現場でワークショップが行われ、いろいろな出会いが生まれています。ある11月の晴れた日に行われた保育園でのワークショップの様子をレポートします。この日のアーティストは外村友紀さん(造形作家・ こどもワークショップ空間Yellow Pony主宰)。子どもへの声かけがとても丁寧で、カラフルな造形の世界を広げて下さるアーティストです。

5歳児クラスで行ったワークショップは、3歳のころから子どもたちが交流を続けているという「マジョリン」というお友だちがモチーフです。子どもたちはまだ「マジョリン」の姿を見た事はありませんが、日頃からお手紙やプレゼントのやり取りをしているそうです。今回は、忙しくてなかなか会えない「マジョリン」のために、お友だちを作ってあげよう!という設定でワークショップを行いました。先生がとてもうまく子どもたちに話をして下さったので、始まる前から「お友だちを作りたいです。」と外村さんに言いに来る子もいました。
そして、いよいよワークショップの始まりです。いつもとは違い、ホールに並べられたカラフルな画材をみて、何が始まるのかワクワクと緊張が混じった様子の子どもたち。外村さんが見本の作品を見せると「ワアーッ」「すごおい!」と歓声が上がりました。そして早速制作スタートです。ミカンのオレンジネットに、好きな色のセロファンを選んで入れて、後はフェルトで顔や髪の毛、服やリュックなど思い思いに装飾していきます。自由に作る事にとまどいがある子もいますが、アーティストの声かけや、先生が「正解はないからね。なんでも良いんだよ。」という言葉かけをして少しずつでも作業をすすめています。輪ゴムを止めるのが難しかったり、フェルトが切りにくかったり、手助けが必要な場面でも子どもはなんとか頑張ろうとし、アーティストもアドバイスを繰り返して、良い雰囲気の中子どもたちは集中して制作に取り組みました。マントを付けたり、スパンコールをカチューシャにしたり、背中にも顔を作ったり、侍をモチーフにしたりと子どもたちの発想はとどまるところを知りません。

マジョリンの友だちが完成したら今度は、その友だちがいられるようお部屋をつくります。プラスチックの段ボールに、セロファン、透明折り紙、色画用紙などを切り貼りして、グループ毎にイメージの世界を広げていきました。海に大きな家、人魚に太陽、みんなで一つの作品が出来上がっていきます。グループ毎の作品が出来るとそれを組み立てて家にしてライトアップ!!「ワアーッ、すご~い!」と大喜びの子どもたち。家に友だちを飾った後は、最後のお楽しみ。先生が持ってきてくれた、子どもたちが3歳の時に「マジョリン」からもらったという、「魔法の粉」を振りかけました。「マジョリン来て下さい!」「お願いします!!」とみんな気持をこめてお願いする姿には大人も感動です。
最後には、「先生(家を)どこに置くの?」「あれを見ながら寝るのはどう?」「あそこで本を読むのはどう?」と聞く子どもたち。「マジョリン」を巡る物語の中で想像力を思う存分広げた子どもたちの姿に、アーティストもスタッフも始終顔がほころびっぱなしの一日となりました。

終了後の先生のお話では、作品の顔が作った子どもの顔に似ていたということや、大胆に制作できた、などの感想をいただきました。どんどんアイデアを出していける子と、アイデアを出すのに時間がかかる子など個人差はありますが、一人ひとりの作品はどれも素敵な「マジョリン」のお友だちとなりました。
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外村 友紀(とのむら ゆき)/造形作家・ こどもワークショップ空間Yellow Pony主宰
https://www.children-art.net/tonomura_yuki/

