二週間前は寒さに震えながら畑仕事をしていたのに、この日はうってかわって春本番のポカポカ陽気になりました。重たいコート脱いで、軽装で集まったメンバーは口々に「畑日和ですね~!」と晴れやかな笑顔。待ちに待った畑シーズンです。
まず、雪の重みでボサボサになったコニファーや折れた枝を剪定したり、ハーブ畑や花壇の枯れ草をとってあげる作業から始めました。枯れ草をかき分けるとチューリップの芽やクロッカス、ハーブの芽もちらほら顔を出して、「わぁ春だねぇ!」と歓声が上がりました。
続いて、白山通り沿いにあるグリグリのメインの畑に行ってみると、なんとトンネルの中でブロッコリーとカリフラワーがたくさん実っているではないですか!10月に苗を植えてから半年間もかけて成長したお野菜。なんてスローな野菜の時間。でもそれをじっと待っているグリグリの時間も負けじとスローだということに気づかされます。
ブロッコリーは過去最高の出来栄えで、これ以上ないのではないかというくらいの豊作。子どもの顔よりも大きい株までありました!
雑草の生い茂った中に浮かびあがるカリフラワーも、なんてかわいいんでしょう。手に持ってみると、ブーケのようにきれいでした。グリグリを長年率いてくれたアーティストのカブさんが、以前こんな話をされていました。「雑草は善玉菌を増やしたり、土の中のリン酸のバランスを整えてくれる働きもあるから、あまり抜き過ぎないほうがいい」と。青々と茂った雑草は、豊作の立役者だったのかもしれません。
この日は他にもサラダホウレンソウが収穫できたので、ランチタイムにはサラダやパスタにしてたっぷりお腹におさまりました。食べなかったものは、グリグリ特製の直売所で販売することにして外に出て野菜を並べていると、通りがかりのおじいちゃんおばあちゃんや若いカップルが珍しそうにのぞきに来てくれて、1時間で完売してしました。売りすぎたかな?と言いながらも、1500円もの売上げには子どもたちは大喜びでした。売上げた代金で種を買って、これから播いていきたいと思います。
帰り際には、同じく長い時間熟成させていた長ネギを収穫したので、みんな手にネギを持って帰っていきました。袋には入れていても、電車の中でネギ臭プンプンだったことでしょう!