セミナー・シンポジウムSeminar/Symposium
オンラインシンポジウム『小児医療におけるアートを活用した心のヘルスケア』
1999年に発足以来、学校や児童養護施設などの教育・児童福祉の現場で、数多くのアーティストによるワークショップ(ASIAS:エイジアス)を実施してきた、芸術家と子どもたち。
2021年度からは、埼玉県立小児医療センターでの取り組みが始まりました。当NPOにとって小児病院での取り組みは初めてだったにもかかわらずコロナ禍と重なったため、対面およびライブを基本としたワークショップ内容自体を見直しました。YouTube動画を活用して、対面&ライブでなくても子どもたちと交流できる、シリーズもののワークショップ動画『ちゃっちゃ☆チャンネル』(You Tubeの限定公開)を、アーティストの新井英夫さん(体奏家・ダンスアーティスト)、板坂記代子さん(ダンサー・美術家)、はしむかいゆうきさん(音楽家)、そして小児医療センターの方々と共に考案し、病院の子どもたちにアートを届ける方法を模索してきました。
2023年度には、動画と共に、病室とアーティストをオンラインでつないだワークショップや、外来ロビーでのコンサートワークショップを実施するなど、コロナ禍の制限の緩和に伴い、子どもたちと直接的な関わりもできるようになりました。
今回のオンライン・シンポジウムでは、小児病院での子どもたちの実態や、心のヘルスケアについて参加者と学びを深めるとともに、これまでの活動を振返り、今後の課題を考え、協働の輪を広げる場としたいと考えています。
【プログラム】
①芸術家と子どもたちより
ご挨拶と活動紹介
②天野香菜絵さん(チャイルド・ライフ・スペシャリスト)による講話
チャイルド・ライフ・スペシャリストの仕事と、子どもたちに必要なケアについて
③冨澤真麻さん(ボランティア・コーディネーター)による講話
埼玉小児医療センターでの様々な取り組み紹介と『ちゃっちゃ☆チャンネル』について
④フリーディスカッション<天野香菜絵×冨澤真麻×新井英夫>
「小児医療におけるアートを活用した心のヘルスケア」をテーマに、病院でどのようなアート活動のニーズがあるか、『ちゃっちゃ☆チャンネル』の今後の課題や可能性についてのディスカッションを行います。
【登壇者プロフィール】
- 天野香菜絵(あまの かなえ)/埼玉県立小児医療センター チャイルド・ライフ・スペシャリスト(CLS)
2010年米国ルイジアナ州ルイジアナ工科大学チャイルド・ライフ学部卒。卒業後、ミズーリ州Children’s Mercy Hospitalにてインターンを経て、2012年より地方独立行政法人埼玉県立病院機構埼玉県立小児医療センターにてチャイルドライフプログラムの立ち上げ・運営を行い、現在に至る。
- 冨澤真麻(とみざわ まあさ)/埼玉県立小児医療センター ボランティア・コーディネーター
青森県八戸市出身。日本社会事業大学社会福祉学部児童福祉学科卒。
2010年埼玉県立小児医療センターのボランティア活動に参加。2017年ボランティアコーディネーターとして採用され、ボランティア導入に携わる。
以後、院内のボランティア活動や外部団体による活動の調整・サポートを行っている。
- 新井英夫(あらい ひでお)/体奏家・ダンスアーティスト
自然に沿い「力を抜く」身体メソッド「野口体操」を創始者野口三千三氏に学び、深い影響を受ける。演劇活動を経て独学でダンスへ。国内外での舞台活動と共に、障害の有無に関わらず幅広い対象に向けた身体表現&非言語コミュニケーションのワークショップ「ほぐす・つながる・つくる」を、教育・福祉・社会包摂に関わる現場で実施。2022年夏にALS(筋萎縮性側索硬化症)の診断を受ける。現在、病と向き合いつつ”当事者”と”支援者”の両域の視座から新たな活動や発信を続けている。
【対象者】
芸術家と子どもたちの活動や小児病院について関心のある方など、どなたでも
【参加費】
無料
【申し込み】
定員50名、要申込・先着順となります。
ページ下部の「お申し込みフォーム」より、必要事項を記載の上、お申込みください。
※申込締め切り<2024年3月18日(月)>
【会場】
オンラインのみ(zoomウェビナー)
※申込みをされた方には、3月19日(火)以降、招待URLをメールにてお送り致します。
※当日は、13:50より入室いただけます。
【注意事項】
・記録用に録画をさせていただきますので、あらかじめご了承ください。
・シンポジウム終了後のアーカイブ配信はございません。
【お問い合わせ】
Email:seminar@children-art.net
TEL:03-5906-5705
【主催】
NPO法人芸術家と子どもたち
【助成】
公益財団法人 小林製薬青い鳥財団