9月頭。気温35℃を超える過酷な残暑の中、2日がかりで作り上げた「月」の形のぶどう棚。その後は思うように作業がはかどらなくてなかなか塗装が仕上がらなかったのですが、やっと、やっと、完成いたしました!9月とは打って変わって寒風吹きさぶ寒い寒い冬空の下、集まったメンバーで「月」の部分をレモン色に、梁をみかん色に塗って仕上げました。「畑にくだものの木を植えた~い」という希望が多いことにちなんで、レモンとみかんのようなおいしそうな色に塗られたぶどう棚は、ひと際目につくようになりました。
ペンキを塗ること通算3日間・・・
ぶどう棚を塗るついでに、廃材でつくったベンチやテーブル、畑を囲むための柵も塗りました。子どもたちはこういう作業がみんな大好きです!もちろん、大人も畑仕事と分担してペンキ塗りもがんばりました。
その脇では畑仕事にいそしむ姿が・・・
伸びたコニファーはきれいにカット。まる~い頭がかわいい。
ぶどう棚とうとう完成!!西巣鴨駅のエレベーターを上がったガラス越しによく見えます!
5年前に畑を作り始めたときから、毎年少しづつ畑を拡張し、石窯やバラのアーチなどの構築物を増やしてきたためか、どうも全体的にまとまりのない畑になってきてしまった・・・・そんな感じがしてきたので、せっかくぶどう棚がでたので、全体が有機的につながるようにデザインしなおそう(リ・デザイン)ということになりました。
朝はいつもの通り2-2に集まり、カブさんが用意してくれた大きな畑マップを見ながら、どこをどんなふうにしようか、どんな植物を植えようか各自考え、思いついたものから小さな紙に書いてマップに貼りつけていきました。
果樹園にしたい、小道をつくりたい、水田をつくりたい、ネットにオーナメントを飾りたいなど、色々なアイディアがでて、まず今日はどこをやろうか?ということになり、まずは石窯のわきの地面にデッキを埋め込んで人が集まれるスペースを作ることになりました。
早速外に出て地面を掘り掘り。お父さんと体験に来てくれた男性がやってくれました。
春から夏にかけて、グリグリの畑はとても日当たりがよく、つねづね、畑に日よけが欲しいねぇと、メンバーのみなさんで話していました。キャンプで使うようなタープにするか、それともぶどう棚や藤棚にするか…?と長年話し合ってきましたが、今年の春にとうとう「ぶどう棚をつくろう!」ということで盛りあがり、去る9月第一週目の週末、丸2日間かけてぶどう棚をつくりあげました。
そのぶどう棚、もちろんそんじょそこらのぶどう棚ではありません。グリグリのリクエスト「お月様の形で、ブランコがついているぶどう棚」というわがままに、建築家の遠藤幹子さん(office mikiko)が応えてデザインをしてくれたオーダーメイド。ブランコがついているので、遊具として問題がないよう、遊具づくりの専門家である鎌上茂樹さん(森遊クラブ主宰)にもご協力いただいた上で設計してもらいました。
グリグリでは、これまでも石窯やバラのアーチなど自分たちで作ってきたので今回もぜひ施工のお手伝いをさせていただきたいとお願いし、開催した日は、9月というのに35度を越す猛暑。日が照り続ける中を、鎌上さんの丁寧で優しい指導のもと、グリグリメンバー約20名(子どもも含む)が集まってぶどう棚づくりに挑戦しました。2日間のグリグリメンバーはかなり重労働になることが予想されたため、お父さん5名と男児が比較的多く、女性陣はやってみたい!というチャレンジャーが揃いました。
このスペシャルぶどう棚、もうひとつスペシャルなのは、このためにわざわざ奥多摩の森で間伐して来てくれたヒノキを使っている点。伐ったばかりの、ヒノキのいい香りを嗅ぎながらの作業は、なんて贅沢な経験。グリグリのためにこれだけの準備をしてくれていることにメンバーのみんなも感動したのか、夢中で作業に参加していました。
遠藤さんと鎌上さん
校庭のカモも一緒にお色直し♪
わっしょい!月をもちあげてー!
日も暮れたころ見事に完成!!
※ウェブサイトトップページのシステム不具合につき、こちらのブログにて告知します。
子どもとアーティストがワークショップを通して舞台作品を創作・上演を行っている「パフォーマンスキッズ・トーキョー」。今年度も、吉祥寺シアターをはじめ、耕心館、せんがわ劇場と、ダンスや音楽の素敵な作品が次々と誕生しています。
次に会場となるのは、パルテノン多摩。
子どもたちと共に創作していくアーティストは、ダンサーの森下真樹さんです。
只今、パフォーマンスキッズ・トーキョーinパルテノン多摩の参加者を<大募集中>です。
対象は小学3~6年生の子どもたち。ワークショップは10月末からスタートします。
たくさんのご応募、お待ちしています!