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秋になると植物の成長もゆっくりなので、畑仕事は少しのんびりしながらできるようになります。そこで、グリグリの恒例なのが焼いも&焼きリンゴ♪この日は誰もが楽しみしているので、この日も大勢のメンバーが集まりました。
午前中は、まず最初に畑をよく観察して植物がどんなふうに成長しているのかを見たり、どこにどんな植物が育っているかを見たりました。その後、芽かきなどの作業をする畑チームと、畑の柵をつくる大工チームと、焼いも・焼きリンゴの準備をするチームにわかれて、それぞれが作業をしていました。子どもたちももちろん大人と一緒にまざって作業です。子ども畑のまわりの雑草をぬくなどの作業をする男子チームもいたり、、花壇の脇に腰掛けてずっとハタケマップ(カブさん特製)のぬりえをする女子チームもいました。
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好きなところでみんなが何かをやっていること。グリグリの一番いい時間がまさにこういう時間なのです。
さて、焼いも&焼きリンゴ。焼きあがると歓声があがり、わーっとみんなでいただきました。さつまいもは今年は不作でまったく育たなかったので、家から持ち寄ったもの。リンゴ(紅玉)は、春と夏のイベント「畑@校庭まるごと体感デー」共催のパートナーである、アースデイマーケットさんに農家さんを紹介してもらって、群馬県の「富貴上リンゴ園」さんより購入しました。あまずっぱいおいしいリンゴでした♪ 女性陣(お母さんやスタッフ)は、上にハチミツをかけたり、シナモンをふったり、好みにあわせて甘~くして食べて、みんな幸せそうな顔をしていました。
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さらに華をそえてくれたのがハーブ部(ハー部)のGさんが入れてくれた「ホットジンジャーエール」。レモン風味のマイルドなタイプと、ピリッとしょうがの効いたスパイシーなタイプと2種類です。
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おいしくてポカポカの一日でした。
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★富貴上リンゴ園 https://fukiageapple.jp/

110921 056aa.jpg 10月13日に、都内のとある幼稚園において石坂亥士さん(神楽太鼓演奏家・踊るパーカッショニスト)のワークショップが開催されました。ここの幼稚園の特色は外国人の子どもたちが多いことと、日本人の子どもたちも海外に暮らした経験のある子が多いということで、それだけに日頃から一人ひとりの個性を重んじるように心がけているという、公立幼稚園ではちょっとめずらしいケースの園でした。
亥士さんのタイコワークショップは9月に引き続き2回目となるこの日、子どもたちは亥士さんを見つけると友だちを見つけたかのようにフレンドリーに話しかけたり、答園してすぐにタイコをたたきにやってくる子もいたりして、とてもなごんな雰囲気ができていました。「ここの子どもたちと亥士さんとの相性がとてもいい」と言う副園長先生の言葉通り、子どもたちと亥士さんのフィーリングがぴったりくる様子がいち早く感じ取れました。
亥士さんが持ってきてくれたのは7つのタイコ(西アフリカを中心として普及している民族打楽器のジャンベ)と、ネパールのドラゴンボール(龍の絵が描かれた金のボール。宗教的な儀式に使われるようなもの)。ジャンベにはすでに慣れている様子の子どもたちは、亥士さんがジャンベを叩きはじめるとすぐさま足を動かします。彼らのコミュニケーションはとてもすばらしく、ただバタバタ足踏みしているだけではなく、亥士さんが叩くジャンベの音をよく聴きわけて、音に合わせて動いているのです。ウォーミングアップをして身体があたたまったら、ドラゴンボールというめずらしい楽器を子どもたちに紹介しました。ネパールの楽器ですが、お寺の読経の際にみかけるものに少し似ています。ボール状になっている金の淵を棒で叩き、グルグルなぞるように淵をこすると音が膨張し、ボワボワ~~ンという、聞きなれない不思議な音が出るものでした。子どもたちはその音色に大変な興味をもってなんでそんな音がするのかじっと見つめていました。
通常、園児にとって1時間はけっこう長いもので、場合によっては集中力がもたない場合もあるのですが、ここの子どもたちはほとんどずっとタイコにあわせて身体を動かしぱなしで、途中集中力が切れることもなく、本当に心から子どもたちみんながタイコを楽しんでいるようでした。とくにはまった男児の一人は、途中から亥士さんのタイコを借りて、セッションを始めるほど。その叩き方は驚いたことにちゃんと亥士さんの叩く音とマッチしていて、将来ミュージシャンになるのでは思われるほどでした。
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石坂亥士(神楽太鼓演奏家・踊るパーカッショニスト) https://www.children-art.net/ishizaka_gaishi/

