なんとなくいつも、各自がやりたいことをやっているグリグリは、畑が大きいことや、自由に使わせてもらえるスペースが広いこともあって、いい意味でいつもバラバラに色々なことをして過ごしています。その中から、子どもたちが起こしてくれた出来事をいくつか紹介したいと思います。
●秘密基地とみどりのカーテン完成
●三人畑(さんにんばたけ)のその後
●なんでも楽器に
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●秘密基地とみどりのカーテン完成
去年の秋から小学生の子どもたちが中心になって子どもの遊び場である「山」に、穴を掘っていたのですが、それがだんだんと大きくなってついに3人くらい入ることのできる大きさになったときに、最年長の小5のタッキー(男児)が「これに屋根をかけたい!」と言い出しました。それから約半年。やっとその屋根のようなものが完成しました。しっかりとした屋根をつくるのは問題があってできなかったので、大人の要望である「みどりのカーテン」と融合させてもらって、みどりのカーテンでもあり、幕を張れば屋根のようにもなる骨組みを立てました。これが秘密基地っぽくてなかなかいい!
先導したのは、タッキーとその相棒の小4のうえちゃん。カブさんに相談したり、大人たちに助けてもらったり、実行部隊に年少の子どもたちを何人も動員したりしながらとうとう自分たちの希望通りのものを作り上げました。タッキーはさながら現場監督で、あまり自分から「手伝ってー」とは言わないのですが、大人のそばでポツリと「ちょっと人手がたりないんだけどー」とか言って大人が子どもを集めてくれるのを待ち、集まるとすごいテキパキと「ここはこうして」「この二人はここをやってくんない」などと指示を出します。それはそれは関心するほどのリーダシップぶり。子どもたちもタッキーには一目おいているようです。
●なんでも楽器に
5月からスタートした新井英夫さん(体奏家・ダンスアーティスト)によるからだワークショップの第2弾が開催されたのですが、ワークショップの前、お昼休みに新井さんがとりだした木琴をたたくスティックを使って、新井さんと子どもたちが音を鳴らし始めました。使っていたのは廊下にあったフェンス用の木材。叩いているうちに足を広げてその上に木材を並べるといい音が出ることに気づいたタッキーが、ゴミ捨て場から電化製品の梱包材を持ってきて、もっといい音が出ることを発見したり…。そうして生まれた音をベースに、午後のからだワークショップは行われたのですが、それは楽譜を見ながら奏でたり、誰かにこう動いてみてと指示されて出てくるものとはちがい、みんなが心地よさを感じているからこそ自然と生まれてくる音や動きで、少し離れて見ていた私にとってもみんなが感じている心地よさが伝わってくる、本当に心地よいものでした。
新井英夫 https://children-art.net/005artist/post_100.php
●三人畑(さんにんばたけ)のその後
グリグリに活動して3年目になる小1のゆうとくんが、友達2人と作り始めた「三人畑(さんにんばたけ)」。3人に限定しているのはどうかと思うけれど、これまでいたずらばかりしていたのゆうとくんが畑を作り始めただけでもすごい進歩!ということで喜こばしいこと。植物を育てることに興味をもったのはいいのですが、ひまわり、あさがお、とうもろこしなどやたらたくさんのタネを一緒に蒔いてしまって・・・・しかも、植物のネームプレートをタネをまいたところにグサッとさしちゃったりして、植物にとってはカオスに違いない。それでも本人は畑のことが気になって仕方がないらしく、運動会の後に畑を見に来たり、「レンガが動かされているんですけど~」、「畑におとなの足跡があるんですけど~」などとクレームを訴えられたり…。もちろん、足跡は誰の仕業かわかりませんが、よーくチェックしているようです。3人で始めた畑は、先日親友のこーちゃんを加えて「四人畑(よにんばたけ)」になり、また新たに「お花のタネを蒔きたい~」とせがんでお父さん達3人に畑の開墾を手伝わせていました。感心なのは、腐葉土や堆肥をまぜて土づくりをすることを覚えたことで、毎度毎度「土を掘ったからはっぱと肥料ください~」とやってきます。この先どこまで拡大(混乱?)していくのでしょうか・・・・。
to be continued