詳細はこちらのページをご覧ください。
「パルテノン☆デビュタント~オールスターズ 大階段編~」
去る8月1日(日)、真夏の空の下で「グリグリ×アースデイマーケット 畑@(あっと)校庭まるごと体感デー」を開催しました。そのユニークな名前の夏祭りは、グリグリが過去2年間開催してきたささやかな収穫祭。グリグリのメンバーが、日頃育てているお野菜をつかってご近所の方たちをおもてなししようということからスタートしたものなのですが、今年はアースデイマーケットさんと出会ったことによって大きく成長し、農家さんが産直野菜を販売するマーケットや親子向けのライブ、にしすがも創造舎で営業しているカモ・カフェも加わってとてもにぎやかなお祭りとなりました。
イベントのスタートは正午。朝からジリジリと陽が照りつける猛暑の中、どれだけのお客さんが来てくれるだろうかと一瞬懸念しましたが、午後1時前には石がまピザやカモ・カフェの前にはランチを求める人の長蛇の列が、アースデイマーケットの農家さんのテント前もお買い物する人がぞくぞく集まっていました。狭い校庭に、アースデイマーケットオリジナルの涼しげな竹テントが並び、農家さんが丹精込めて作った農産物があり、グリグリのメンバーによる楽しい体験コーナーがあり、畑の周りや芝生の上を大勢のお客さんと、グリグリのメンバーと、農家さんたちがワイワイ行きかう―。その様子は、かつての朝日中学校の文化祭や体育祭にも匹敵するのではないかと思われるほどのにぎやかさでした。
夕方心地いい風が吹きはじめたころには、芝生の上で、小さなおもちゃや太鼓トロンボーンなどたくさんの楽器を使って演奏するライブが始まり、どこか懐かしさの漂う軽快な音楽が鳴り出すと、もはやここが国道沿いとは忘れてしまうくらい。青空の下、緑に囲まれたまさに「アート&エコ」な一日でした。多様な世代と多様な人たちがクロスするプラットフォームになることを目指しているグリグリにとって、これ以上にない出会いを生み出すことができた一日でもありました。
ご来場いただいたみなさま、暑い中本当にありがとうございました。
さて、このイベントを裏方として支えたグリグリメンバーに関して少しだけつけ加えると、メンバーは、事前のワークデーでピザの練習を重ね、ドライトマトを作り、ゲームのルールづくりや備品の準備などをして当日を迎えました。多少バタバタしたものの、しかしながら、半分近いメンバーが経験者となった今では、比較的落ち着いて係同士で協力しあって行っていた様子があちこちで見受けられ、大きな混乱もなく無事に乗り切ることができました。ちなみにピザの売り上げは目標を大きく上回り、154枚も売ることができ、バックヤードでせっせとピザづくりに励んでいたメンバーにとっては何よりの達成感だったに違いありません。
4月に出会った新しいメンバーたちと、ギュギュッと距離が縮むことを実感できる夏祭り。9月頭にはぶどう棚づくりをするのですが、早速そこでみんなの団結力が活かされるのではないでしょうか?
(※ぶどう棚づくりについては後日レポートしますので、どうぞお楽しみ
に!)
◎ピザに並ぶなが~い行列
◎葉っぱあそびコーナーは子どもたちがいつもいっぱい
◎グリグリっ子たち
この1週間でやまほどトマトを収穫したので、半分のトマトでドライトマトを作ることになりました。オーブンで3時間もかかるということなので、スタッフがその役目をまかされ、仕事の合間をぬって(なんてゆるやか~)ドライトマトを作りました。
赤いものからレモン色のような薄い黄色のトマトは、切って並べるとグラデーションが美しく、見ているだけで幸せ気分。それを、かわいそうな気がしつつもオーブンで3時間も焼くと、あまーーい香りが漂うおいしくあまずっぱいドライトマトができました。できたものはすぐにオリーブオイルにつけこんで保存。先の先までトマトをおいしくいただけるなんて!もしかしたら、夏まつりのpizzaにのるかもしれませんよ~。(でもどうなるかわかりません~)
去る5月20日の夜、これまで芸術家と子どもたちのボランティアスタッフとして参加してくれた方たちや、これからボランティアをしたいと考えている方たちとの交流パーティを、にしすがも創造舎で開催しました。参加者は18名。学生から社会人まで年齢は様々、参加してもらったプログラムや関心領域も様々な方たちが集まりました。こうした機会は当NPOとしても初めてのこと。よりよく事業のことを知っていただくとともに、スタッフ一人ひとりができるだけ多くの人たちとお話しをして、どんなことに興味があるのかを知ることができれば…という思いで開催されたのですが、期待通りの手ごたえのあるとてもいい会になりました。実際にボランティアを体験した方たちからは、体験の感想を聞くことができたこともとても大きな収穫であり、他のボランティアさんにも「現場」の楽しさが伝わったことと思います。
◇パーティーで聞かれた、ボランティアの“現場に出た感想”を少しご紹介
「現場に行き、現場を見ることで、自分自身に得るものがあった。自分にとって現場は〝面白い場所〟だった」
「意見を求められたり、積極的な関わりを望めば現場での大きな役割も任せられ、ボランティアでありながらとてもやりがいを感じた」
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これからまもなくASIASが始まり、夏にはPKTが連発、秋から冬にかけてASIASとPKTがピークを迎えます。早速多くの方たちと現場でお会いできるのを楽しみにしています!これから、という方もぜひ一度体験してみてください!