IMG_5427aa.JPG 9月頭、まだ夏休みが明けたばかりの幼稚園で新井英夫(体奏家・ダンスアーティスト)さんによるワークショップが行われました。クラスが4歳児と5歳児に分かれているので、それぞれ1回1時間程度。新井さんの狙いは、ダンスをするというよりも、いつも当たり前のように動かしている身体を、今日はちょっと意識をしながら動かしてみようともの。タイコを鳴らして挨拶をしたり(子どもたちはタイコの音に何かしら反応して”答えようと”するもの)、金のボールをコン!と叩いてその音にあわせて全身の力を抜いて倒れてみたり、目をつぶってタイコの音に耳を澄ませどこから聞こえてくるか当ててみたり、音をたてずに新聞紙を持ったまま動いてみるなど、色々な小道具を使って感覚を刺激する試みを色々とやってみました。
幼稚園の先生の話では、はじめて会う人やはじめてやることに拒否感を覚えてしまう子が数名いるということだったのですが、先生たちも子どもたちの中に入り、子どもたちと一緒に楽しんでいたことも奏功して、誰ひとり脱落する子や拒否反応をしめす子はいなくて、始終子どもたちの集中がとぎれることなく、身体を動かすことを楽しんでいました。
終了後先生にお話を聞いたところ、普段先生にピッタリくっついて来る子はいないのに、ワークショップで身体と身体をくっつけることが多かったせいか、教室に戻ったあと子どもたちがワーッと先生の身体にしがみついてきたそう。スキンシップは信頼関係への第一歩。より一層先生とのつながりが深まったことと期待しています。
この日は第1回目。11月には2回目が開催される予定です。
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新井英夫(体奏家・ダンスアーティスト) https://www.children-art.net/arai_hideo/

夏のような暑さだった土曜日、雨上がりで土は柔らかく、久しぶりのワークデーは、夏野菜が終わった畑に野菜の種や花の苗をたくさんたくさん植えました。

まず、アーティストのカブさんが植える種や苗、球根を説明をしてくれました。ピンクの花がさく苺や、淡い色合いのラベンダー、秋らしいチョコレートコスモスなど、メンバーが植えたい植物や珍しい植物など植えるものが目白押しです。

そのため、午前中は次に植える植物のために畑を整備しました。せっせせっせと雑草を抜き、せっせせっせと畑を耕します。

中学生の男の子は傾いた豆トンネルの補修にも取りかかり、つるが伸びるというホップを植えていました。小学生の男の子たちは、「グリグリ」の看板に欠けていた「リ」にやすりをかけ、その隣の子は子ども畑に茂っていたシソの根っこを切り分けています。

午後からはさらに種植え、苗植えに集中、どんどんどんどん、メンバーが各自植えたいものを植えました!草花では、珍種のチューリップ、ギガンチュウウム、レモングラス、シクラメンなどを植えました。
野菜は、たまねぎの黄色と赤色の二種類、ラディッシュにスイスチャード、タアサイ、ウィンターラディッシュ、パープルバードなどなどです。全てが順調に育てばとてつもなく豪華な畑になります。

ハーブ畑にもいろいろな種類のミントやラベンダーを植えました。その横には、お祭りのピザにも乗っけて大好評のほうれんそう畑を作りました。畝がきれいにできたので、ほうれん草は2種類、春菊に、カブラの仲間の日野菜も植えました。

そしてそして、前回虫にやられて、青虫たちを移動した白菜とキャベツコーナーが、またまた大惨事に。ふたたび青虫を移動、虫よけを強化しました。

秋らしい蝶々やカマキリなど、虫がたくさんいるのも畑の魅力ですが、人間も白菜やキャベツを食べれる日が待ち遠しいです。

たくさん汗をかいて畑作業に熱中し、通りがかったおじさんに「夢の世界のようですね。」と声をかけていただいたキラキラした畑、秋はワークデーが少なくなりますが、みんなで植物の成長を見守っていきたいです。

体感デーをはさんで久しぶりのグリグリワークデーは、暑くも寒くもないちょうどよいお天気で、畑のお手入れが随分はかどりました。
まずみどりのカーテンにできていたシカクマメを収穫、まるで誰かが模様を描いたようなオモチャカボチャも小さく実をつけていました。

