ちまたで売られている綿製品のほとんどは中国やアメリカで大量生産された綿でできていますが、国産の、いまでは栽培する人もいなくなってしまった「いばらき」という品種の綿を、有機無農薬で栽培しているところが栃木県藤岡町にあり、綿摘み体験もできるのでみんなで遠足に出かけました。実は、ここは昨年も遠足で来たのですが、とてもゆったりとした時間が流れていて、都心から約2時間で来られるという立地も奏功して「ぜひまた行きたい!」という声が多く、ふたたび訪れることになりました。
訪問したところは「渡良瀬エコビレッジセンター」といい、綿の栽培だけでなく、米や野菜なども栽培しています。都心からのアクセスがいいため、エコツアーで訪れる人も多いそうです。ここは、廃材を利用して建てられたこぎれいな民家が一件と小さな工房が建つだけの簡素な場所ですが、そこへグリグリの子どもと大人総勢23名で押し掛けました。現地では、綿繰(綿とタネを分別する作業)と綿摘みを体験させてもらったほか、お昼ごはんには田んぼで育てた玄米のお餅をいただきました。かまどでふかした玄米はすごく甘く、子どもたちはおいしさのあまりに「うまい、うまい!!」とみんなで飛び跳ねて大喜びしていました。普段、畑づくりをしている私たちはやっぱりこちらの畑も気になって、野菜畑を見せてもらったのですが、大人メンバーたちからは土作りや野菜の育て方などについての質問がいろいろと飛び交っていました。35年間有機無農薬で野菜を栽培しているという信念からは、それぞれ何かを感じ取ったのではないでしょうか。
今回は、グリグリメンバーのうちのほんの一部の人たちだけで行った遠足でしたが、またひとつ交流が深まるいい一日だったようです。エコビレッジセンターの人には「みんなバラバラのタイプの人たちだけど、こうして仲良くやっているんですね~」とちょっと不思議がられました。それがグリグリらしさ、なのかもしれません。