◇スタッフが思う、「現場に出ること」の醍醐味とは?
・子どもとアーティストが出会い、何かが生まれる、まさにその瞬間に立ち会うことができる
・アーティストが悩み、試行錯誤しながら子どもたちと向き合う姿を見ることができる
・ワークショップの休憩中や終了後に行われる、先生とアーティストとのフィードバックに同席できる
・時に、子どもたちと一緒に懐かしい“給食”を食べることができる!
・時に、自身の特技がワークショップで活かしてもらえる!
(これまでの例では、タイコやピアノを得意とする人が、急きょワークショップで活用されました)
・子どもたちに顔を覚えられ、「あだ名」で呼ばれたりする
次はみなさんがご自身で体験して、醍醐味を見つけてください!
毎年、春から夏にかけてはもっとも植物の成長が盛んな時期なので、畑にはたくさんの色があふれています。特に、今はバラが満開に咲いていたり、ワイルドストロベリーが実っていたり、100株近い植物が育っていたりする時期なので本当に色がいっぱい!
今月開催された2回のワークデーでは、それらの植物を植えこむ作業のほか、たくさんある植物の名前がわからなくならないように名札をつくったり(写真)、畑を縁どるフェンスを塗ったりしてあっという間に一日がすぎてしまいました。大勢の新メンバーも加わって、畑も人もにぎやかです。
読んだ絵本:「おてて たっち」「へんしんトンネル」「おどります」「もっちゃうもっちゃうもうもっちゃう」など
絵本「おててたっち」では、手やあし、おしりなど、お母さんやお隣のひとと「たっち!」をして、とってもリラックスムードに!
「へんしんトンネル」は、“時計とけいとけい‥けいとけいと毛糸”と、トンネルをくぐるとナゼかことばが逆さになってしまう絵本。「とけいとけい‥」と言いながらからだを動かすこだまちゃんやうっち~さん、それが参加者の手でつくられたトンネルをくぐるとからだの動きもことばも変化して‥「どんな動きになっちゃうの!?」とわくわくしながら楽しんだ一冊でした。
冷蔵庫の中にあるタマゴや苺ジャム、牛乳などが登場する絵本「れいぞうこ」では、えぽんずさんや参加者のお母さん方がからだの形や動作でタマゴや苺になりきり、「タマゴさーん!」「はーい!」のやりとりを楽しみました。
えぽんずさんの声や動き、ギターの音、参加者の笑い声が混ざり合い、とてもあたたかな空気が流れた5月のえほんの会でした。
☆5月のえぽんずさん:俳優・音楽家
(小玉陽子さん、内野早苗さん、湯治直樹さん)
昨年度より半分のメンバーが入れ替わり、グリグリは今年も70名近いメンバーでにぎやかにスタートを切りました。このところ、ワークデー(=活動日)のたびに新メンバーが加わってくるので、そのたびに自己紹介をしているのですが、実は、このちょっと緊張した瞬間に立ち会うことで、後々グリグリの本当の面白さに気づくものなのです。初対面の少し緊張した関係から、日が経つにつれてあだ名で呼びあうようになったり、子ども同士、大人同士の輪が少しづつつながっていく様子を見届けることができたり。そしてふと気づくと、この大勢の中で自分の役割を見つけて自然に動くようになっている人たちを見ると、状況に応じてしなやかに生きる力強さを感じ、そういう姿にスタッフ自身も多くのことを学ばせてもらっているのです。人ってすごい。人って面白い!
さて、畑事情の最新ニュースとしては、つい先日夏野菜を植えこむという一大イベントが実施されました。