そのあとは、体感デーに植えてもらったブロッコリーなどの様子を見みてみたのですが、虫よけのカバーをとると、なんとほとんど葉っぱが食べられているではありませんか!みんなで青虫を探して捕獲、別の場所へ移動させました。

その傍らでは、ハーブ畑の手入れをしたり、コニファーを散髪して畑の風通しをよくしました。

きれな丸にするべく散髪に夢中になる子もいれば、抜いたツルでリースを作る子どもたちもいます。そして切った枝や草を片付けたり運んだりするのも、大人も子どももせっせと取り組みました。

お昼には、HER部が入れてくれたハーブティーとともに、シカクマメのいためものをつくりました。シカクマメは切ると断面が星型のようになっている面白い植物です。

午後からも午前中に抜いた草や切った枝などを片付けていたら、何やら子どもたちがワラワラと集まってきました。何をしているかというと、あるお母さんが手のひらほどの大きさのカエルを捕まえて、みんなが一瞬で集まったのです。(最後にはまた畑に返していました。)

畑にはいろんな生き物がいるのだなあと感心した後は、夏野菜の収穫や次に植えるにんにくのために土を耕しました。

途中すいかが小さく実っているのを発見!食べれる大きさではありませんでしたが、2つも収穫できました。来年は食べられるサイズになるようリベンジです。

最後には、ひまわりの種を収穫したり、いつのまにか随分成長していたぶどうを見て、巻きつくまでにかかった時間を知っているメンバーからは歓声が上がり、しっかりぶどう棚に巻きつけて畑を後にしました。

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去る9月4日、にしすがも創造舎の校庭で「畑@校庭まるごと体感デー」が開催されました。台風の影響が懸念されながらも、当日は嘘のように雨が止み、さわやかな秋の風が校庭をかけぬけていく心地いい天気に恵まれたおかげで、当日の来場者数は過去最多の600名。多くの方にご来場いただき、本当にありがとうございました。
このイベントは、当初はグリグリの収穫祭として開催していたものですが、昨夏のアースデイマーケットさんとの出会いによって、オーガニックの食材を提供する農家さんのマーケットや親子向けの音楽ライブ、カモ・カフェのオープン・カフェが開かれるコラボ・イベントとして、今回が3回目の開催となりました。
<アースデイマーケット> 
新鮮な野菜から梅干し、ハチミツ、ジャム、大豆、お茶など、毎度幅広いアイテムが揃い、正午の開店を待ちきれない方たちが開場前から集まっていたのが印象的でした。
<グリグリ>
毎度大好評の石がまPIZZA、畑ガイドツアー、絵本の読み聞かせ、こども屋(今回はボーリング)の他、初企画としてハーブBARを開催しました。ハーブBARは、グリグリのハーブ畑から着想したドリンクやブーケの販売と、ハーブスプレーづくり体験ができるというコーナーで、ゼロからグリグリメンバーの「ハーブ部」が企画し、準備をしたという点でとても新しい挑戦でした。
6月頃からこの日のために様々な試行錯誤を繰り返し、アイディアを練って万全の体制で迎えた甲斐があり、当日は絶え間なくお客さんが訪れる盛況ぶりでした。グリグリメンバーは、イベントのために色々な準備を行ってきたのですが、その一つが会場を彩った日よけのターフと万国旗でした。会場に華やかさを出すためと、ピザが焼きあがるまでの間お客様が日影で過ごせるようにという実利も考えて作成したのですが、各自が古着や自宅に余っている布を持ち寄り、ワークデー(=活動日)にチクチク針仕事をして仕上げていきました。万国旗もターフと同じ布を使い、子どもも手伝いながら一つ一つ作っていったものです。もう一つメンバーが作ったのは、アースデイマーケットでの買い物に一部使われていた黒いエコバックです。グリグリも環境に配慮した活動を行っているためメンバーの意識は高く、環境を大事にする農家さんの思いに少しでも寄り添えればということで寸暇をおしんで作成しました。イベントの内容自体は毎回それほど大きく変わりませんが、運営しているグリグリメンバーの意識には、このようにもてなしの気持ちが大きく芽生えていることを少しでも知っていただければと思います。
<野外音楽ライブ>
「即興楽団ウジャ」は、誰がアーティストで、誰が来場者なのか区別できないくらい会場の皆が一体になって音楽を奏でるという未だかつてない状況を創りだしていました。民族打楽器やタイコ、手づくり楽器など、手に持つ楽器はそれぞれで、ときどきマイクでシャウトする子どももいたりするのですが、すべてが音楽になり、ウジャさんの指揮のもとにいつしか集まるというコントロールされたカオスが、何とも原始的に人びとの心をゆさぶっているようでした。
「畑@校庭・・・」は、次回は春ごろ開催の予定です。再び皆さまにお会いできることを楽しみにしております。
会場の様子
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ハーブBARのスタッフとしてがんばるグリグリキッズ
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ハーブのブーケ
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グリグリメンバーのパパさん、ママさんによる絵本の読み聞かせ
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ぷちライブ!の即興楽団ウジャさん
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読んだ絵本:「とこちゃんはどこ」「ことばのあいうえお」「ゆっくりのんびり」「たいようオルガン」「おじいちゃんのおじいちゃんのおじいちゃん」など
9月のえほんの会は、8月がお休みだったため2ヶ月ぶりの開催でした。台風の接近にも関わらず、初めて来てくれた方も常連さんも、そしてえぽんずメンバーも久しぶりの方も登場して、午前の回はたくさんの人で賑わいました。
一冊目の絵本は、「とこちゃんはどこ」でした。あちこち動き回る「とこちゃん」ことえぽんずメンバーに、子どもたちもちょろちょろ付いて行きました。「ドオン!」では、みんなでバケツ太鼓や楽器を持って、「鬼の子チーム」と「人の子チーム」で、太鼓合戦です!お父さんやお母さん、動物たちなど登場人物が増える度に、どちらのチームの音も次第に大きくなっていきました。

