グリグリでは、畑の隣につくった石がまでピザやターキーを焼いたりして食を楽しむ機会が多いのですが、そんなメンバーの期待に応えて、このたび「冬の日のおいしーパンづくり&アルミホイル銀食器ワークショップ」を開催しました。
内容は、手づくりパンを作るのと、そのパンをのせる自分だけのお皿をアルミホイルで作るというもの。
今回は食に重点をおいて、パンづくりをメインに行うことにしました。パン、と一口に言っても今回作るパンはイタリアの「フォカッチャ」という、オリーブオイルを練りこんだパン。その中でも、生地にじゃがいもを練りこんだ「じゃがいものフォカッチャ」を作りました。教えてくれたのは、イタリア料理店を営んでいる加藤シェフ。お店で使っている本格的な材料を使って生地をつくり、手でこねて発酵させ、成型させてまた発酵させて…というパンづくりの一連の作業を、大人も子どもも一緒に行いました。
パンは発酵している時間がちょっと長いので、その間は、グリグリおなじみのアーティスト・カブさんの指導により、アルミホイルでお皿づくりに励みました。これも単なるアルミのお皿ではなく、アルミホイルほぼ一巻分を何重にも重ねてからかなづちでガンガン叩いて作りたい形にしていくというもの。叩いて叩いて、かたーくなるまで叩いて、いつのまにか本物の銀食器かと思うくらいに光沢のある、しっかりしたお皿になっていくのがとても面白い造形です。ガンガン叩く姿は、さながら鉄工職人のよう。教室はまるで工場です!取っ手のついているものや、リボンのついているもの、形も丸や四角のほか、雪だるま型や“まが玉”型のものなど、色々な形のお皿ができました。時間のある人はさらにスプーンやフォークなども作っていたのは驚きでした!
さて、2回の発酵が終わったフォカッチャは、最後にプチトマトや畑で採ったローズマリーやオリーブオイルを散らして、石がまとオーブンにそれぞれ入れて焼き上げました。(この日も朝から石がま係のパパさんや小学生の男子たちが集まって石がまの火を起こしておいてくれたのです!)焼きあがったフォカッチャは完ぺきな焼き加減!香ばしくて、パリッと、ふわっとしてて、みんな口いっぱいにほおばって焼きたてのフォカッチャをいただきました。「これはキャンティでもほしいねぇ~」と大人たち。確かに、ワインが欲しい一品です!
食にまつわる二つの造形を行ったワークショップは、休むことなしで約4時間。それでも飽きたり、疲れてお休みしたりする子は一人もなく、大人も子どももずっと夢中になっていられる時間だったようです。
昨夏はグリグリの畑でもたくさんのじゃがいもが採れたことだし、今年もまたじゃがいもを育てて夏祭りにはじゃがいものフォカッチャを出したいね~!とメンバーたちで盛り上がっています。
◇加藤シェフのお店
イタリア食堂「ボナペティート」
https://buonappetito.jp/index.htm
おもいおもいの形に作ったフォカッチャ
焼きあがったトマトとグリグリ産ローズマリーのフォカッチャ
イタリアーノ!な手さばきの加藤シェフ
アルミホイル銀食器づくりに挑むちびっこ職人