都内公立小学校にて伊藤壮太郎さん(俳優・舞踊家)と子どもたちのワークショップを実施しました。
アシスタントとして児玉彩愛さん(ダンサー)にご参加いただき、さまざまな表現に触れる2日間のワークショップとなりました。

まずはウォーミングアップ。はじめに、聞き慣れた「ラジオ体操第一」で準備体操をしました。身体に馴染んでいる動きですが、ちゃんとやってみるとジャンプや身体のひねりなど面白い動きもあります。伊藤壮太郎さんから「難しい動きはあった?」「どんな動きが好きだった?」と聞かれると、子どもたちはしっかり思い返して「この動きが好き」と話し合いました。

次に、伊藤さんの「次はラジオ体操 第13?第14?くらいのオリジナルダンスをやってみよう!」という声に、子どもたちも興味津々。伊藤さんの動きや、アシスタントの児玉さんの動きをまねしながら、新しい動きに次々とチャレンジしていきました。途中、元気いっぱいに走る姿をみて、伊藤さんはゆっくり動く表現も取り入れていきます。

バランスをとる動きや、床にある線に沿って歩いてみるなど、たくさん身体を動かしながら、さまざまな表現を体験した子どもたち。

次に円になって、隣の人に拍手をまわすワークを実施。何回か繰り返すと、きちんとお隣の友達に拍手を渡して繋げていくことができました。次は、オリジナルポーズをお隣にまわしていきます。すぐにポーズする子も、少し考えながらポーズを考える子も、全員があたたかく見守るなかで、しっかりと伝え合う時間をつくることができ、1日目のワークショップを楽しく終えることができました。

2日目は、子どもたちの自由な表現を引き出すことに加えて、伊藤壮太郎さんの言葉やお題などを聞きながら表現していくワークにも取り組みました。

手や指先が天井に引っ張られているように動いてみたり、寒いときの歩きかたをみんなで探ってみたり…!お友達の表現も「いいね!」と認め合いながら、イメージして表現することを楽しみました。

さらに、グループに分かれて表現を創作することにも挑戦。何をテーマに表現するかを相談し「怒っているトカゲ」「家で遊んでいる猫」「天気がカンカン照り」など、子どもたち自身が出したアイディアを身体で表現することにも挑戦しました。グループの発表が終わったら、何に見えたか感想を共有しました。いろんな回答を出し合い、こんなふうに見えたよと感想を伝え合いました。

伊藤さんは「みんなが思っていることが大正解」「どんな風に思ったかを伝えてくれてありがとう」と、子どもたちみんなの表現を大事にする姿が印象的でした。

最後は、伊藤さんと児玉さんのダンスをみんなで鑑賞。真剣に見ていた子どもたちは、二人のダンスが終わったあと「すごかった」「(表現が)泣いているように見えた」など、子どもたちの心に残る体験になったようでした。

伊藤壮太郎さんは「言葉ではない方法でも、こうやって伝え合うことができる。何を伝えようとしているのかな?とよく観察することで、こう思ったよと表現することもできるんだよ。」と表現の楽しさを伝えてくれました。

あっという間の2日間でしたが、子どもたちはワークショップのなかでたくさんの表現に触れ、自分で考えたオリジナルの表現を他者と共有する時間を大切に過ごしました。

伊藤壮太郎さん、児玉彩愛さん、ご協力いただいた先生方に心より感謝を申し上げます。
ありがとうございました。


【助成】積水ハウス株式会社/積水ハウスマッチングプログラムの会

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