午前の回の締めくくりは、いつでも大人気の「ことばのあいうえお」でした。えぽんずさんがペラペラページをめくって、好きなところでストップ!そのページの文字から始まる言葉を、子どもたちだけでなく、お父さんお母さんも一緒に考えました。

午後の回は、台風の影響で降ったり止んだりの雨の影響か、ぐっと人が少なくなり、午前中から残ってくれた2組の家族とゆっくり贅沢なえほんの会となりました。
「たいようオルガン」では、マットの汽車に乗ってみんなで旅に出発です。橋を渡ったり、海に浮かぶ船を作ったり、バケツをかぶってトンネルの中を体感してみたり、いろんな想像の世界を越えて行きました。

そして、この日は三世代で参加してくれたご家族もいたので、2冊目は「おじいちゃんのおじいちゃんのおじいちゃん」を読みました。最初のうちは微笑ましく見ていたものの、おじいちゃんのおじいちゃんのおじいちゃんのおじいちゃんのおじいちゃんの…が、「ひいひいひいひいひいひいひいひいひいひいひいひいひいひいひいひい…(ずっと続く)」になってくると、えぽんずも必死、見ている大人は笑いが止まりません。いろんな読み方が楽しめる絵本でした。

そして、リクエストを聞いたところ、またまた「ことばのあいうえお」を読みました。タイミングよく大雨が降ったり、積み木を使ったり、出てくる言葉を身体も動かしながら感じていきました。
次回のえほんの会は、10月16日(日)です。読書の秋、身体や音楽も使って、いつもと少し違うえほんの世界を味わいに来てみませんか?
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☆9月のえぽんずさん:俳優
(たけうちみずゑさん、赤羽さや香さん、菊池千里さん)
ゲスト:
後藤 勇さん(コントラバス弾き語り)
https://gotosong.web.fc2.com/

すっかり秋のような涼しさが続いて、早くも秋の気配を感じるような今日この頃、新しいメンバーのグリグリTシャツも完成しグリグリワークデーは畑の手入れだけでなく、9月4日(土)にせまった体感デーの準備も含め、賑やかに行われました。

午前中は、また畑を占領し始めた雑草を退治しつつ、ミニトマトやオクラ、ネットの上の上まで伸びたササゲを収穫しました。

その間、体感デーに向けて、横断幕の飾る位置を試してみたりもしました。古布を使って作った小旗たちもカラフルでとっても良い感じです。

今年の夏は、暑すぎたかと思えば雨が続いたり、天候が不安定だったためか、あまり野菜の収穫ができませでした。しかし、野菜の代わりに、この日はHER部がノンアルコールモヒートを振舞ってくれました!

