「芸術家と子どもたち」の活動のはじまりは・・・
こんにちは。日頃のご支援、ありがとうございます。「芸術家と子どもたち」代表の堤康彦です。
エイジアス(Artist’s Studio In A School)は2000年7月に都内の公立小学校に、音楽家・野村誠さんをお連れして、5年生の子どもたちにワークショップ型の授業をしたのがスタートでした。野村さんが子どもたちに向かって「僕にはここ(図工室)が音楽であふれているように見えるんだよね」と語りかけ、子どもが、えぇ~?とした表情をしていたのを思い出します。
広がる「アーティストと子どもたち」との出会いの場
子どもたちには、アーティストの面白さを知ってほしい、なにかを創造したり、みんなと表現することは素敵なことなんだということを体験してほしい、そしてアーティストには、子どもたちの可能性から刺激を受けてほしい、そんな思いで活動を始めました。
早いもので18年が経ちました。エイジアスは小学校だけでなく、中学校・幼稚園・保育園などにも活動が拡がり、今年度は年間延べ約300日、実施予定です。
特に、近年は、特別支援学級や特別支援学校など障害のある子どもたちがいる現場や、児童養護施設や障害児入所施設など児童福祉の現場にもよく行くようになりました。
また、エイジアス以外でも、週末や夏休みなどに親子向けの公募型ワークショップも広く展開しています。
創造性、表現力、他者とのつながり合い~ 今の子どもたちに必要な力~
さて、アーティスト・ワークショップを体験した子どもたちの反応や変化から活動の手応えを十分感じます。必ずや彼らの生活や考え方・生き方にいい影響を与えています。学校や保育園、児童養護施設などの先生や職員からの活動に対するニーズは非常に高いです。
この18年間で、教育・福祉現場で、“創造性”や“表現力”、“他者とのつながり合い”はますますキーワードになってきています。一方で、近年、大人社会を反映してか、子どもたちの中でも、同調圧力が強くなったり、他者に対して不寛容な態度が目立ってきているような気がします。
だからこそ、アーティスト・ワークショップの必要性はますます高まってきていると思うのです。ただ、残念ながらそれらのニーズ全てに応えることはできないでいます。活動資金が足りないからです。
活動へのご寄付をお願いします
これまでも多くの方々から支援を頂いておりますが、現状、資金の97%は、国や地方公共団体(及びその外郭団体)による公的資金です。もちろん、公的資金が悪いわけではありませんが、これらの資金はどれも単年度契約、もしくは年度ごと申請を出して採択結果を待つような資金で、担当部署の予算や考え方次第でどうなるかわからず、当NPOの財政基盤はとても不安定です。
私どもの活動に賛同してくださる個人・団体の皆さまの思いをもっと大事にしていこう、よりたくさんの人びとに支えられながら活動を継続、発展させたい、と考えるようになりました。
アーティストとのワークショップ経験を必要とする子どもたちは、まだまだたくさんいます。
どうか、皆さまのお気持ちを寄付という形であらわして頂ければ幸いです。
アーティストと子どもたちとの幸せな出会いの場を一緒につくっていきましょう。
特定非営利活動法人 芸術家と子どもたち
代表(理事長) 堤 康彦