「クリスマス会のために、10キロの七面鳥を買おうか迷っています」
グリグリ・メンバーのメーリングリストに、そんなメールが流れたときには、「焼くのにものすごく時間がかかるから」と反対する意見もありましたが、「食べてみたい」「やってみたい」という男性陣の声に後押しされ、とうとう10キロの七面鳥を焼くことになりました。ボランティアで長年グリグリを手伝ってくれているべべちゃんが中に詰めるスタッフィングをつくり、提案者のパパさんは朝9時から火を起こして石釜の準備をしました。そして、焼くこと約3時間半でまっくろな(苦笑)、こおばしい香りの七面鳥に焼きあがりました。
「こんなに黒いとはおもわなかった」
生まれて始めて見る七面鳥がこんな姿では、子どもはがっかりでしょう。グリグリはどこまでワイルドなんだ!誰もがおもったはずです。でも、一人一人の顔がみな、すごい笑顔なのがとても印象的でした。
ワイルドに焼けた七面鳥は、一口食べると、スタッフィングとの絶妙なコンビネーションでとても高貴な味で、子どもも大人も「おいしい、おいしい」とひたすら食べ続けました。
食べたい!と提案する人、おいしいレシピを見つけてくれる人、お料理をしてくれる人、お手伝いをしてくれる人、火を起こしてくれる人。石釜ができてから、大人たちの中で自然と役割分担ができてきました。これもみんなで畑をつくり、石釜をつくってきたおかげなんだろうな。