真剣に相談する姿はまるで科学実験さながら、子どもたちもハーブの入った氷作りをお手伝いしてくれました。HER部は、体感デーでもドリンクなどをハーブBARで販売します。
午後からは、みんなで体感デーの準備を行いました。教室では、日よけのためのターフ作りや、エコバック、小旗を縫う作業を行いました。子どもたちも縫物をしたり、エコバックにハンコを押したり、ミシンにも挑戦していました。

子ども屋も、ゲームのルールを話し合ったり、かなりの数のお客様が来てくれることを想定して準備をしていました。
4日(土)は、石がまでピザを焼いたり、マーケットにハーブBAR、ぷちライブに絵本の読み聞かせ、畑ツアーなどなど、盛りだくさんな内容を用意して、皆様のお越しをお待ちしております!
※体感デーの詳細はこちら

夏休みが始まる7月は、2年1組親子向けワークショップを2回行いました。今年度三回目となる7月30日は、『みんなでなりきり!げきあそび』という演劇のワークショップでした。アーティストは演劇企画「思考動物」の前嶋ののさん、関根好香さん、そして音楽担当の大橋エリさんの3人にお越しいただきました。

小さい子も対象にした演劇ワークショップということで、演劇的要素がどこまで子どもたちに伝わるか多少の不安もありましたが、絶妙なプログラムの内容と、保護者の方々の積極的な参加により、見応えのあるワークショップとなりました。
まずはストレッチやランニングで身体と心をほぐします。ストレッチも身体だけではなく、顔の表情をほぐすことも取り入れ、みんなの面白顔に笑い声もちらほら。みんなで真中に集まったり、散らばったりという動きの後、ランニング中には、前嶋さんたちからクッションなどが投げ入れられ、テンポよく周りの人にパスを回しながら教室の広さや危ない場所を感覚でつかんでいきます。

その後は、大橋さんの音楽に合わせて、猿が人間になっていくまでを身体で表したり、「ここは海の中」という設定のもと、魚やワカメに成りきったりしました。

続いては、声を使った内容で、いろんな擬音語を考えて声をパスしたり、みんなで寝転がって目を閉じ、ジャングルに聞こえて来そうな音を考えたりしました。鳥の声やターザンのような声、どこかから何か動物がやってくる足音と、ジャングルで開かれるお祭りなど、少しずつイメージを広げていきました。

そして最後にはグループに分かれ、前嶋さんから一枚ずつポストカードが渡されました。そのポストカードの絵を、グループの全員で、身体で真似してみようというのです。最初はそのお題に少々驚いている人たちもいましたが、「え~っ!」と言いながらも、相談してとにかく身体を動かしてみます。なかなか難しい絵もありましたが、グループで協力して何とか形を作り上げていきました。

そしてそして、仕上げは、その絵から短いお話を作っての発表会を行いました。椅子やボールなどちょっとした小道具も取り入れて、熱心な相談の後、いよいよ発表です!

出来あがったお話は、モデルの絵を描くお話、いなくなった猫が帰ってきたお話、赤ちゃんたちが泣いたり遊んだりしているお話、謎の卵が鳥に割られて魚が登場するというお話、という4つの物語でした。たった一枚の絵から、場面の設定やセリフを考え、そこに登場する動物や人間のしぐさや表情にも工夫を凝らし、どれも続きが気になる見事な出来栄えでした!

「物語の中でわたしたちは、どこへだって行けるし誰にだってなれるんだ。自分じゃない誰かになってみたら、誰かの心がわかるかもしれない。それが『えんげき』。」という前嶋さんのメセージの通り、『えんげき』の楽しさを体感した一日でした。